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STAYの2巻。1巻はひたすら相手が大事で大好きな和泉と天の二人だけの世界にあてられた感じでした。
2巻は音楽への方向性の違いからユニットを解散することになる、180度前回と変わって別れのお話です。
といっても恋人なのはかわりないし、自分達の音楽の幅を見失わないように別々の活動をしようという事なのですが、和泉と別れたくなくて了承しない天。
和泉がする何もかもが天のためなのですが、あんなに一緒にいてお互い大好きでなんでそれがわからないかな?という気もします。
「和泉は自分が嫌いになって離れたいんだ」という思考がどこからくるのか。
生まれたときから一緒にいる相手が自分を好きか嫌いかわからなくなるほど信頼関係は薄くないと思うのですが。
好きすぎて周りが見えないという関係は結構好きですが、それにしても天というキャラクターがあまりに周りが見えておらず、かなり子供ぽいのでいただけないなあと思うこともあります。
和泉は天のことを考えながら他のこともそつなくこなせるのに、天は反対に和泉に任せきりで成長できていない感じですね。
和泉以外の人間にはあたりがキツイというか。誰かを傷つけてはいけない、という社会性を学んでこなかったようなキャラだなぁと思ったり。
だから和泉が毎度フォローするのですが。
しかし、「音楽業界」を題材にしているのに、主人公が「音楽」をどう思ってるかわかりにくいと感じました。
和泉以外のギターで歌ってみたいという欲望があるのに、それが抑えきれなくなってきたので和泉が解散を申し出たのに、いざ憧れていたギタリスト、麻中が現れたら「お前なんか大嫌いだ」って…
和泉と離れたくなくて出た感情なのはわかるのですが、「音楽」というのは天のなかでどの程度のものなのか?どの位置にあるのか?と思ってしまいます。
この2人の互いを傷つけないために自分が傷つく、それを見て相手はさらに傷つくというループがもどかしくせつないけど、この脆くて危なくて寄り添って生きているこの感じがいいのかもしれません。