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shijousaiaku na joushi
タイトルに偽りあり!
が読後すぐの感想でしたが、良い意味で騙されたというのが近いかも。
1冊すべて表題作です。
晃弘(攻め)が主人公ですが、彼の若気の至りシーンが本当にうわぁって感じで令也(受け)に対して酷い態度なのですが、本人がすごく反省しているので悪い印象を持ちません。
令也(受け)もどんなに最悪なのかと最初は構えて読んでいたのですが、要は恐ろしいばかりに素直で天然というもので、ほのぼの展開にほっとしました。
令也が晃弘を認識しておらず、生きていたんだと泣く場面では、そうきたか!と予想外で面白かったです。
ただ、史上最悪というレベルまで達してなかったかなぁとは思います。もっと無自覚魔性タイプでも良かったかもしれません。
令也の視点で「史上最高の恋人」や「史上最高の部下」として晃弘を語るショートがあるとなお嬉しかったです。
部下×上司のほのぼの再会モノがお好きな方にお勧めだと思います。
タイトルで「どんな上司!?」と気になっていました☆
読後“史上最悪”とまでは思わなかったのですが
なんとなくじわじわキますww
晃弘の実家は関西地方の田舎で
何か出来事があると周囲にすぐ知られてしまうという土地柄。
ゲイの為、恋愛もままならず上京したかったのですが
金銭面等で親に反対され断念します。
大学時代、お小遣いを貯めて一週間だけ東京に旅する事を決意し
都会の洗礼を受けながら二丁目を目指して
駅で迷って困っていると
声をかけてくれたのが好みど真ん中の令也だったのです。
親切で物腰も優しい令也に大胆にも告白して
一週間の猶予しかない晃弘は「時間がないんだ」と言い、
名前も“アキラ”という偽名を使って
関西出身千葉在住と嘘をついて毎日デートを重ねます。
田舎者だと知られて嫌われたくないから。
ただ楽しくて美しい思い出にしたかったから。
次の日ディザニーランド(ww)へ行く約束をしたのに、
もうその夜に夜行バスで帰った晃弘ですが
手ひどい別れ方をしたはずの令也が
その8年後、転勤によってまさかの上司に!!
覚えていないのか、変わらず優しく接してくれる令也に
戸惑いを隠せない晃弘は……!?
最初、「ひっどい攻めだな!!!」と思いながら読んでましたww
確かに田舎コンプレックスは私にもありますし
東北の田舎より関西の田舎の方が良いじゃん!?とか
見当違いな事も考えながらもww
だからといって嫌われたくないからって優しい令也に嘘ばっかりついて
もう連絡も取れなくしてあんまりだろ!!!と。
でも後悔しまくって、違う恋愛で痛い目見たりして
更に令也と再会してしまっても
ちゃんと想いを受け止めてもらえないし
立ちはだかる壁(令也の小学校からの友人・浅田)で
ツラくなってたりなので相殺されたかな……?
いや、まだこれからかな!ww
令也がどこまでも鈍感でピュアいので
生きていくうえで大丈夫かな!?と心配になってしまいましたw
真実を知っても晃弘を決して悪く思わず、
自分のせいだと苦しんで、こんな人見た事ない……。
その純粋さと素直さにつけこんだのが浅田!!ひどい!!
令也をずっと好きだから自分だけが味方だと
ある意味洗脳めいた言葉を繰り返してきたなんて!
本当に令也が気の毒です。
けど、最後はちゃんとハピエンです!!
二人の気持ちがちゃんと溶け合って良かった!!
攻めが反省してもだもだした分、
徐々にこちらにも誠実さが伝わってきたので
読後は結構ほのぼのです。
しかも、自分の黒歴史を大好きな恋人が覚えているって
まさにキッツイ事だと思うのでww
令也が、仕事は出来るし優しいけど
27歳には思えない幼い感じの印象もありました;
が、そこはギャップ…かな?w
かなぁり天然な受けに笑ってしまいました。
あと攻めの痛い思考とか読んでて苦しかった・・・だって自分にもあったし(笑)
ただ天然のたらしな攻めはいい感じでかどがとれていい男になったので
それはそれでよかったです。
しかし、怖いですねあそこまで受けがにぶいと・・・・。攻めも受けの幼馴染も大変でしたね。
素直すぎて全部うのみにしちゃうとかお前女だったら大変なことになってたぞ!!
幼馴染の受けへの攻略のしかたが10数年間違えてるあたり幼馴染も天然?てゆうかアホ?
前半はかな~り痛い過去編なので身に覚えのある方は構えてから読んだほうが・・・。
今回は栄転で関西支社からやってきた営業マンと
本社管轄の関東営業部の課長補佐のお話です。
攻様が囚われ続けた元カレとの
再会ではじまるラブバトルリターンマッチ♪
攻様は
すれ違うのは知り合いばかりで
血縁関係もガチガチな田舎で育ちます。
いつか憧れの都会に送る為にと
バリバリの方言を封印して
標準語らしい話し方を心がけますが、
高校を出たら就職する様な地域では
大学進学を許された攻様でも
地元の国立大への進学が精一杯でした。
そこで攻様は高校を出た春休み、
一週間の東京プチ旅行を決行します。
高校ではかなりモテた攻様ですが
同性ばかりに惹かれる性癖を隠していて
「二丁目デビュー」する事が
東京にでる最大の目的だったのです。
しかし東京の波は予想以上に荒く厳しく
攻様はこのまま浮上できないのかと思う位に
落ち込んでしまいます。
そんな攻様に声をかけて
助けてくれたのが今回の受様でした。
受様は攻様よりも一つ上との事ですが
色白で涼やかに整った顔立ちな上に
穏やかで優しい大学一年生でした。
受様が本物の都会人と知った攻様は
見栄を張り続けて彼と過ごし
恋人関係にまで発展しますが
所持金がなくなって帰路につく段になっても
受様に本当の自分を打ち明けられず
せめて綺麗な思い出として残って欲しいと
さよならも言わずに連絡を断ってしまいます。
それから8年、
攻様にとって受様との恋は美しいどころか
未練と後悔どっぷりな過去となっていました(笑)
大学を出た攻様は
大手ハウスメーカーに就職し、
関東支社から関東営業部に転勤が決まります。
しかし、
夢の東京で攻様を待っていたのは
攻様が着任した三課の課長補佐となっていた
受様だったのです!!
受様は仕事の進め方等を丁寧に教えてくれますが
自分をこっぴどく振ったはずの相手に対しても
8年前と変わらず穏やかで優しい受様に
やましさ満載の攻様は戦々恐々(苦笑)
受様は気づいているのか?いないのか?!
果たして受様の真意はどこに?!
憧れだった東京で出会った恋を
自分の至らなさで壊してしまった攻様が
再び彼と再会してテンヤワンヤする
ラブコメディになります♪
楠田さんは
キャラの性格設定がちょっと変わってるので
作品タイトルから受けるイメージで手にすると
ちょっと裏切られた感じを受ける方も多いかも?!
な作家さんかと思います(笑)
私は王道モノも大好きですが
楠田さんの読めなさすぎ、まさか過ぎる展開も
とんでもないだけワクワクして楽しめるので
今回も私の予想の斜め上を行くような展開に
攻様と一緒にドキドキ&ハラハラさせて頂きました。
攻様が反省している様に
2人の出会った最初の恋はどう考えても
攻様が未熟過ぎての失敗だとは思いますし
再会してからの受様の言動に
復讐を疑ってしまうのはある意味
仕方がないかなぁとは思うのですけど
受様の言動は
天然っていう下地以上に
頭の良さも災いしている様な気がします。
相手を疑わないので
攻様が最初に着いた嘘も
受様の幼なじみの数々の偽りも
素直に受け止められた上
ソコから派生する事情も
全てを善意解釈されて自己完結しているので
傍から見える他人の印象と受様自身の思いは
全く一致してないのですよね。
受様が死んじゃったと誤解したのも
幼なじみの恋に気付かなかったのも
実は彼らの言った言葉を
受様なりに受け詰めた結果だったのですが
言葉は時が変わり、
関係が変われば変わっていくものですが
受様の中では不変なのです(苦笑)
そんな受様を良しとするか
悪いとするかはお相手次第なのでしょうけど
最後には幼なじみの彼が
ちょっぴりかわいそうになりました。
今回は本作同様、
天然過ぎる受様に翻弄される(笑)攻様で、
小林典雅さん『棒投げ橋で待ってて』はいかが?
帯『さんざん触って突っ込んだ俺を忘れてるわけあらへんやろ!?』
まずこれタイトルに偽り有りですなー、史上最悪とあるのでてっきり腹黒受か、女王様受かと思ってたんですが、これが全く違っていて凄く素直で可愛い上司でした。
晃弘〔攻〕は田舎に住んでいて若気の勢いで上京し、田舎者のコンプレックスを必死で隠して、それ故に出会った令也〔受〕に自分は千葉在住の専門学生だと嘘を付き、短い恋をしてそして自分が田舎者だと分かる前に勝手に消えてしまいます。
若さ故の過ちとはいえ随分自分勝手な行動ですが、それを社会人になった晃弘は悔やんで自分でも馬鹿だったと思っているんですね。
そんな折、転勤先の上司が何と令也だったのですよ。
自分の事を覚えていないのか?いやそんな筈は無い、復讐でもたくらんでいるのか?と色々考える晃弘なんですが、ホントに令也は良い人で恨んでもなければ他意も無いのです。
実に可愛い上司でしたよー。
しかし若さ故の過ちってあるよねーーでもこれは君ねー酷いよ!って感じでしたが最後は目出度く恋人同士になれたので良かった良かった。
ただタイトルから腹黒受や女王様受を期待してるとまるっきり違うタイプなのでそこは要注意ですな。
田舎者ということへのコンプレックスと都会へのあこがれ、そしてゲイデビューをしたいというその若さの勢いで犯した痛い経験。
後後も心のしこりとなった相手に再会したら、彼は同じ会社の上司で、しかも自分を覚えていない?
上司の幼馴染の厳しい疑惑の目と嫉妬を受けながら、過去を謝罪してもう一度自分を認識してほしいと願う主人公。
多分入りきれなかったのは、ゴメンナサイ!小鉄子さんの絵が苦手だからです。
学生の時はいいんですけど、社会人のイメージがわかないんです。
だから会社員なんだけど、彼等が子供に見えて仕方ない。
大人だから大人じゃなくちゃいけないというのもないし、個人の性格は根底からあるものだから、いいんですが
どうにも社内含め会社が大人で構成されてない雰囲気が、社会人モノとして自分の範疇からはみ出る印象でした。
絵を見なければお話はどうかといえば、受けの純粋さを通り越して天然すぎる部分が、それが一番曲者で面白い部分だと思います。
どうにも主人公と、幼なじみのバトルばかり目に付いてしまって受け置いてきぼりな雰囲気を醸していますが、実は・・な部分w
受けは、てっきり主人公の外見も違うし死んだと思い込んでいたから、自分だと言われて中々信じられなかったというのもあるけれど、濃密な5日間からずっと主人公を忘れられなくて幼馴染を受け入れられなかったという、一見純粋健気に見えるんだけど、とにかく変な人ですね~w
多分、それを楽しめきれたら萌えたと思うんですが、却ってイライラしてしまったのが原因か。
と、分析してみます。
なんだかとってもくすぐったくなる様なお話なんですよね。
田舎の高校生が都会に憧れて精一杯背伸びして・・・自分を取り繕っている様子。
田舎者の自分が恥ずかしくて、そのことにコンプレックスを抱いてる
更にゲイだと自覚して、2丁目に行って若い欲望を発散したいなんて・・・萌え
でも、そこへ行く前に運命の出会いをしちゃう。
そして短い間の初恋、偽名を名乗って自分の事は全て秘密にして田舎者だと
思われないように、好きになってしまったから余計にコンプレックス倍増
でも、もっと受け様と一緒にいたいけど、お金が無くなって田舎に帰らないと・・・
男としての見栄もあるからホントの事も言えずに、騙すような形で帰郷
そして8年が過ぎて、転勤先の上司が一方的に捨てた受け様と知り驚愕する
でも、何故か受け様は忘れたように優しく接してくれて、逆に攻め様はビクビク
子供だったとはいえ酷い事をしたと大人になった今だから余計に気が付く。
復讐されるかも知れないとか、ひとりモンモンしちゃう攻め様
でもそんな素振りも見当たらなくて、もしや記憶喪失?なんて事まで考える
攻め様が一人であたふたしてしまうんですが・・・・
事実は・・・忘れている訳ではなくて、受け様が攻め様を別人だと思い込んでる
そして8年前に時間がないと言った攻め様の事をまるでドラマみたいに病気で
死んでしまったと思い込んでる・・・筋が入りの天然ピュア受け様です。
確かに史上最悪だけれど、意味合いは天然で鈍くて思い込みが激しい為の最悪
そして受け様は幼なじみに洗脳されてるので自分は冴えなくてモテないとの思い込み
かなりの美形で優しくて賢い素敵な受け様ですが、幼なじみからの言葉を信じ込み
自分に自信がないから再度攻め様に迫られても信じられないのです。
幼なじみは受け様に長年片思いしてきたので余所に目を向けさせない為に
受け様をネガティブ系の言葉で引き留め、最後には自分に来るように仕向ける
かなり腹黒さんですが、結局ピュア受け様は一途でした。
この幼なじみの暴走が結局二人を結びつけるのですから皮肉なものです。
この幼なじみにも幸せを!って思ってしまう(笑)
天然でニブ過ぎる受け様は何気に周りを誑かしていたんだろうなと思うお話でした。
タイトルを変えての、再販ということでしたが、
旧作を読んでなかったので、購入してみました。
当時大学入学を控えた主人公(攻)が、
若気の至りで、身勝手な別れ方をした受と
8年ぶりに会社で再会するというものです。
しかも、その受は攻の直属の上司。
本作品、何故タイトルが「史上最悪な上司」なのかがずっと分からず
読み進めていましたが、ラスト少しのところで分かりました。
確かに、この性格は・・・。
私は、勝手に腹黒受なのか?とか妄想してたのですが、
信じられない程の天然?な性格でした。その点が、かなり最悪。
ただ、「最悪」な目を見るのは、主人公よりも
あて馬役の受の友人なのでは・・・と思う次第です。