M+M
殺したいほど憎い…かつて憧れた男
fukushuu wa kijoui de
電子書籍って慣れていないのでよく分からないのですが、ファイルサイズ282.2KBで文章は168ページ。ただし1ページが短いので分量的にはノベルスの半分かそれより短め。イラストは表紙の他にタイトル通り騎乗位の場面が1枚ありました。
主人公・瑛(受け)の視点でストーリーは進みます。
瑛は仕事先で、高校時代に自分を強姦したテニス部の先輩・本條(攻め)と偶然再会します。専務の娘と婚約しているという本條を脅し、欲望の相手をするようにしますが…という話です。
「好きなのに冷たくする受け」「受けは気が付いてないけれど、読者には攻めにすごく愛されていることが分かる」という内容のうえ、仕事の場面も入っていて、仕事モノ好きの私には最適な作品でした。
ただ、瑛は強姦相手を本條とすり替えて思い込んでおり、実は別人というオチだったのですが、本條が発見者なのですから、ボロボロになった瑛を抱きしめるくらいはしても良かったのではと思いました。
あと、タイトルでは瑛が復讐だと告げているようなイメージだったのですが、実際は復讐という言葉を持ち出したのは本條からでした。
仕事の場面を除いた二人きりではベッドの上がほとんどなのですが、エロ重視でストーリーがないということはありませんでした。エロも回数はあれど1回ずつがそう長いものではなく薄味派の自分にはぴったりでした。
再会は偶然でなく実は本條が裏で手を回していたとか、嫉妬するなどストーリーが追加されて1冊書籍化して欲しいなぁと思ったりします。
再会モノ、リーマンモノ、ツンツンした受け、誠実な攻めがお好きな方にお勧めだと思います。