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どんなに心惹かれていても それは赦されない背徳──
どんなに心惹かれていても それは赦されない背徳・・・
こんな帯タイトルは過大広告なのではと思える程
イラ甘なストーリー展開ではなかったかと思います。
受け様は攻め様から逃げるように実家から神戸へと
やってきて、別宅だった建物でレストランを経営してる。
9年前に別れたきり会っていなかった義理の叔父の攻め様。
その突然の訪問に遺言書を偽造した負い目から動揺を。
・・・かなり数々の秘密めいた設定なんですけど
どれもこれも簡単にネタバレしちゃうし重みには欠ける。
攻め様の殺したいくらい好きもあんまり気持ちが感じられないし
それに読んでて思うのはかなりのヘタレさんだと・・・
後半は受け様の方がかなり積極的です。
自分の受け様に対する思いが異常な位だと自覚してるから
受け様を逃がしたが自分の病気がわかり、最後に3週間だけでも
自分のものにしたかった・・・
ほんとかなり良い感じの設定だったからもう少し重みがねぇ~
そして受け様は血のつながりが無いだけで完全OK的な感じだし。
もう少しタイトルに沿った強い流れが見たかったかも。
でも、甘い話は嫌いじゃないし、年下の変態さんの好きなので
これもありで良いかとは思いました。
禁忌風味という感じの1冊かな。
題名といい何となく禁忌の匂いがぷんぷん漂う本であります。
しかしながら蓋を開けてみると、酷く出てみたり素直になってみたり態度が豹変する攻めに、一体何をためらうのか一人で悶々と具合が悪くなるほど悩みながらも、根本は攻めを受け入れている受け。
二人の隔たりは一体何で、それを解き放つにはどうしたらいいか。
といったお話ではあるのですが、題名ほどにはドロドロしてない。
ごくごく普通の”二人のお話”でしたので、評価は可もなく不可もなく中立。
神戸で邸レストランをやっているオーナー兼ディレクトールの朔の元へ、9年ぶりに別れたはずの、6歳年下の叔父(祖父の養子)伊澄がやってくる。
祖父が亡くなった際の遺言の偽造をかざして罪の責任をとってもらうと言って蹂躙する叔父の伊澄。
しかし、期間は3週間だという。
朔のためらいは伊澄が本当は祖父の隠し子で血が繋がっているから禁忌になるからというのが最初のためらう理由。
それがクリアされると抵抗する理由はない。
しかし、伊澄が最初は傲慢に、朔が体調を崩せば優しくなって、でもレストランの人間が関わると嫉妬して態度が豹変したり、何か肝心の事を全く触れないから何を当人達はあっちこっちしてるんだと、ちょいもったいぶった展開を感じてしまった。
多分に、朔が伊澄を本当に愛してると感じるようになるまでの試行錯誤だとは思うが、朔が望んでいるものはレストランに表わされる”家族”とか”団欒”とかそういうあったかいものであるのだが、伊澄がもう一度家族になるという部分の家族愛は感じたが、恋人への愛と考えるとそれはどうかな?
確かに、ずっと昔から伊澄は朔をずっと好きだったのですが。
で、一番の肝心要はやはり、どうして9年もたって朔に逢いに来たのかという理由にあるわけです。
素直じゃないといえば素直じゃないですが、もったいぶる必要を感じなかったのでした。
挿入要素で面白いものはあったんですよ。
伊澄が朔への眼鏡挿入プレイを妄想して一人でヌきますとか言えば、
ラストで、眼鏡やってもいいからと朔が伊澄に言ってみたりとか。
一番面白いと思ったのがそれだけでした。
題名も、メートルの初田さんが解説してくれてましたww
あげく、エゴン・シーレの「死と乙女」の解釈を持ち出して、これがモチーフ?
そうといえばそうですが、わざとらしく感じてしまったのがまずかった(汗)
素直になって読めばそれなりに楽しめそうですが、一度いぶかしんだためにひねくれてしまった読者自分の負けだったかもしれませんね~
結局は、甘いお話です!
サブタイトルや あらすじに書いてある「年下の叔父」
というのが発売前から気になっていて、特典ペーパーが
付くということで予約して購入しました。
購入前も読んだ後も、「年下の叔父」の位置が
今ひとつ理解できませんでした。
読みながら何度も相関図を整理しても、すぐに
ゴチャゴチャになって分からなくなってしまいました。
「年下の叔父」と「年上の甥」っていうよりも、どうしても
「年上の叔父」または「年下の甥」に思えて仕方がなかったです。
「年下の叔父」というのを「年上の叔父」や「年下の甥」に
置き換えて読もうとしたのですが、受けがこだわりすぎていたので、
私まで受けのこだわりが伝染してしまい、「年下の叔父」という
立ち位置を忘れて読むことが出来ませんでした。
読んでみて、内容は良くもなく悪くもなくって感じでした。
義理とはいえ、受けが叔父と甥という形にこだわって拒絶している割には
攻めとの関係をすんなり受け入れていて、受けが抱いている背徳感が
ほとんど伝わってこなかったです。
最後に受けが「本当は攻めのことを想っていた」という風に告白するので、
受けの行動や態度に納得しましたが…。
物語の舞台が神戸ということで、
地元が舞台というだけでとても嬉しかったです。
今回の評価は迷うことなく「中立」です。
たとえ内容が良くなくても、舞台が神戸というだけで評価を「神」にまで
上げたいくらい、私の中では大きな影響力を持っていますが、
それ以上に今回は「年下の叔父」という立ち位置ばかりが気になりすぎて
物語に入り込めなかったので、この評価にしました。
「年下の義弟」か「年上の叔父」であれば、迷わず「萌」や「萌×2」の
評価にしていたと思います。