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dekiai chuudoku
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
父親が勤めていた文具メーカーで社長第二秘書をしている秋月利也。
実は利也は、前社長の愛人との間にできた息子の子供だった。
前社長は、会社の業績の悪化から、銀行から送られてきた会社を建て直すための社長と交代させられた形になっていて、今も会社に残る伯父から、何とかして会社の実験を取り戻そうと社長の弱みを握るようにスパイを命じられていたのだった。
それを知ってか知らずか、現社長の甥であり、第一秘書でもある美馬寛和に倉庫整理をするように命じられてしまったのだ。
それ以来、社長室に行くのは朝、荷物を置きに行くときと、帰りに荷物を置きに行くときの日に二回だけ。
実は現社長の著書もたくさん読み、彼のことを尊敬している利也はその状況をつらく思っていた。
そんなある日、「嫌がらせだ」と言って利也にキスをしてきた美馬への反発心から、利也は行動を開始する。
何としてでも、社長と仲良くなってやろう、と考えたのだった。
利也が行動したことにより、次第に社長と親しく話ができるようにもなり、美馬との関係もよくなってくると次第に、自分がスパイを命じられていることが心に重たくのしかかってくるようになる。
誰かに相談したくとも、病気療養中の母のことや会社を首にするぞ、と言われているため相談もできず思い悩む利也。
そして次第に社長よりも、面倒を見てくれる美馬に嫌われたくない、という気持ちの方が強くなっていって――という話でした。
美馬は相当なへそ曲がりで、利也が好きなのにいじめたり――
おまけに、お金もそこそこ持ってるし、男前だから、今までだっていろんな経験をしているから、利也の初心者的な気持ちになかなかうまくあわせてあげられてなくて。
なんだかなー……ってところもあるんですけど、結局はすっごくいい男だなー……と思いました。
個人的にはこの話は、初めての恋でわたわたしたりあわあわしている利也を楽しむためのものなんだろうな、とは思いますが。
素直でピュアな受けが好きな方にはオススメです。
表題と書下ろしの2編からなるストーリーで前編の「そしてキスは盗まれた」は
主人公二人の出会い編、表題の後編が受け様に溺愛中毒の攻め様と同じく中毒の
受け様との嫉妬&すれ違い編のような設定でのお話でした。
前編は前社長が祖父で、亡き父親も同じ会社の開発だった影響で受け様も
同じ会社に入って父親と祖父が愛した文具に携われる事が嬉しくて、そして
現社長も尊敬していたので社長秘書に抜擢されて喜びもつかの間社長の甥で
経営アドバイザー兼秘書の攻め様に初日から倉庫整理を押し付けられ
剣呑な態度と行動や言葉で社長に近づけないようにされてしまうのです。
なんだか哀れな子羊ちゃんでイラストがしっくりくる受け様でした。
受け様の父親は祖父が愛人に産ませた子供なので同族経営の会社と言っても
受け様自体には何も繋がりはないのに、副社長の叔父に現社長をスパイしろと
母親のことや自分の今後の仕事のことで脅されているのです。
でも次第に社長や攻め様と話すようになり仕事も頑張ろうとしますが
同時に社長や攻め様に隠し事をしている事に罪悪感を持ち始めるのです。
そんな時に攻め様から突然キスされて、攻め様を意識するように・・・
そして攻め様も受け様をかなり構うようになるんです。
社長は初めから受け様を気遣ってくれるのですが攻め様の態度は嫌われてるって
思える程酷かったのに、キスの事件から距離が近くなりスキンシップが激しく・・・
受け様は攻め様を好きになってしまうのですが、攻め様の気持ちがわからない
受け様を抱いた後も、女の影があったりと受け様は混乱し、その最中に叔父たちに
再度脅されて、でも社長も攻め様も裏切ることが出来ない受け様は社長に事実を
知らせるのですが・・・・
全てわかっていて色々画策する結構腹黒くて横暴な攻め様ですがその為に
受け様から誤解されてしまうのですが最後は甘々な展開です。
表題の後編は受け様の臨時の職場移動で受けさまよりもこらえ性のない攻め様の
溺愛ぶりが前面に出ている感じのお話です。
ガッチリ攻め様に溺愛される感じに萌える人にはおススメのお話だと思います。