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erotic naightmare
今月出たもう1冊より、ライトでノリの軽いこちらの作品のほうが好きかな?
コメディな雰囲気がいい感じで軽すぎずに出ていてとても楽しい作品でした。
何と言っても対比が、優しすぎる為にヘタレ気味になる攻めと、おおらかで細かい事をきにしない楽天的で男前な受けという組み合わせがいいのですが、この攻めの正体というものがあってこそ、この設定が実に面白いんですよ♪
親の援助を受けずに大学に通っている水騎は、一目惚れしたアマチュア劇団に所属しているのですが、そこで借りていた皿を割ってしまった為に貸してくれた家に謝罪に行くのです。
出てきたのは、資産家のおじいさんと美形の若い孫という飛竜。
どうしても償わせて欲しいという水騎側の提案に「体ではらってもらいましょう」と言われ、それから通いでさして重要そうでもない蔵の整理をするようになった水騎ですが、同時に淫夢を見るようになります。
その相手には何だか見覚えのあるような・・・
そして貧乏暮らしをしている事情を何故か話してしまった水騎は、飛竜と祖父の家に住み込むことに。
題名がナイトメアなんでうっすらおわかりでしょう。
この飛竜が実はそうだったんですよ!
それが、日頃はかいがいしくて箱入りのお坊ちゃんって感じで優しくて、でも夜の姿はちょいオラオラの言葉責めでエロモード♪
そのギャップが楽しいのですが、まだ自立したばかりのだそうで、暗示が効かない水騎に、へこたれたつぶやきをこぼすシーンに思わず噴き出したw
今までオヤジ淫魔とか、ダメっ子とか有りましたけど(爆)また一味違った存在で思わずタイトルの「やさしい悪魔」なんて言葉が頭に浮かんできたわけです。
それは彼がどうして資産家の老人の家にいるのか、そして夜老人の部屋へ行っては何をしているか、それらが解る時に自分からも人間が、人が好きだからと、とっても真面目でいい人が全開してるんですね♪
彼が水騎に使うテクニックは教わった通りのことらしいのですが、『官能的夢遊戯』で飛竜の兄が登場した時、同じテクニックだったので、あ、飛竜はお兄ちゃんに教わったんだな!って、難か新人夢魔って感じがあふれているんですよ。
一方水騎はユニークで潔いのが気持ちいい性格でしたv
ボロアパートに住んでいても幽霊が出ると言われてもオプション付でお得じゃないか!って考えるほどにポジティブシンキング。
飛竜が、人とはちょっと違うとその正体をしっても驚かず、受け入れちゃう。
なんと男前なんでしょう!
気を吸うのだって、飛竜がここにいる理由を知ったのと、水騎の体調を慮って遠慮しているのを知って、ちょっと嫉妬もしたりするけど、気前よくあげちゃう。
そりゃ、気も美味なはずですね☆
後半の話の更に後半に飛竜視点が展開されますので、ごちそうさま!な健気で熱い愛情をより感じることができます。
飛龍は6人兄弟の末っ子なんで、きっと兄姉達がこれから彼等をからかいに来たりするのかな?とか
色々未来を考えても楽しいお話でした。
まさにタイトル通りのエロ夢魔を題材にしたストーリーですが
人外の夢魔の攻め様はかなりのお人よし?でヘタレ感があるような
年下ならではの控えめでかなりイケメン美形なのに可愛いヤツです。
そして受け様は能天気なポジティブさんで深く物事を考えない人
そして人外さんだと解っても、そうなんだくらいの懐が深いタイプ
攻め様は人間の気を栄養にしてるのですが受け様の気に一目ぼれと言うか
味惚れしていてどさくさで受け様と一緒に暮らす事になるんです。
受け様は苦学生でそのうえ演劇役者を目指してるんですが攻め様に
流されるように同居していたが攻め様の不審な行動を目にして疑いを・・・
そして同居するようになってから受け様はエロい夢を見るようになる。
始めは人様の家でこんな夢を見る自分を呆れていた受け様ですが
自分をまさぐる影が攻め様の顔で?・・・
そして深夜に攻め様が一人で度々外出していることも気になる受け様
返ってきた攻め様に仄かな香水の匂いを嗅ぎ取り、何故か不愉快な
気持ちになってしまう自分に動揺する。
人外との恋愛ストーリーですが人外らしくない攻め様の様子はツボかも
受け様は自分の気持ちに気が付いた途端かなり積極的でしたね。
まぁ初めからかなり強気な受け様でもあるんです。
攻め様が自分以外から気をもらうのは許せないって、焼き餅焼きです。
攻め様が受け様をお米に例えるんですが、成程なぁ~なんて・・・
受け様の視点で描かれるストーリーですが書下ろし部分は二人の交互の
視点で描かれています。
普段は真面目で品行方正な攻め様が、夢の中だとフェロモン垂れ流しの
強気な攻め様に変身しちゃうような内容です。
それぞれの視点で描かれているので互いの気持ちがはっきり解るのも
なかなか面白かったですね。
思ってたよりよかったです。
飛竜(攻)が、夢魔なんですがヘタレワンコな年下で、私は好きですね。淫夢の中でだけはいわゆる『夢魔』らしく振る舞えるんですが、現実ではこれ以上ないくらいヘタレなんです。
実は飛竜は童貞で、(淫夢の中ではなく現実に生身で)初めて水騎とのHのとき、『(経験はないけど)イメージトレーニングはできてます』そんなトレーニング積んでんだ!もう飛竜のヘタレっぷりにはいちいち笑いを誘われました。
そして水騎(受)は、それをカバーしてあまりあるほどに『漢(おとこ)』なんですね。私はヘタレ攻がもともと好きなんですが、今まで読んだものはヘタレには女王様がセットになってることが多かったんです。でもこの組み合わせも結構よかったですね。水騎は、本来の私の好みとは違うんですが。
でもこれ、H度『エロエロ』になってますが、そうかなあ・・・Hシーンは、確かに少なくはないんですが、とにかく飛竜がヘタレ過ぎの上、水騎が男前過ぎで色気がないので、『H!』という印象は受けなかったです。でも私は、そこがよかったと思いました。
ただ、『人外相手』に対する葛藤や何かが非常に薄くて(というかほぼないんじゃ・・・)、いいのか、それで!?という気はしましたが、まあ水騎がもともとそういう、おおらかというか雑なキャラクターだから(貶してるわけじゃないです)、ストーリーとして無理があるわけではないんです。飛竜が正体を明かした時も、あっさり受け入れてましたしね。
でもこれ、結構好きです。面白かった。
おおらかで大雑把な性格の、貧乏な役者の卵くんが、借り物の小道具を壊してしまい、謝りに行った先のお屋敷にいたのは、年老いた資産家の当主と、超絶美形な孫息子。
その孫息子に気に入られた主人公は、なぜかその屋敷に同居することになってしまうのですが、、、。
この孫息子の正体が、実は、夢魔でっていうファンタジー。
夢魔なんだから、眠らせた相手にエロい事し放題で、精気を吸いまくるのかと思いきや、この夢魔くん、元来、優しくてヘタレ。
主人公の水騎が大事すぎてちっとも夢魔らしくない。
その辺の葛藤とかグルグル具合を愉しむお話。
この本では、すぐ上のお兄ちゃん夢魔がお邪魔虫登場していたが、このほかの兄弟や、おパパ夢魔などがどんどんあらわれて、次々と水騎を、、、みたいな二次創作が読みたい。
帯の叩き文句の「淫夢」ってことで、「あー、インキュバス(夢魔)の話か?」と思っていたら、なんかヘタレな魔物さんでした。
前半は展開にドキドキして読んでいたんですが、夢の中ではガチ攻めな魔物(飛竜)が、リアルになるとありえないヘタレで、そのヘタレっぷりに途中イラッときましてw
一方、受けであるはずの主人公が意外なほどサバサバしていて男らしい。そこがこの作品の面白さでしょう。
エロは表紙で激しく期待したほどではなかった・・・・エロエロってほどでもないでしょう。きわめて標準的というか、まあ、Hシーンはあるんだがどこか清々しい。
大爆笑しながらも非常に納得したのが、ヘタレな攻めが主人公を「お米」に例えて切々と愛を訴えるくだり。なるほど・・・。