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kimi no me wo mitsumete
※星の数同様、辛口評価になります
前作(同シリーズと言うべき?)「きみと手をつないで」を読んでいなければ、読者に伝わらない仕掛けがぼちぼちある割には
両方読んで良かった~!という気持ちにはなれなかった一冊です。
受けさんの成長は確かに感じられたけど、
それを周囲のキャラがふいにしてしまっている。
加えて、受けさんの成長の糸口が(とても彼らしいことに)
頼りなかっただけに起きてしまったのが今作でのアクシデント。
うーん……受けさんの幼なじみさんが謝罪に来た時に考えてみたけど、
みんながみんな拙かったネ、みたいなオチのつけ方でなんだかなー。
ライバルの俳優さん、こういっては何ですが「好演」だったと思います。
受けさんとライバルさんは個人的に好感度高めでした。と言うかその他のキャラが全部苦手でした。
攻めさんは今回頼りなかったのが残念。
「きみと手をつないで」がすごく好きだけど今作を読もうか迷っている、
という方には私としてはオススメできません…
二年前の攻めさんのほうがカッコイイから。
トータルとしては結構好きです。メインCP(香澄×神堂)はわりと好みなんですよ。ただ、できあがった2人の続編にしてはラブが少なかったように思いました。ラブよりも、今回は『神堂の成長』にスポットを当てた感じでしょうか。
しかし、今回いちばん苛立ったのは、神堂の担当編集・野々村(女性)でも、もちろん当て馬の俳優・英でもなく、編集長で神堂の幼馴染みの仲井。しかも、ラストも結局なんか中途半端なままだし。
いったい崎谷さんは、仲井の立ち位置をどうしたかったんだろう、と疑問でした。
本来なら、崎谷さんテンプレートとでもいうべき、いわばイヤな(時に電波まで行ってる)女キャラクターに当たる野々村が霞むくらい、仲井がダメだったんですよ。
それに、野々村は私はそれほどダメじゃないんです。『イヤな(ヘンな)女』っぷりが、いつもの崎谷さんよりかなり抑え目だと感じましたし。決して好きではないですが、これくらいなら別にOKですね。でも野々村の過去は別に必要なかったんじゃないかな。あの野々村の言動は『こんな可哀想な過去があるから仕方ないんだ』で済むものじゃないと思いましたね。
実は私は(前作でも『なんだコイツ!?』と気分悪かったんですが)、今作で今まで読んだ崎谷さん作品で、それなりに意味のある(通りすがり程度は除く)男性キャラクターの中で、仲井がいちばんキライになりました(他シリーズですが、女性も同じくらいイヤなのがいます)。
まあ、ハッキリした悪役や、崎谷さん作品によく出てくるいわばストーカー的キャラクターは、最初から好き嫌いを論じる対象ではないので別ですが、でもあえて言うなら、そういったキャラクターを含めても仲井(ともう1人、他シリーズの女性キャラクター)がワースト1・2なんじゃないかと思うくらいです。
英は、崎谷さんには珍しいくらい、爽やかでいい人な当て馬キャラクターでしたね。私は逆に、いい人過ぎてかえって嘘くさくて、あまり魅力感じないんですが。
とにかく、どうせメインCP以外に持って行くなら、編集者がどうこうよりは、いっそ英との三角関係(?)の方に重点を置いた方が、まだよかった気がします。
前回の「きみと手をつないで」から比べると
今回は、しみじみ風威の成長を感じることができました。
引きこもりホラー作家の風威の作品が、映画化するということで、
俳優の英と出会います。
今までとは違い風威は、積極的に英と接触しようとするので、
香澄が不安を覚えるようになるという物語。
香澄も、家政婦から、風威のマネージャと昇格?しているので、
香澄のマネージャとしての力も試された1冊でした。
英の続編があったら面白いかも!と思ったり(笑)