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「狸といっしょ」で商業誌デビューした本宮榎南先生の作品です。
擬人化を得意としている作者のとってもピュアな
心温まるラブストーリーです。
錦鯉の王国では二十歳を迎えると占い師によって
運命の伴侶が決められ、生涯にただ一人の相手と定められる。
運命の伴侶を得られた者は生涯を幸せに暮らすことが出来る。
魚種の種類によっては数が多く探し出すのが困難な場合も
ある伴侶選びですが、王子の相手は世界に一匹だけと言う
とても珍しい花房頂点眼と言う種類。
しかし、その種類を聞いた王族たちは戸惑いと困惑を隠せない。
魚種の中でも誰にも相手にされない程不細工な種類で・・・
王たちは、何かの間違いだと伴侶選びのやり直しを諭すが
王子はその伴侶の描かれたカードを一目見た時に
何とも言えない幸福な思いが押し寄せ、反対を押し切り
運命の伴侶を迎えに行きます。
絶滅危惧種の保護センターにいる事が解かった王子は
そこで初めて伴侶を見て、間違いなく運命の伴侶だと確信。
苛められ涙でぐしょぐしょの花房頂点眼のテンを
可愛いと早速連れ帰りますが王家の者はテンを王子の
伴侶だとは認めてくれません。
王子は誰にも合わせないようにテンを屋敷の奥に
それは大事に大事に囲い込みます。
自分がとても醜い金魚で誰にも相手にされず、
いつも苛められたりしていたテンは王子に伴侶と言われても
とても信じる事が出来ません。
王子は誰が見てもとても素敵で立派な錦鯉だから・・・
もう、なんて可愛いんだろう!!って萌えまくるお話。
それに健気で世慣れていなくて抱きしめてあげたくなるのが
わかる受け様なのです。
上巻は出会いと人見知りのテンが王子に安らぎを覚え
伴侶ってなんだろう?って考えてる姿がいじらしい。
王子の激甘ぶりが萌え心を倍増させてくれます。
本宮榎南さんの同人誌。錦鯉の擬人化のお話です。
この作者さんは、擬人化の作品が多く、
パターンは同じと言われてしまえばそうなのですが、
なんともかわいいお話で、常にチェックさせていただいております。
錦鯉は、占いのカードで、伴侶を決めます。
その伴侶というのは、種族が違ったりして
見つけること事態が困難なことも多いのですが、
皆、運命の相手を探すことになります。
錦鯉の王子の彩河の相手は、希少価値のある種族で、
しかも、不格好な花房頂天眼。
美しさを大切にする錦鯉からすれば、嫌悪の対象でしかない種族でした。
しかし、彩河は花房頂天眼の種族のことを調べれば調べるほど、
愛おしくなり、両親などに反対されても、
花房頂天眼のテンを伴侶として、迎えようとします。
上下巻と分かれているので、上巻では2人の出会いが描かれています。
ちなみに、テンのお世話係のテイが可愛くて仕方ありませんでした。
ほっぺがぷくっと膨らんだ特徴のある種族の金魚で、
想像だけで、悶えそうになりました(笑)