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俺に安心をくれるのは…お前だけなんだよ
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
三巻シリーズものです。両親を事故で亡くした三兄弟が、慎ましやかに暮らしているところへ…六年前に隣にいたハーフの恋人がひょっこり帰ってくる、というところから始まります。
長男の瞳は、当時、家によく来ていて恋人?だった仁が突然出ていってしまい、さらに両親が亡くなったことで弟たちを育てるために夢だった医者への道を諦め、地元の工場へ就職します。なので、もう過去のことにしたかった仁に対して厳しいことを言いますが、とは言え、やはり想いは残っているため、仁がそばにいて幸せを感じていきます。そこへ仁は大金を持っているわ、なんの仕事してたのかもわからないわ、さらにはアメリカから仕事に戻ってほしいとポール(+警護)まで出てくる始末。ついでに工場の社長が倒れる始末。仕事も失ってしまうことになります。
瞳はポールにももう仁を離せないとはっきりいうのですが、ポールはポールで、仁が仕事してくれるまで隣で説得すると言い出して。仁は次の仕事を見つけるという瞳に「大学に入って医者を目指してほしい」と言い出します。
お話自体は、本当に日常のことが書かれているんですが、それが飽きのこない文章になっていて、毎日の節約レシピや、スーパーでの特売品の話など“わかるわー”という生活感山盛り。一応、最後の方で昔を思い出しながら二人は最後まで致すのですが(爆)これはいっそのことなくても良かったんじゃ無いかと思うくらい。まぁ、当時から関係があったことになっているから、自然な流れなんですけど。
次巻で盛り上がって…の方がとか思ったりしましたが、無かったらBLにはならないから仕方ないか。
最後は、本当に大団円。
三兄弟に仁を加え、さらに花村君やポール達と、それぞれが新しい道を歩みながら、身近な幸せを噛み締めながら生活していくんだろうな〜。温かい気持ちになれるお話でした。
穂波瞳は、働きながら弟二人を育てている。
両親が交通事故で突然亡くなり、残された弟たちの面倒を瞳が一人で見ていた。
毎日、仕事を終わらせるとスーパーにより、夕食の買い物をし、夕食を作り、洗濯をして寝て、朝には朝食と昼食の弁当を作ってやり仕事に行く……という生活をしている。
そんな毎日の繰り返しをしていた瞳の自宅の前で、一人の人間が行き倒れていた。
それは、かつて隣に住んでいた仁だった。
瞳に対して「愛している」と言い、秘密の関係を持った相手。
そして、六年前に「すぐに帰ってくるから待っていて」と言い置いていなくなってしまった男――。
瞳は突然の仁の帰還にきつい態度を取ってしまうけれど、仁は諦めない。この六年間、頑張り続けた瞳を優しく包んでくれて――
という話でした。
あんまり起承転結もなくて、結局のところ瞳もずっと仁を好きだったから、ダラダラと話がすすんでいって気づいたら元通り、というパターン。
もうちょっと話としては波がほしかったかなあ……と思いました。
ちょっと苦手かもしれないです。
面白いはず。
だって谷崎さんだし、きっと面白いはず、
と思いながら、読み終わってしまいました。
細部は面白い……んだけれど、
全体としてちっとも面白い!という気分になれない。
美味しい(はずの)料理……を並べられて食べてみて、
えっと?きっとこれ、素材もいいし美味しいんだよね?
でも薄ぼんやりした味で、今ひとつよく分かんないんだけど?
という感じの読後感。
:
山の中の遠く海の見える家に住む、穂波瞳。
医学部受験を目前に両親を事故で失い、
まだ幼かった弟達の為に進学を断念し
知り合いの町工場で働きながら、家事全般を頑張る日々。
そんなある日、6年前事故の少し前に突然目の前から消えた
隣人にてかつて恋人だった仁が現れる……
スキップして12歳で大学を卒業したというハーフの仁。
どうもかなり怪しげな仕事をしていたかのようで
なぜだか大金を持っている。
穂波家には優しく、いつも丁寧な日本語で話す仁は
瞳が大好きで大事で彼の元に戻ってきたという。
そんな彼が居候することとなり、
結局彼に再びほだされていく瞳だが……
実はシリアスなのか、ホームドラマでコメディなのか
いまいちその辺もはっきりしない、というか
そこがミックスなのが谷崎節だとも思うのだが、
どうも、枝葉の部分は面白くても物語の核がボヤボヤ。
そもそもの瞳の健気設定も、突っ込みどころ満載だし……
マンガチックにドタバタ「お腹すいた〜」と騒ぐ
大喰らいブラザーズ(高2中2)、
それに応えていわゆる主婦の料理の腕を奮う瞳、
買い物行って、ご飯作って、食べて、
買い物行って、ご飯作って、食べて……
ご飯は美味しそうで、ほのぼの楽しそうだけれど、
(一応Hもあるにはあるけれど)
それでとりあえず続く……という一冊目です(笑)
シリーズは全3巻。
私は、基本的に天才型の攻キャラクターがものすごく苦手なんですが(タイプによってはOKな場合もなくはない)、この仁(攻)はかなりダメな方でした。
もう読むのがツラくて堪りませんでした。
まあ、こちらは瞳(受)のキャラクターも好みじゃないので、ホントになにひとついいところがなかったですね。
とにかく、仁は『いるだけで他人(しかも大事なハズの相手にも)に迷惑を掛けてる存在』だと自覚してるわけです。それを瞳がどう受け止めているかはまた別問題。
それでも『一緒にいたい』と思ってるだけならまだしも、何も事情を明かさないままに居座るのは、ただ自分のことしか考えてないとしか感じませんでした。
途中で、ホントに瞳が好きならせめて瞳にだけは事情を話せと思ったし、あまりにもハラ立って『何も話せないなら黙って出てけよ!』と言いたくなった時点で、もうラブに思い入れようがなかった。
もちろん、攻がもっと違うタイプだったらまずここまでは思いませんよ。
それどころか、攻が多少なりとも好みだったり共感できる部分があったら逆に応援したくなるでしょうね。
その場合、もし攻が自分から離れようとしたら引き留めたくなるかもしれない。
さらに、前述のとおり私は瞳もまったく好みじゃないんです。結局、仁を拒絶しようとするのも形だけだし。
こういう無駄に意地を張るキャラクターはどうにも好きになれない。
この作家のキャラクターって基本的に苦手なタイプばっかりだな・・・←苦手なのはキャラクターだけじゃないですけどね。というよりそうじゃない要素を探すのに苦労するくらい、谷崎作品には個人的苦手要素が詰まってるんだけど。
相変わらず脇役に(無駄に)力入ってんなあ・・・瞳の弟2人があまりにもうるさくて、とにかく邪魔で仕方なかった。
こういうキャラクターにしたかったんなら、いっそ幼児にすればよかったのに。それくらい幼稚過ぎて鬱陶しかったですね。
何よりも、この2人のラブはいったい何?
何がどうして『恋愛』になるのか・なったのかがまったく理解も共感もできませんでした。
他はともかく、せめてラブ面はもう少し丁寧な説明が欲しいです。
わけもわからないままにストーリーが(というよりただページが)進んで、ラスト近くなっていきなり『瞳も仁が好きだった』ですか?
どうせここまで謎解きもせずにダラダラ引っ張るんだったら、Hもお預けでよかったんじゃないの~?
あからさまに謎が残った状態で終わっちゃって、仁の正体も思わせぶりで何も分からないままです。
でも、これからどうなるのか・仁はいったい何者なのかもまったく興味ないですね。どうでもいいです。
続くことそのものがどうこうじゃなくて、これ続刊に引っ張るような内容がどこにあったんですか?
『結果的に続く』んじゃなくて『続けるためのダラダラ』としか感じられませんでした。←積み残しの『謎』関係が、ラブストーリーには余計なことばっかりだとしか思えない。
文庫まる1冊使って、いったい何が書きたかったんでしょう。
いちばん呆れたのは、続刊『魔法使いの告白』あとがきで作家さんが『第二弾が書かせてもらえるとは思わなかった』と言われていたことです。
『初めから続く構想』ならまだわかりますが(いい悪いはまた別として)、つまりはこちら1作完結として書かれたんですよね?
申し訳ありませんが、作家も編集(出版)側もよくこれを1作完結の作品として出せたもんだなと呆れました。
シリーズとして続けるのは別に構わないんです。
ただ、雑誌連載でもあるまいし『(一応でも)1冊完結』作品としてきちんと纏める(1冊でも読める・話が通じるようにする)のも力量じゃないんですかねぇ。
それとも『これがこの作家だから』と諦めなきゃいけないのか?だったら私には無理です。
私は本来『淡々とした日常のストーリー』も『ほのぼのしたトーン』も好きなんです。
でも、こちらはただひたすらにうすら寒くてつまらなかったですね。(BLとして)どこをどう楽しめばいいんでしょう。瞳のやりくりや料理ですか?
読みながら、キャラクターやラブ関係(『謎』関係は別として)が『スロウライフ』を彷彿とさせました。
その(両作で重なる)すべてが個人的ダメ要素だったんだけど。
・・・あえて言うなら、陸裕さんのイラストだけはよかったです。
シリーズものの作品。
シリーズと分かっているらかこそ、展開が遅くてもまぁ納得ですが、これが出たばかりの新刊として読んでいたら、その遅さにじれてたかも。
両親を亡くし、年の離れた弟の面倒を見つつ必死に生きてきた瞳。
そんなとき、6年も姿を眩ましていた隣人、仁が突然帰ってきた。
謎多きわんこ、仁。
外国紙幣の札束がっぽり持ってて、職業はひた隠し。
君はいったい何をして稼いでいるんだ。
愛してる人にも言えないって…。
謎だらけのこの怪しい人物をほっとけない瞳。
まぁ結局、好きな人なら許せちゃうってことなのかな?
オカンだしね、瞳。笑
″食卓″では仁の謎はまったく解明せず、むしろ更に怪しくなりましたが。
次で解明するんだろうか…。
職を失った瞳はどうするのかな。
仁にお金出してもらって医者になるべく大学に行くのかな。
もしそうなら…ちょっと嫌かも。
次の展開に期待して…″告白″を読みにいってきまーす。
『リセット』を読んでから、いくつか谷崎さんの作品を読み始めています。
こちらは陸裕さんがイラストを描かれていたので選んでみました。
受けの瞳は、山間部に兄弟三人(渚・高二、薫・中二)暮らし。
大手メーカーの孫請け製作所で働く、24歳。
攻めはハーフで、瞳宅の一年弱だけお隣さんだった仁。
大型わんこ系で、謎たらけの人物。
六年前に突然現れそして消えた仁が再び突然現れたため、瞳の心は嵐の真っ只中といったぐあい。
今現在も六年前も、仁にはよくわからない部分が多くそれはまったく変わっていませんでした。
ただ、すぐ戻ると言った仁が実際戻ったのは六年たった今で、そのことに瞳は裏切られた感を抱えているんですね。
とにかく瞳は両親が突然事故で亡くなったあと、自分はさて置き、弟たちの面倒を必死で見てきました。
そんな瞳には実際、消えた仁のことをゆっくり考える暇はなかったのだろうと思いますが、こうして急に側に戻ってこられ、とれかけたカサブタのように気になって仕方ない様子です。
仁の言葉遣いは本当、丁寧で可愛い。
わたしはぞんざいな話し方の攻めは苦手なので、よけい良かった。
でも、ポールたちへの突き放した物言いにもギャップ萌えだったので、なんでも良いのかも?(苦笑
なんとなくあらすじをチェックした段階では、山ってそんなに出てくるようなストーリーでもないように思っていたのですが、実際読んでみるとほとんど語られるのは日常のことなのに飽きずに読了できました。
もともと日常系が好きなのもあるのかもしれませんが。
それに料理ネタがとても多い。
ふだんは、BLにこんな細かい料理表記いる?と、他のことにページ使って欲しいと思うのですが、この作品にはひじょうに自然に書かれていてつけ足し感やわざとらしさがなく良かったです。
続きが出ているので、買います。
この作品は、『魔法使いシリーズ』の一作目に当たる作品です。
海の近くの山間に、穂波家はあります。そこでは、長男で社会人の瞳、次男で高校生の渚、三男で中学生の薫が住んでいます。
夕食の材料を瞳御用達の「スーパーひよどり」で買った帰り道、瞳は道で倒れているくるくるパーマの人を発見するのです。
それは、瞳がずっと会いたかったのに、会えなかった人であり、今は会いたくない人で、恋人で「あった」仁だったのです。
仁は穂波家の隣に暮らしていたころから謎が多く、その素性がよく分かってはいないのですが、いつの間にか穂波家の面々と仲良くなり、瞳に「愛している」なんて言ってしまう仲にまで進展していたのです。しかし、そんな日々の中、突然仁は消えてしまうのです。
仁がいなくなった日から、さらに穂波家は不幸に襲われます。両親の死、そして、瞳の医大への進学は叶えられなくなるのです。
瞳は、自分が亡き両親の親代わりになって、下の弟たちの面倒を見るようになるのです。
この生活も板について、平穏な生活の中、突然やってきた仁です。そして彼の出現で、瞳の運命も徐々に動き出すのです。
この本で面白いと思うのは、瞳と謎だらけの仁の関係や、瞳のこれからの人生だったりするのですが、サブエピソードである、瞳の料理の手際だったり、その料理をハイエナのごとく喰らい尽くす弟たちでした。(笑)
安い食材で、いかに栄養のあるものをたくさん作るか、そしてそれを弟たちに飽きさせないで食べるか、瞳は普段、スーパーひよどりで値段ばかり真剣に見ていそうと思わず思ってしまいます(笑)食べ盛りの弟二人、そして頂き物の金福堂の最中がごちそうであるというこんな場面も読み応えたっぷりです。
ほうれん草のごま和えを分量を量ることをしないで作ってしまう瞳に、仁が「魔法使いみたいだ」という場面があるのですが、魔法使いは本当に瞳だけだったのでしょうか(笑)
あと2巻続き完結する物語で、決して短くないお話ですが、ともかく読む楽しさがある作品だと思いました。読んでいて、早く続きが読みたくてページをめくる手が止められないほど夢中になった作品でした。
カバーの絵が可愛い♪
新刊が読みたかったのでまずこちら・・・瞳・渚・薫、穂波家の3兄弟の名前が可愛すぎる(笑)
その穂波家の兄弟の前に6年間音信不通だった隣の仁が現れるという再会ものです。
6年は、穂波家を変えてしまうには充分な月日でした。
不慮の事故による両親の死。
長男の瞳は、弟たちのために医師になる夢を諦め高校を卒業して町の製作所で働いています。
対して仁は、所持していた大金、6年間何をしていたか、謎だらけです。
6年の間、瞳に対する気持ちは変わらず・・・瞳も・・・。
謎は謎のままですが、ご飯が美味しい話でした。
田舎町に住む男ばかりの3兄弟のもとに、ある日失踪していた隣人の幼馴染が帰ってきて、平穏な日常が乱されてしまう、というお話。
隣人・仁と3兄弟の長男・瞳は仁の失踪前、恋仲だったらしいという設定です。
詳細な日常の行動描写が多すぎ、物語本来の流れが遅く、1冊では書ききれずにシリーズ化すること前提の谷崎作品。
今作も例に漏れず、夜寝て、朝起きて、食事を作って、弟たちが起きてきた……という描写が満載で、ようやく主要面子が揃って、状況が説明できた、ていどのところまでで終わりです。
いつものパターンです。
慣れている人はともかく、これ一冊だけ読んだ人は「え?これで終わり?」と思うのではないでしょうか?
個人的には新シリーズを始めるよりも、同じ理由でシリーズ化しているシャレードの他作品を早く書いて進展させてほしいところですが…(苦笑)
挿絵がいつも同じ陸裕さんなのでつい買ってしまうのですが、一冊に十分詰め込める内容を、特に意味もなくだらだらと続けられるのはちょっと苦痛です。
大好きな谷崎先生の作品という事で、じっくり読ませて頂きました。
一冊完結だと思い込んで読み始めたのですが、途中でこれは続き物だなと解りました。
谷崎先生いつもの展開ですよね(笑)
瞳(受)の失業後の身の振り方、仁(攻)の正体、行方不明の父、仁の同僚ポールの存在とその背後の組織。
これらの謎は 勿論続刊で明らかになって行くんでしょうが、謎が多過ぎて続刊でも解決しなさそうですね(笑)
でも続くのであれば、この巻でのHは必要なかったのでは…。
社長が倒れて大変な時に…
状況的にそんな事してる場合じゃないでしょ。無理に書き加えたようなHシーンが残念です。
謎解き続刊、なるべく早めに出して下さいお願いします。
そしてタイトルには、続き物だと表記して下さい~、続くと分かった時のショック大きいですから(泣)