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男関係を含む過去有りの敦司とそう言う恋愛
初心者の貴明がぶつかり合う冒頭作、そう言う
嗜好がなかった筈の貴明の兄・俊明とその幼馴染で
あり占い師・菊池佳人の紆余曲折な両思いに
至る過程を描く第二作。そして敦司の昔の男・
阿部と敦司の従兄弟(実は実弟)・榎本充の
奇妙な肉体関係を描く三作目。
……そう言う男子高校生が実際に居るのかと言う
野暮なツッコミをする前に、何故「男子高校生」なのかを
考えて戴きたいと言う連作集です。
この作品の味わいは、彼等が大学生になった時点で
間違いなく醸し出せなくなってしまうのです。
背伸びが出来ている様でしきれていない、そう言う
年頃の物語です。
悩める男子高校生たちによる群像劇っていうか、爽やか青春グラフィティ(死語?)みたいな話かなーと、最初のほうを読んでるときは思ってんですが、読み進むとなんか変な空気感のある作品で、コメディなのかシュールなのか、いやいややっぱ爽やか青春ものだな…と…つまり結論をいうと、なんか面白かったです。
登場するのはタイトル通り男子高校生ばかりです。
登場人物がたくさんいて、三角関係でも四角関係でもない、タコ足配線みたいな関係を作ってました。
攻めがことごとく身勝手でアホです。(最終的には受けの尻に敷かれたりしますが)
視点がくるくる変わるけど、よくある「一文ごとに視点が変わる」みたいな下手な視点切り替えじゃないので読みやすかったのが良い。
え、なんでここでそういう展開…?と時々目をシロクロさせられましたが、セオリーにハマらないこういう展開もアリかなーと思ったり思わなかったり。
最終的にはみんな収まるべきところに収まったし、終わり良ければすべて良しですね。
かなりクセのある作品でしたが、私は好きです。