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おまえのそばにいると、なんだか面白い 悪魔×葬儀屋のエタニティーラブ!
人外悪魔もののちょっぴり切ない、でもハッピーファンタジーラブでした。
受け様は葬儀会社で仕事をしてる25才、でも綺麗な外見なのに存在感が希薄
それも尋常でないくらい、世界の人間全てにネグレクトされてるみたいなんです。
そして受け様は普通ではありえない能力的なものもあって、この世に未練を残した
遺体の声を聞くことが出来るんですよね。
でも、遺体相手でも何か会話が出来るのを嬉しいと思えるほど孤独なんです。
そんないつもの日常で受け様が見たのが悪魔である攻め様、人間に召喚されて
人間界に降臨した悪まで、受け様はやっぱり見る事が出来たんです。
普通の人間には見えないはずの姿を・・・
でも、この受け様は怯えるとか、この世のモノでない者を見てもあまり驚かない
そんな受け様に興味をひかれる攻め様。
攻め様から召喚した人間の代わりに願いを叶えると言われても本当の望み以外は
物欲もない受け様ですが、攻め様の他人を害する事を脅迫のように告げられ
受け様は、妙な願いを告げてしまう、それは抱いて欲しいと言う事で・・・
初めて肌に触れてもらった事で、受け様は相手が人外でも嬉しかったりするんです。
それだけ、物心付いた時から孤独だった受け様に切なさを感じます。
それから悪魔の攻め様は気まぐれなように受け様の側にいつもいるようになる。
受け様はたとえ悪魔でも傍に誰かがいてくれることが嬉しくて、でもいつか
いなくなる存在だと諦めてもいるのです。
そして攻め様から告げられた内容は、受け様は誰かに存在感を消す為に
わざわざ魂の封印をされていると言うもので、攻め様に封印を解いてやると言われるが
受け様は、何か悪いことが起こるかもしれないと断るのです。
後にこの封印の原因が明らかになる事で、受け様はかなりショックを受ける事に・・・
BLで、このような悪魔ネタのお話が描かれる時に、対する天使のトップである
神様っていつも残酷で、ワガママで気まぐれに描かれている事が多いですよね。
そして嫉妬深い感じも共通的にあったりします。
今回のお話もまさにそんな神様の所業が原因のお話でした。
悪魔が天使に絆されて誑かされるってストーリーでもあるんですよね。
元々は悪魔も天使だからって設定で、忘れていた天使の善の気持ちが受け様によって
甦るって感じでしょうか、まぁ、受け様限定なんですけどね。
長い時間をかけて、全てを諦める事に慣れてしまった受け様が攻め様と共にあることで
少しずつ、本当の意味での生きる事の意味を知るお話でもあります。
受け様が人間の生を終えたときにどうなっているんだろうなぁ~なんて
思い描きながら最後は甘めで悪魔の独占欲も微笑ましいストーリーになってました。
悪魔ものの作品は、多くあると思いますが、
なんとも、いいツボをついてもらった感じでした。
葬儀屋社員の劫(受)は、悪魔と出会う。
劫は、両親はおらず、施設で育ち、また、
薄いというか、人に見てもらいづらいという
質ということです。
自分が、マジックミラーの中にいるようで、
自分からは他人が見えるのに、
他人からは、認識されない、見られていないというような
ことが多くあり、それを受け入れていきています。
そのような生い立ちもあり、死を恐れず、
ただ、「生きている」だけだった劫の前に現れたのが、
悪魔のサタさんです。
悪魔なので、魂を食ったりしようとするのですが、
劫の生き方が潔すぎて(白すぎて)、
劫に対し、「もっと貪欲に生きろ」っていうようなことを言うんです。
劫の質のせいで、悪魔として本来とは逆のことをいうところが
何とも、読ませます。
マジックミラーの中で生きているような劫の質には、
ちゃんと理由があるのですが、そこはネタばれ無しにさせて
いただきます。
悪魔も天使も、元々は同じ。
悪魔とは、神の庭の加護や便宜より、不便を伴っても自由を選んで住処を別かった黒い天使。
「見える」劫が出会ってしまったのは、気まぐれで美しい悪魔でした。
二人の出会いは全くの偶然のはずでしたが、それは劫の生い立ちと存在の影の薄さの秘密を解き明かす、大きな鍵となりました。
日常世界と、悪魔や神の世界が接触するファンタジー。
理不尽な位の絶対的力を持つ神の所行が、巡り巡って育てた劫。
そんな劫だから、最強の悪魔サタさんも惹かれたのでしょう。
悪魔だの、天使だのが登場する割には、なんだかほのぼのした甘いラブストーリーでした。
セルフつっこみ
このお話の作者が李丘さんって、なんだかとっても意外。
李丘さんって、九號さんやヨネダコウさんのイラストのヤクザ物の印象が強いけど、実は普通にロマンティックな作品の方が多かったりするのよね。
ひょっとして作者さん初めての人外モノでしょうか?
悪魔モノって結構あるのですが、概してカプになるべき相手には意外にも優しい?
それ以外には容赦なかったりするんですが、それでも何となく神様と対等な立場だけあって、力にも余裕があるせいかやっぱりイイ人だw
そして、何となく酔狂な雰囲気がするw
「我は~」なんて不遜なモノ言いするのですが、今回これまた相手が淡々とした人物だったので、思わずもう少し文体を変えたら樹生かなめ作品かと思うような、妙な面白さがありました(あっちの方が容赦なくて残酷だけど)
また相手となる人間のほうも、小さい頃から人ならざるものが見え、声が聞こえるという、そしてとても存在感が薄いという設定でして、それのせいか本当はちょっと不幸な生い立ちなのに、本人が諦めているからかここにも妙な軽さというかおかしさが。
全体を通して見ると、とても甘いお話でしたが、この人間の主人公を中心に天使やら悪魔やらが、あれやこれやと攻防している様・・・結局は皆この主人公が好き♪
というストーリー展開は、ともするとコメディなのかも?と思わせるものでした。
主人公の皓は葬儀社で働く青年。
物心ついたころから施設で育ち、そしてその存在感の薄さからわざとでないにしろ人々に関心を持たれず友達もなく、という状態だったのだが、それでもそれを恨んだり妬んだりすることなく、何故か諦めて生きてきた人。
そんな彼が、召喚されて地上にいた悪魔を、飛び降り自殺の人間と勘違いして声をかけてしまったのが出会いの始まり。
皓に、他の人間にあるような心の黒い部分が全くなく、むしろ真っ白であり、しかも彼自身に結界がはってあることがわかった悪魔は、この皓に関心を持ち、彼にくっついていることになります。
という始まりのこの物語。
この最初の出会いに、皓の秘密がちりばめられていました。
何でも望を叶えてやると言われた皓がボソっともらした「抱いてもらえるのかな」
あ、何かこの人すごくさみしいんだ、、、
誰からも関心を持ってもらえず、諦めきっている風だけど、ほんとうは人恋しいんだよね、そんな彼の本音が現れた瞬間、この皓も人の子だ、と安堵したりw
しかし、エッチが空中浮遊ですから(爆)
しかも、その表現がマジックミラープレイなんて!まっ、羞恥プレイだわ!何気に平気な顔して、こんなエッチがでてくるなんてwww
そして、この悪魔、”サタさん”なんて呼ばれて、皓の仕事てつだってるところが、また何と言うか庶民臭くていい感じだったりします。
ブーブー文句たれたりしない、何ていい人なんだって。
皓に関しての秘密は書いてしまうと大きなネタばれになるので言及しません。
彼のそのサタさん言う所の真っ白な魂、これに興味を持ってやってくるペイル。
このペイルの名前を呼ぶ時に変なところで区切ってみたりとか、、御遊び?
皓を見守っていた神父の詞栄の存在もあります。
彼もまた複雑なところでしょう。
作者さんが難産といわれたように、恋愛は一体どうなのか?
サタさんがやっぱり難しかったのですが、「愛してる」でなかったとしても、とても興味があって、一生を見守っていてやりたいと思うほどに気になる、そして傍にいてやりたいと思う存在。
それだけで充分ですねw何と言っても悪魔ですから(笑)
李丘那岐さんの作品で2番目に好きです(ちなみに1番は『この愛を喰らえ』です)
誰からも気にされずに孤独に生きてきた功(理由があるのですが…)
ある日、悪魔のサタさんと知り合います。
サタさんと関わっていく内に、諦めて過ごしていた功の毎日が、意味あるものへと変わっていくのです。そして、今まで知らなかった、人と肌を合わせる心地良さや、誰かとケンカをする高揚感に気付くのです。
最初は、人間を殺すことも平気で(悪魔ですから)愛なんて…と言っていたサタさんが、どんどん功にのめり込んでいって封印にまで嫉妬するのに萌えました。
功の生い立ちとか、幼馴染の詞栄とか、設定もツボです。サタさんのライバルも出てくるけど、本当の悪役が出てこないのも好きです。
そもそも「悪魔」とか「ヴァンパイア」とかは好きなんですが、BLだと人外設定とても苦手です。
映画だと「コンスタンティン」「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」、ミュージカルだと「ダンス オブ ヴァンパイア」なんかがとても好きです。
(たいへん余談ですがw)
で、結局BLだと萌えないかも思いつつも手に取ってる次第です^^;
作中でもファンタジーと言っちゃってるところがいいですね。そうなると個人的にもとても読みやすい…
葬儀ディレクターとして働く劫は誰からもかまわれないとても印象の薄い男で本人も気にはしてもそれでいいとどこかなげやり。
そんな劫があるビルから飛び降りようとしている男を助けようとそこまで行ってみるとその男は悪魔だった!
自分の姿が見えるという劫を面白がりつきまとうようになる悪魔サタさん。(←地獄の沙汰も金次第の沙汰からって^^;)
劫の唯一の友達の神父さんやサタさんに敵対する悪魔が登場し、いろいろとファンタジックにお話が進みます。
劫がいきなり悪魔と関係をもってしまったり唐突感は否めませんが、神父さんがアレだったり、劫自身もアレだったりといろいろオモシロ展開があります。←アレの部分は書かない方がいいと思うので…
結果的に人として寂しい人生を送っていた劫が最終的には前向きに幸せな姿はこちらも幸せ気分になれて良かったです。
李丘さん初読み。
たまたま手に取った一冊がどう面白味を掴めばいいか悩む話に遭遇してしまい、正直戸惑ってしまった。
どうも時節を掴めずに、これっていつ頃執筆された小説なのだろうか?なんて
古めかしさを感じながら読んでいたら、2012年刊と知って驚いてしまった。
とにかく前半は受け・劫の設定通りの存在感の薄さがモロに話にも反映されていて退屈で仕方がなかった。
人外のサタさんと偶然出会うも、劫自身、生まれた時からかけられている封印?を解いて貰うのを拒むせいで彼がどう変わるかってのが読めないじゃん!!
また、人外のサタさん(仮名)も悪魔というよりは『ブラックな天上人』止まりでオカルト風味も奇抜さもなく面白味に欠ける。
でも後半からは、劫の出生の秘密が明かされると共に、彼の只一人の親友やサタさんの天敵みたいなお邪魔虫キャラも加わって、やっと話が動いた感じがした。
ちょこっとずつ出ている劫の真実の受け止め方や考え方はネガティブ気味ではあっても、彼なりの人生観が滲み出た独特さってのを最初の部分から読めていたら印象が変わっていたと思う。
話全体はこじんまりとしたまとまり方だったと思うが、う~ん、やっぱりこの話、自分の趣味に合わないわ…。
時間が掛かっても何とか読み終えてほっとしているが、良くも悪くもキャラクターの"素"が見えないとどうもつまらないよなとつくづく実感した一冊だった。