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kimi kou
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
男子高校生が時空を超えたタイムスリップかはたまた
平安モドキのパラレルワールドにでも飛んでしまったかみたいな
ファンタジー絵巻の雅な世界で時の頂点に君臨する帝との
先の見えない缶蹴り鬼のようなコミカルなストーリーでした。
そして色々気になる布石が沢山あってこの1冊だけだと想像力が
貧相な私にはなかなか先が読めない展開でもありましたね。
受け様は高校生ですがどちらかと言えば内向的なタイプです。
その最たる原因が極度の近視、コンタクトも体質で合わない為に
いつも牛乳瓶の底メガネを付けていてそのせいでメガネちゃん
って感じで小さい頃からからかわれ、一人でいる事が多いんです。
でもヘタレな苛められっ子でもなく、結構強気で捻くれた感じ
友人の一人もいないから自然と一人で遊ぶ事に、そしていつも
休みには祖父母の田舎で過ごすんです。
最近の楽しみが祖父母の蔵の中で古い書物なんかを読んでる事。
いつものように過ごして、古い源氏物語なんか見てる時に長持ちを
見つけて、その中に綺麗な女物の着物と扇を見つけ扇を開いた
ところで長持ちの中に吸い込まれてしまう事から始まるお話。
着いた先が平安モドキの世界、そして臣下に皇后を娶れと言われ
うんざりしていた帝攻め様の手の中に空から降ってくる受け様
帝は天から自分に授けられたと受け様を皇后にしようと・・・
跡継ぎは既にいる帝にとって男である受け様は打って付けの存在
しかし受け様は元の世界に帰りたくて帝の妻になんてなりたくない
しかし、現代から飛ばされ頼る人もいない受け様にとっては
傲慢な攻め様しか頼れないと言う現実。
でも帝は受け様を元の世界に返すつもりは全然なくて・・・・
受け様の気持ちを無視する形で妻にする為の儀式を強行して
三日間にわたる事実婚するんです(三日間毎夜抱く)
しかし、二日目に受け様は逃げ出す、でも帰るためには帝の屋敷
からあまり離れたところに逃げる事も出来ない。
逃げられた帝は自ら受け様を探し出す、そして無理やり儀式を
終わらせてしまう。
攻め様は既に受け様を離したくないくらいの執着と愛情を・・・
でも受け様は、意に反した快楽だけを与えられ混乱するが帝の
妻にはなりたくないし、現世に帰りたい最後まで諦めないで
機会を狙い続ける・・・ってストーリーなんです。
でも気になるのが受け様の祖母の家にあった着物と扇子、それに
酷い近視だった受け様が平安モドキに着いた途端に目が治ってる。
もちろん続編もあるようなのですがどんな結末になるのか
期待を込めたわくわく感でダブル萌え評価なんです。
あっさり平安モドキで暮らしてハッピーなんて展開にならない
事を切に願って期待して続編を待ちたい!っ
いっつも楽しくて笑っちゃうchi-coさんの作品。
何か女装してて王朝風で、いつもとカラーは違うけどやっぱり笑わせてくれるのか?などとワクワクと期待しておったのですが・・・
何と!!
今回笑える要素はありません。
タイムスリップもので、ちょっと切なさが若干なんですが、調教モノめいた要素もあったり、かといって悲愴すぎるわけでもない。
たぶんね、この攻め様がタイムスリップしたらお笑いになったかもしれないとは思うんですが、何と言っても容姿にコンプレックスを持ち、人付き合いの悪い、ちょっとヒネタ高校生が主人公で受け。
必死にあがくんだけど、何せタイムスリップで飛ばされたのは全く知らない光源氏のような他の世界。
頼るものも、信じる者なく、ただおかれた状況に必死にあがく姿。
しかも、この本、続編がーーーー!?
早く出してください、このままでは、主人公は永遠にタイムスリップした世界のままです。
救われるのか、どうなるのか、見届けたいんです♪
ということで、続編希望の方は意見しなくちゃいけないという(大汗、、)
小さい頃から視力が弱い為に眼鏡っ子だった千里は、そのせいでいじめられたりしてちょっと拗ねた子供になってしまい、友達のいない子です。
夏休み、田舎の祖母の家に行くのが愉しみで、高校一年生のこの夏休みも祖母の家を訪れて、今回は珍しい古いものがたくさん収まっている蔵に入り込んで古いモノを見ていると、綺麗な細工を施した長持ちの中に綺麗な着物が。
更にその奥には檜扇が・・・
すると千里は長持ちの中に吸い込まれてしまいます。
落ちた先は、日の国の帝・昴耀帝の腕の中。
昴耀帝は、后を亡くし入内してくる女御がいてそれらの間に皇子1人、皇女3人ももうけているからもう世継ぎはいらないと思うと同時に、帝の后の座を巡って朝廷内で権力争いが起きるのを良しとしないために、次の后をせっつかれて女性にうんざりしていたところだったのです。
そこへ天から降って来た千里。
神が帝に授けられた天人だと、その性別を男だと知っても、縁談を断る材料としての后に千里を据えようと思い、画策するのです。
自分がどこに来てしまったのか、光源氏の世界にやってきてしまったようだということが何となくわかり、でも元の世界に帰りたいと望む千里ですが、帝は上手くいいくるめ(結局騙して)3日間の妻問いの儀式をちゃっちゃと済ませて、后にする手はずを進めてしまおうとするのです。
無理矢理強姦のように体を奪われる千里。
2日目も帝はやってくるのですが、嫌がる千里を服従させるS気に目覚めた帝は、千里に執着をします。
そして、3日目・・・
頼りになるひとが誰だかわからなくて、帝に抗えない千里がちょっと不憫です。
だけど、彼は絶望ばかりするでもなく、それでも何とか自分なりに考えて何とかしようと(逃げるんですがw)いくらか前向きに考えて行動するからあまり悲惨じゃないんですね。
体もたった3日で開発されちゃって、3日目なんか何と!!
牛車エッチがまさかよもやで登場するとは(爆!)
初めてお目にかかりました、、、”古代のカーセッ●ス”って奴ですね♪♪
それはさておきwww
ものすごくいいところで終わっております(涙)
帝に引き立てられている常識人らしい内大臣、
帝に疎んじられ左遷された左大臣(千里が逃げた時匿った)
気になる人物が控えておりますヨ!
一体千里はどうなるんでしょうか?
自分的予測が実はデキております。
人と交わらない千里にちょっかいをかけてくる同級生の和泉彰光!
どうも彼がクサイとにらんでいるのですよwww(違ったらどうしよう?)
きっと、ああなって、こうなるような気がする。。。
それを検証するためにも、是非是非続編を早いうちにー!
実は見た目女子っぽいなよっとした受けは余り好きじゃないので、
そして傲慢な帝にアラブの匂いを感じて、
この作品危惧したんですが、タイムスリップネタだし、思ったより受けちゃんがしっかりしてる、そして帝も千里も化けそうな雰囲気をもっていたので、全然大丈夫でした。
次、、、待ってます!!
帯『もとの世界には帰さぬ そなたはもう私のものだ』
一応萌えにしたんですけど、今までのchi-coさんの作品を比べるとちょっと平凡だったかなー。
いや、平凡っても現代の学生が平安時代(?)にタイムスリップしちゃって更に帝に一目惚れされてしまい、嫁にする為に3夜通い続けられてしまうというストーリーで面白かったんですけどね。
ただもうちょっと千里〔受〕が真剣に現代に戻ろうとするとかする描写が少なかった気がします。
まるで光源氏の様な帝の強引さは良かったなあ。
でもまあ全体的に見れば面白かったですよ。
テンポ良くサクサク読めました。