marun
wankomaou to sennenai
随分前からタイトルに惹かれていて読みたいと思っていた作品です。
ワンコ、魔王、千年恋愛、どこをとっても好きな単語の羅列。
しばらく読めなかった事もあり期待が大きく膨らみ過ぎてしまった、
そんな感じではありますが、なかなか面白かったです。
もふもふをもっと期待していたのですが、そこは大きく萌えを感じる内容では
無かったのですが、自称魔王がワンコみたいに懐いているかと思えば
後半では正妃オンリー状態のヤンデレな雰囲気もバシバシしていて愛する人が
絡むと、冷静でいられなくなる魔王の気持ちが迸る内容。
そんな魔王様に花嫁と言われるのが普通の平凡な大学生。
バレンタインの日に義理チョコを片手に落ち込んでいたところに現れるワンコ
物凄い勢いで懐かれるのですが、突然シンは硬直してしまう。
話す事が出来ないワンコが突然話しかけてきて、思考を停止させる。
それも千年も待っていた花嫁を迎えに来たと言われ、いつの間にかシンの
アパートにいて、媚薬効果だと言われながら男に抱かれてしまう。
初めはオレ様状態で直ぐに花嫁として連れ帰るなんてほざいていた魔王ワンコ。
しかし、ふと現実に戻り、男に抱かれ残残喘がされたシンは自分の情けなさに
怖さも何もかもどうでもいい感じで涙が止まらなくなる。
オレ様魔王さまは、そんなシンの様子に今度は逆にオロオロしてしまう。
いつの間にか立場が逆転して一生懸命シンの機嫌を取ろうとする魔王。
コミカルなラブコメ展開から始まり人を愛する苦しさと狂気にも似た愛情を
感じさせる展開があり、ラストはほのぼのとした幸せな感じで終わる
魔界ものファンタジーで楽しめました。