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ひとつ屋根の下モノです。
予備校通いする浪人生ばかりが集まる下宿に住む男たちが、恋して悩んで勉強して。
医大を目指す主人公は、軽そうに見える同じ下宿生のことが気になりはじめる。ちゃらんぽらんに見える彼にはなにやらツラい過去があったようで、その心の傷に触れて癒してあげたいと思うようになるのだ。
その肝心の心の傷、つまりトラウマの内容が、かなり陳腐でした。陳腐というか、偽善的というか…。そのわりに身内である父親には手厳しくて。
そのあたりで一気に冷めてしまいました。
札幌の浪人用下宿屋が舞台な話。
お祖母ちゃんが経営してる古いアパートの下宿人は主人公の友朗[攻]を含めて4人なので登場人物は掴みやすい。
その下宿人の中で最古参住人が友朗と同じ医学部受験浪人の浅羽[受]
一見遊び人風の美形で、生真面目な友朗は最初彼に不快感を持つんですが次第に彼に魅かれていきます。
この作品は、浪人生になった友朗1人の話として読めばそんなに悪くないんですよね。
一足先に大学生になった彼女と浪人生の自分との間に距離が空いて別れる所とか、気負ってばかりだった彼が自然体になって行く所とか下宿人達やお祖母ちゃんと仲良くなって行く所とかが丁寧に書かれていてその部分はなかなかいいんですが、そこに浅羽が関わるとどうもなー。
浅羽はトラウマ持ちなんですが、何だろ最近の痛い作品に慣れてしまったせいか正直そこまで……って感じで身勝手に感じてしまって感情移入が出来ない。
っていうか普通にいい父親だしいい医師じゃん!!それが分からない年齢でもあるまいし何故そんなに拘ったかな。
思わせぶりに引っ張っただけにそこに不満が残りました。
友朗の成長話として読めばまあまあかなあ。
あ、分かりにくいけど一応これ、友朗×浅羽です、浅羽の誘い受。
といっても桜木さん作品なのでなのでエロ描写は薄い為どっちでもいい気がしますが。
浪人用下宿っていう設定の雰囲気は楽しめたので萌よりの中立。
作品としては微妙。