男の花道 Don't Worry mamaシリーズ

otoko no hanamichi don't worry mama series

男の花道 Don't Worry mamaシリーズ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神26
  • 萌×224
  • 萌10
  • 中立1
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
20
得点
257
評価数
64
平均
4.1 / 5
神率
40.6%
著者
木原音瀬 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
志水ゆき 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
Don't Worry Mama
発売日
価格
¥900(税抜)  
ISBN
9784799710623

あらすじ

ゲイバーのマスター友晴は、ひょんなことから万引き犯に間違われたオタク男・松尾を助けることに。漢らしく啖呵をきった友晴に松尾は感動!後日、彼に男らしくなりたいと懇願され、友晴はオネエの本性を隠して付き合っていくが・・・。
あのDon't Worry mamaシリーズの最新刊がついに登場!
(出版社より)

表題作男の花道 Don't Worry mamaシリーズ

井上友晴,ゲイバーのマスター
松尾丞,オタク,カーヴィ化粧品開発部

その他の収録作品

  • 男の花道2
  • 男の花道Extra
  • あとがき

レビュー投稿数20

まるで、コメディミュージカル!

このシリーズ3カプの中で1番好き!

マッチョ囲み髭がタイプだったはずのバーのマスター友晴が、ホワイトアスパラみたいな色白クソダサノンケオタク(磨けば光るイケメン原石)に恋してしまうんだけど、お姉言葉のバリダチ友晴視点がメチャクチャ面白かった。まるでコメディミュージカル。モノローグと行動が大袈裟で起伏が激しいのです。
出会いは、片思いしてたノンケ親友の結婚式帰りの本屋。万引きの濡れ衣で大騒動になってた松尾を華麗に助けた友晴。男惚れした松尾に、懐かれて好みのタイプと全く違うのにノンケのクソダサオタクな松尾にピュアな片思いしちゃう。

カッコいい兄貴!とオタク青年に懐かれてずっとゲイのおねえ言葉のバリダチである事を秘密にしながら友達としての仲を2年以上育む友晴は、健気で可愛くて愛すべき男でした。
途中前作の2カプがチョロチョロ出てきたのも嬉しかったです。

あまりにも溜め込んでしまった好きな気持ちが風邪薬+飲酒で、暴走してしまって記憶がないのに一線越えてしまってからの友晴の逃亡が、んなバカな?!なドラマチックさ。その足で目的も決めずに北に向かってマタギのおっちゃんに拾われて猟師をしてただと!おもろ人生すぎる。
起伏の激しい人って思考もそうだけど、自ら望んでそんな行動起こしてるんだわ。

松尾ちゃんの方も、こだわったらとことんのオタク気質なだけに、突然消えた友晴を諦めきれずずっと思い続ける。避ける友晴に追う松尾ちゃん。
松尾ちゃんの友晴への感情がずっとわからないままなんだけど、最後の章が松尾ちゃん視点。
それまでは友達として慕ってたけど、過ちの一夜でめちゃくちゃ情熱的に告白されて完堕ちしてたんだね。今まで女性と付き合う時はリードする側を意識しすぎてSEXが上手くいかず童貞のままだったけど、抱かれる側の方が自分に合ってるって気づいちゃうって?!大好きなロリ巨乳漫画のヒロイン気分で感じてしまってっていうのがエロ大好きオタクくんって感じでとてもとても良かったです。

お互いによくわからないまま勢いで致してしまった初めてのSEX。2度目がなかなか踏ん切りがつかない友晴。
自分の巨根で松尾ちゃんを傷付けたくないと少しでもちんちんのシェイプアップしたいとジムで汗流して減量(1ミリ太さがダウンしたらしい)する友晴。
晴れて両思い、お付き合いスタートしたのに前戯だけで最後までしてくれない友晴に自分の魅力不足なのかと悩む松尾ちゃん。
2度目のエッチに向けての悩みを友晴・松尾ちゃんそれぞれから聞かされてグッタリする東山。
読んでる私はおもしろい。

いざ当日、カッコいい美しいラブシーンではなくクスッと笑えてカッコ悪いけど愛おしい2人でした。
松尾ちゃん、無事2度目の体験を終えた朝からムラムラしちゃってお布団潜り込んでぺろぺろしておねだり。お尻を労わりたい友晴に2日は、日にちをあけようって言われて辛いと嘆く。松尾ちゃん、今までのエロ漫画からのエロエロストックが脳内にたんまりだから実はすけべなのですよ。友晴は翻弄されちゃうんだろなー。

このシリーズ、もっと先まで読みたいなと思うほどハマってしまいました。

木原作品のヒリヒリ感が一切ないおバカテイスト全開の作品、新鮮で面白かったです。

1

勘違いしてた

Don't Worry Mamaに続いて「脱がない男」を読むつもりだったんですが、事情によりこちらから先に。

ストーリー的には単品で読んでも問題ない作りなので、そこは良かったんですが、どうも頭が木原音瀬病にかかっていたのか(笑)お話の構成状あり得る展開だったからなのか、最後までバリタチの友晴が受けになるストーリーだと勘違いしてました(汗)

そう、友晴はがっしり囲い髭がタイプっていうバリタチ。そんな友晴がオタクで巨乳好きの松尾に惹かれてしまい、、、、というドタバタラブコメディなんですが、さらに友晴が松尾にやられちゃうんだとばかり思ってました!
だってさーさ、あの酔っ払って記憶のない夜、もしかしたらって思っちゃったんですよね。でも流石に最後までしてたら体の異変に気がつくか。

で、すんなり?(他の作品に比べて)松尾が友晴を探し出して追っかけて、両思いになって…っていうオチなので、あくまでもシリーズのスピンオフっていう感じではあります。ある意味、オネェ言葉を話すゲイのバリタチが、タイプでもないオタクに出会い、恋に落ちちゃって…という王道でした。

0

満を辞しての主役作!

Don't Worry mama、脱がない男とシリーズを通して読んできて、満を辞しての友晴が主作の作品です!

上記シリーズを読んでいた時から友晴は好きなキャラクターだったので、友晴が主役のスピンオフがあると聞いて買わない手はなかったです。この話単体でも読めないことはないですが、前作までのキャラクターを知っていた方がより楽しめる作品であることは間違いないです。

BL作品に出てくるオカマキャラといえば、メインCPのこじれを解く手伝いをそっとしてくれるような、アシストに長けた恋愛玄人の印象が強いです。実際Don't Worry〜・脱がない男の両カップルもかなり友晴のお世話になっています。

確固たる自分を持っていて、人のことをよく見ることができる友晴は、それはもうめちゃくちゃ格好いいキャラクターです。そんな友晴がひょんなことから出会ったひょろ長いオタクくんに恋をして、臆病になって、どうしてそうなるの!?って方向に大暴走して…そんな様がなんとも人間くさくて、笑ったりしんみりしたりしながら、とても楽しく読むことができました。

オタクくんこと松尾が、窮地を救われる形で友晴と出会い、変わっていく様も良かったです。ボサボサ頭にメチャクチャなコーディネートと見るからに秋葉原の住人だった松尾ですが、友晴の手を借りて変身することで、少しずつ自信をつけていきます。

松尾が変わった結果女性と付き合うようになり、松尾が失恋するたびに自分の気持ちを押し殺しながら話を聞いてあげる友晴の健気さには泣けました。友晴が恋に臆病になる一番の理由が、松尾が異性愛者であることなんですよね。友晴の視点で繰り返し強調されるので胸が痛みます。

だけど結局のところ、松尾は最初から友晴という人間にどうしようもなく惹かれていて、だからこそ友晴の恋は身を結んだのだと思います。自分に自信がなく卑屈なところのある松尾ですが、友晴が臆病になった時に真っ直ぐ向かっていける芯の強さにはとても好感を持ちました。愚直なまでに向き合っていけるのって強みですよね。

心の底から読んで良かった!と言える作品になりました。個人的に木原先生の書くコメディはとても面白いと思っているので、「痛い」イメージに足踏みしている人には是非読んでほしいです。

2

個性的カップル!


いい男な体してるオネェと巨乳フェチなオタク…と私の好みにはちっとも当てはまらない二人のお話でしたが、読んでいて面白かったです。

オネェな友晴視点なので、もう文章だけで笑えるし、なんだろう…元気が出てくる!


しかし友情は深まっても受けの松尾はノンケなので前途多難な片想いでしたね。

潔さそうで本気の恋を前にすると逃げ腰になるどころかやたら音信不通になっていた友晴がいじらしくて可愛らしくさえありました(笑)

ともかく幸せになれて良かったです。

0

ガチムチバリタチオネエ!?

やだっこれは最高だわ。


基本オネエキャラってあまり主人公にならないじゃないかと思っていたんですけど、しっかり友晴は主人公でした。
なんか人物が目に浮かぶ程にしっかりと想像がついてしまう強烈なキャラでした。
マタギ姿さえすぐに想像してしまった。ガチムチオネエ攻めですよ。

正直逃げてしまった時は友晴コノヤローと思いました。マグナムはついてるだけかよ!粘土細工かよ!と、かなり腹立った。
そのマグナムのダイエットって発想にやられましたよ。思いやりですね。
しかしまぁ最後は文句無しにラブラブですしね。安心して読み終わった。

お気に入りの一冊です。

1

すっごく笑えた

ある日、立ち寄った書店で万引き騒動に巻き込まれたオタクの松尾を助けたところ、
「俺の兄貴になって、男らしさを教えて欲しい」と懇願される羽目になった友晴。

友晴は見かけこそマッチョだけど、天蓋付きベッドなどロマンティックで美しいものを愛する筋金入りのオネエ。
男らしさの指南なんて私には無理!と思いつつも、涙目で懇願する松尾に根負けして、お友達になることから始めます。
ゲイでオネエな事は隠したまま‥‥

松尾の前では「俺は〜だと思うが」と男性口調で接しているのに、友晴の脳内では「いや〜ん、あたしったら♡」的なオネエ言葉が繰り広げられているので、その同時進行がまるでコントのようでおかしかったです。

そして壊滅的なファッションセンスの松尾にオシャレ指南するうちに、いつしか恋心を抱くようになった友晴。
だけど松尾はロリ顔巨乳が大好きなアニオタだと知っているので、この気持ちは心に秘めたまま……。
この友晴が乙女度満点で、おかしくも切なくて……


シリーズ物ですが、他作品未読の私でも充分楽しめました。
友晴はゲイバーのマスター。
今までは客同士の恋愛を見つめてきた彼がいよいよ恋する側になるのが、この作品なんだなというのが読んでてわかります。
他作品のカプ達もちらちら登場するけど、誰これ?!とはならず楽しく読めますし、この二人の馴れ初めを知りたいなと思わせるカプばかりが登場して、他作品も読んでみようかなという気になる。

男の花道2は、酔った勢いで松尾に手を出しちゃったらしい…と気づき愕然とする友晴。
合わせる顔がないからと逃げて、逃げて、辿り着いた先は秋田の山村。
そこで、なんとマタギの弟子入りしちゃうんです!
ほんと笑った。

この他、無事恋人同士になった友晴が、必死で痩せようとしている理由にも笑ったし、本人達が大真面目で必死なだけに、発想が斜め上すぎてあれこれ笑わせてもらいました。

3

情に厚い男の幸せの花道

主人公は、「Don’t Worry Mama」、「脱がない男」で登場したゲイバーのマスター・友晴。
あるとき友晴は、本屋で万引きの濡れ衣を着せられそうになっていた吃音のひどいオタク男・松尾を助けます。「兄貴になってほしい(=友晴のように男らしくなりたい)」と懇願する松尾を放っておけず、友晴は、オネエ言葉を封印し、松尾の髪型・服装を磨き、喋り方教室の世話までしてやります。友晴はマッチョのカコミ髭が好みだったはずなのに、松尾の素直さに触れるうちに、色白で貧弱ボディの松尾を好きになってしまいました。やがて松尾が男らしくなりたかった理由が好きな女性に告白するためと知った友晴は、失恋の悲しさから一方的に連絡を絶ってしまいます。しかし、友晴を慕う松尾は二丁目まで追いかけてきて…。友達でいいからもう少し松尾の傍にいたい、と友晴が恋心を胸に秘めるところで、表題作「男の花道」は終わります。

優しくて、強くて、面倒見がいい友晴が、自分の恋になるとからっきしダメになってしまうのが、可愛くて、可哀そうで。オネエ言葉のモノローグは、乙女の恋物語を読んでいるようで、可笑しいやら切ないやら。

続く「男の花道2」では、友晴は自分が一方的に松尾を襲ってしまったと勘違いし、東北に逃げて、マタギ修行までしてきます。なんて早とちりで臆病で、でも行動はザ・男。有り余る恋心を熊撃ちで発散するなんて、やっぱり男なんだなあと可笑しくて。すったもんだして誤解が解けた後の二人のキスは、志水ゆきさんのイラストがとても素敵でキュンとしました。

「男の花道」というタイトルの意図がすごく気になりました。
調べてみたところ、同名のタイトルで、お芝居、演歌、様々あり、友情、人情、根性、純情といった熱い言葉がずらり。まさに友晴のことだと思いました。「花道」は比喩的に引退の華々しい場面を指し、友晴が愛のさまよい人を無事卒業することもかけてあるのだと思いました。

Don’tの裕一が大活躍した話でもありました。裕一がいなければ、友晴と松尾が結ばれることはなかったでしょう。今回は裕一が迷惑をかけられっぱなしでしたが、それはお互いさまで、そうやって深まっていく友情がとても楽しそうでいいなと思いました。

3

乙女なオネエと天然オタク

ゲイバーのマスターの友晴とオタク男の松尾。
好きなタイプとはかけ離れたノンケの松尾に恋をしてしまった友晴の甘酸っぱいお話でした。

とにかく笑えます。
友晴の乙女な言動に笑い。
松尾の天然っぷりに笑い。
(電車や人のいる場所で読むのは要注意です)

友晴のダイエットの目的がマグナムを小さくするためって可笑しすぎです。
恋は人をここまで変えちゃうんですね~。

これまで木原さんのシリアスな作品を読んできたので、こんな楽しいお話もあったのねと、木原作品の幅の広さに感嘆でした。

5

あんた達もう、どこまでもおゆきなさいな本

もー、これは最高ですよ。
笑うしかない。

読み始めて最初は
あらあらまぁまぁと、
小気味いいオカマが出てきたなぁと思ったら
あんらまぁ、そうきちゃうよねと
流れにのって、
そのまま、どこまで行くのよ、あんた達
ってなって、
どこまでもおゆきなさいって
笑ったなぁ。

痛快な作品ですね( ̄▽ ̄)

5

スカッと気持ち良過ぎだ!

答姐でお勧めいただいた木原作品。
その中から自分で選びましたこちら…オネエ攻め…
微妙に他の作家作品で乗り切れなかったのにまたまた手を出してしまった自分のアホさ加減を疑いますが、えっちシーンもすべて女性言葉でお贈りされておりますので、好みでない方はちと辛いかも。
ちなみにわたしもここまで徹底されているとは思わず、ちょっと最初後悔(苦笑
ただ、BLとして捉えなければ面白かったですし、読み進めるうちにキャラに夢中になりました。
外見と中身のギャップやら、繰り広げられるオネエモノローグやら。
序盤の万引きシーンは特に!


攻めの友晴はお姉言葉で話す、ガタイの良いゲイバーマスター。
一般書店でも堂々とゲイ雑誌の表紙を表にして(笑)買うことのできる、真性のゲイ。

受けはオタクで巨乳好きの冴えない松尾。
素材は良いのに吃音と壊滅的お洒落センスで、女性からは遠まきにされています。


まったく正反対のふたりが、万引きと間違われた松尾を友晴が救ったことをきっかけで知り合い、交流するうちに…といったものです。

最初のお話は同人誌収録のもので、次の書き下ろしがそこの二年後となります。
わたしが読んだ木原さんの作品はまだ二冊ですが、両方ともかなり月日が流れてしまう設定。
お好きなのでしょうか。

とにかく攻めの友晴のキャラが濃い!
先にも書きましたが、オネエ口調のモノローグが可笑しいやら悲しいやら。
特に、松尾に嫌われたかも!という自己完結があるたびに逃げるのが、もう、本当に(笑
それにスピン元の攻めである裕一も最高にカッコ良いです。
スピン元も読みます!
ちなみにスピン元を読まないでも大丈夫ですし、読んだらわたしのように一作目が読みたくなるかもしれませんよ。
まだまだ痛い系の木原作品は読めませんが、食わず嫌いはダメだなーと実感しました。
こちらは笑えてまったく痛さはないので、木原作品に興味はあるけどなーくらいの方にお勧めです。

8

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