純愛淫堕 -じゅんあいいんだ-

純愛淫堕 -じゅんあいいんだ-
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
3
得点
22
評価数
10
平均
2.6 / 5
神率
0%
著者
バーバラ片桐 

作家さんの新作発表
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イラスト
小路龍流 
媒体
小説
出版社
大誠社
レーベル
LiLik文庫
発売日
価格
ISBN
9784904835494

あらすじ

政治家の遼也は、初恋の相手――悠月と再会する。快楽に溺れた自分は知られたくない。しかし、政治的な理由によって、悠月を寵絡させることに・・・・・・。
(出版社より)

表題作純愛淫堕 -じゅんあいいんだ-

代議士の家の次男で科学者,30歳
国会議員を目指す都議,32歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

30歳童貞攻めとビッチ受けの純愛

年下の純な童貞攻め×淫乱ビッチ受けの純愛もの
私はこの作品、結構好きな話でした。

しょっぱなから受けが攻めの兄と致しているシーンで始まるので、この受けちゃんなんなの?と思ってしまうのですが、
そもそも、受けがこんな淫乱ビッチに貶められた経緯が、可哀想過ぎるのです。
そうして、心も身体もボロボロに傷ついた受けを癒してくれたのが、幼き日の攻め。
それ以来、攻めは、身体を使ってのし上がることで生きてきた受けの、決して汚されたくない聖域になっています。

この攻め様が、またなんとも言えず可愛い。
兄と受けの関係にもっと嫉妬してくれても…と思わなくもないですが、なんというか、人を憎んだり、悪く言ったりすることもないのだろうな…というような清らかさがあるのです。
なので、30歳という年齢でありながら童貞です。
そこに非常にグッと来ました。
好きな人がいるのに、そのへんの適当な相手で童貞捨てよう、などとゲスいことは思ったりしないのです、この攻め様は!

兄との三角関係がこじれてドロドロ展開になるのかと思いましたが、ラストがあっさりしすぎていたのでちょっと物足りなかったかな。
冗長なエッチシーンを少し削って、兄の心理に触れてくれてたら神評価でした。

受けとモブとの複数プレイあり。

3

したたかな仮面の下は?

政治家の二男坊で天才少年だった攻め様と
幼なじみで使用人の子供の受け様との純愛

受け様は母に捨てられ、母と一緒に住み込んでいた
政治家の当主には面倒を見てもらう代わりに幼い時から
性的虐待をされていて、そのつらい仕打ちに泣いていた時
当主の息子である攻め様に慰められいつしか心の拠り所に。
当主が亡くなった後は、攻め様の年の離れた兄から同じように
大学進学を餌に身体を求めらる関係に・・・
そんな中で、攻め様への思いは汚れた受け様にとって
唯一の純粋で綺麗な思いの初恋だった。
その攻め様は政治の世界には興味も関心も無く天才ぶりを
発揮し、留学してノーベル賞を受賞するほどになっていた。
そんな攻め様が受賞後に日本へ凱旋帰国することに
それも研究所をやめての日本への帰国で・・・
そして12年ぶりの再会、受け様は高鳴る思いを隠し
攻め様も密かに長年慕っていた受け様を見て喜ぶが・・・

弟の発明したエネルギー研究が自分たちの利権の邪魔になると
危惧した攻め様の兄は、受け様に身体を使って誑し込めと
受け様も承知するのですが好きな人を欺く事に躊躇い
でも、己の夢の為に心を閉じて籠絡しようとしますが
最後の最後で攻め様を守ることを選ぶ受け様。
そして裏切ったとして攻め様の兄からの暴行を・・・

ギリギリまで敵対する関係として向かい合う二人ですが
どこかで互いに裏切っていたと知りながらやはり惹かれあう
二人の切なくも凛とした強さもあるお話でした。
ただ、エロは半端でなく多いですよ(笑)
受け様の心は綺麗だけど身体はビッチです!みたいに
政治家ネタでありがちな身体で接待する内容です。
まぁ、目新しい内容ではないですけど・・・
ちょっとツボだったのは攻め様が30才で童貞だった事
う~ん、受け様に捧げるまで大事に取っていたのかっ!て
思わずニヤリ妄想しちゃいました。

4

30歳のエロセリフ

リリ文庫には「花」「月」「雪」とお話のタイプによって3シリーズがあるのですが、滅多にない「月」が出ました!しかもバーバラ作品♪
いやー、、、エッチシーンが長いんですわ。
冒頭もそれから始まるんですけど、20pくらいのが、割と頻発する。
受けちゃんが淫乱なんで、喘いでエッチな言葉を発声するので長くなるんですが、、
どうも自分がぼちぼちそういうのに食傷気味になってきたのか、エッチページの長さが苦痛に感じるようになってきてしまった為にどうもイマイチ乗り切れなかったのかな?
なんか、エロいセリフを受けちゃんが発するたびに、もういいよ、、って。
純愛と淫乱が同居している題名は、きちんと周到されておりました。

都議の遼也は、母に捨てられ元総理大臣を務めた代議士が後見人となって育ち、その人が亡くなった後は、後を継いだその息子・毅の秘書から都議になった人。
もちろん、性的な意味でも毅と関係がある。
そんな時に、毅の弟でノーベル賞を受賞した弟の悠月が12年ぶりに帰国するのだが、彼の帰国は毅にとって、彼の属する政党の政策を揺るがすものらしい。
毅に命じられて、その内情を探るため悠月に接近するように命じられる遼也。

激しい執着とか、執拗な愛とかそういう部分は割とあっさりしています。
むしろ、題名の通りにその根本は主人公達の盛っているモノは「純愛」
その境遇から仕方なかったとはいえ幼い頃から穢れてしまった遼也には、悠月は癒しであり、そんな自分を慰めてくれる汚しがたい存在であり、その為に12年も音信不通にしていた。
悠月にしても、ほのかな恋心(オカズネタにはしてはいたがw)でどうこうというのは全く期待していなかったわけだし、帰国して遼也に会えたのは単純に嬉しかったくらいで。
しかし、政治の駆け引きの駒として性的道具で使われることがきっかけだったとはいえ、それが遼也の葛藤を生み、悠月の遼也へ対する愛を深くすることにはなるのですよね。

政治の駆け引きというと、七面倒くさそうなとっつきにくい感じのものがしますが、割とその辺はサラっとまとめてあります。
ただ、そうした道具に使われても代議士を目指しているその理由というのが遼也にはあるのですが、そのあたりへの熱い想いはあまり感じられなくて・・・
彼がそういう性格(熱を表わにするタイプではない)ととればいいのかな?とも思いますが、それにしても自虐っぽいですね。
政治的に対立した毅と悠月という兄弟の対立もあるのですが、この二人はまるで兄弟ではないみたいです。
最後の円団を迎えるにあたってのクライマックスは悠月を嵌めるため毅の罠なのですが、これがヌるくて、こんなでいいのか!?とちょっとwww

遼也が性格が悪くなりきれてないところが、淫乱ちゃんでビッチ風ではあるけど、悪さとかしたたかさを感じるまでに今一歩だった部分かな?と思います。
視点が受け攻めと多少変わって行くのですが、それに気がつかなくてあれ?みたいなところが何度かあったので、そのあたりが読みにくかったかも。
可もなく不可もなく、特に萌えたとかキュンとしたというのが少なかったかな?(自分的に)

5

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