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自分に自信のない受け、と言うのはblでは定番ですが、今作の受けはその中でもかなり自分に自信がなく、自分なんて…自分が選ばれるわけない…と常に考えています。
ただ、うじうじと言う感じではなく、さっぱりと自分に関して全て諦めている感じで、私は鬱陶しく感じませんでした。
受けは自分に自信はないのですが、変に頑固な所があり、攻め二人を無自覚に振り回しています。
あとがきにもある通り、大きな時間等はなく、受けの心情を丁寧に追っていく感じのお話ですね。
ラストも予想通り(というか3pもので、このラスト以外なかなか見ない)なのですが、俺様・傲慢な攻め二人が、地味で冴えない受けをどうしても手放せないと苦悩する様は見ていて大変萌えました。
理由はわからないけれど、どうしてもお前じゃないとダメなんだ、と受けを求める攻め二人。
大変好みのお話でした!
表紙からして3Pもの?
確かに「攻め2人に受け1人」の三角関係なんだけど、この場合、2人の攻めが納得づくで1人の受けを「共有」する、という関係性。
基本的に3人で行為、というのは無く、ある日は片方と、別の日はもう片方と、という関係です。
視点は、受けの一実(かずみ)。
攻めの克彦と英章とは高校の同級生で、もう10年来そんな関係を続けている、という設定。
一実が何というか…ひたすら従順、卑屈で言われるがまま、質問などは全て飲み込んで、それどころかSMっぽい克彦や意地悪な言葉責めをする英章に対して逆に体調や忙しさを気遣ったり。
始まりが2人がかりでのレイプとその後に脅迫もあったせいか、もうはじめから抵抗は諦めていて、何もかも言いなりで自分の意見は無い…
それでいて、自分が2人のストレスの慰めになるのなら…なんていう思考回路です。
そして、心の中では2人からお役御免になる日を恐れている。
…という感じで、いかにも水原節!イタいのです。
印象としては暴君の攻め2人の性奴隷になった受け、みたいな。
ところが。
実際はなぜかハイスペの2人が特に特徴もない大人しい一実に激しく執着し、自分だけのものになってくれと懇願するのですよね。
この逆転は面白いけど、一実のどこがそんなに?というのがイマイチ伝わってこない。
結局選べないので一人身を引きます、と弱々しい一実に対して「君を失うくらいなら!」と攻め2人ともが出す結論があるのですが…
やはり一実の魅力が今ひとつ伝わってこず、エロシーンもなんか痛々しい。
「萌」で。
2011年刊。
大体好みの3Pカップルってのは自分なりに見当が付いていて趣味に合わない予感はあったのだが、水原さんの小説はなるべく読破しようと決めたので。
大企業の跡取りとして仕事を任されている克彦と、大学院内で助教授候補として頭角を現してきている英章に対して、明らかに釣り合わない事でおどおどした印象の一実。
どうやら一実は"庇護欲を掻き立てる受け"らしいのだが、グズグズと痛々しい姿が悪目立ちして、読んでいて気が滅入ってしまった。
十年以上も二人に抱かれている位だから一実自身も淫らな身体だと自覚しているらしいのだが、ベッドシーンでは常に罪悪感を感じる様子で気持ち良さそうじゃないし。
一実は自身の事を天界に連れ去られ、従順にしか生きていけなかったガニュメデスに例えているが、そういった方向に考えているって悲劇のヒロインみたいで嫌だ。
本音は二人に縛られて檻の中に留まっていたいんだろう?、ってままなら単にずるい男止まりだが、彼なりに身を引く覚悟があった心境は肯定したかったよ。
こいつら、もういっその事くっつかんでもええわ…って感じた位なのに、三つ巴カップル誕生すか…
「どちらか選べないなら両方を選べよ」って決め文句は、話によっては恰好良く決まる時と逆に萎えてしまう時と分かれるが、残念ながら今回は後者だな。
一旦関係を解消して、一実がガニュメデスの心境から脱して(成長して)からの再構築って手もあっただろうに、どーしてこーなるのさ!?
3Pの複数ものですがきちんと愛もあって良かったです。最初は流され過ぎの受けにちょっと感情移入できませんでしたが、最終的にはみんなラブラブできちんと意思が通じてこんがらがっていたものがすっと解けて気持ちが良かったです。このままどうなっていくのか気になりますが、腹黒い攻め2人がいれば怖いものなしでしょう。受けも意外としっかりしているのでこれからも3人仲良く暮らしていけると思います。やっぱりこういった作品は攻めがしっかりしてくれないと読んでいる方はハラハラしちゃいます。
主人公は、平凡な会社員である一実。
彼は実は、人には言えない秘密を持っている。
それは、高校時代の友人と便宜上で呼んでいる2人から、抱かれ続けている事である。
大学を卒業後も大学院に進み、そのまま大学に残り研究を続けている理知的な英章。
傍若無人だけれども、やる事はきちんとやる大企業の御曹司・克彦。
そんな才能溢れる人間がどうして、自分を抱くのかと疑問を覚えながらも自らその関係を断ち切ることもできず、ただただ流されていくだけの一実。
2人の執着の理由がわからないまま月日は流れ、体の関係だけはズルズルと続き、 3人は28才になっていた。
そんなある日、 1ヵ月の海外での仕事を終え戻ってきた克彦に、改まった話がしたいので、3人で克彦の持つ別荘に行こうと誘われる。
英章に異論がない以上、一実はいつもの通り2人の決定に従うしかなく、翌日、克彦の車で別荘へと向かった。
一実はそこで2人から別れ話を告げられるのだとてっきり思っていたのだが、それどころか、 2人はもう一実を共有したくないので、自分を選んで欲しいと言ってきた。
終りになることを覚悟していても、まさか自分がどちらか一方を選ばないといけない日が来るなんて想像していなかった一実は困惑する。
そして、一実の出した結論は……
という話でした。
結局のところ一実は、実は頑固な一面を持っていてその一面を存分に発揮して、どちらも選べないからどちらも手を離してほしいという結論を出します。
すると、手を離すよりは共有する方がいいと考えた他の2人が折れてハッピーエンド?
今まで通りの関係で行こうという結論に落ち着きます。
いわゆる三つ巴話ですね。
個人的には、あんまり三つ巴話好きじゃないんですけど、これはまだ共有する側の人間がどっちかを選んで欲しいと言い出しただけ、ましな部類に入ると思います。
それすらもしないしそれでいいよね的なのが続くのはさすがにちょっとあんまり好きじゃありません。
というわけで、三つ巴話が好きな人にはお勧めします。
積み上げてある3Pモノ本の山をはじから読んでいて、思わず「お?」と目を止めた。
文章に独特の魅力があります。
突き放した視点で、ところどころにマニアックな好奇心をあおる文は
ともすれば純文学的ですらあります。
でも水原先生の食べ物の好みはたぶん自分とは合わない……
バナナペッパーってナンデスカー!?と調べてしまった。
うん、これはちょっと食べてみたい。
だが、ミネストローネにブリオッシュにステーキ、と言いながらなぜにハムステーキ…。
BL小説にはしばしば食事シーンが出てまいります。エロスと食事は共通性があるのか、
ゆえに自分と合うか合わないかは食事シーンで見えてしまうことも……。
ハムステーキが出てきた時点でチラッとイヤ~な予感した(笑)
なんていうんでしょうね、作品のクオリティうんぬんじゃなく
決定的に自分と相性悪い、ってのありますね。
これ、その典型です((((汗))))
ストーリーは嗜虐的な攻め2人に支配されつつ揺れる三角関係といったところ、
ストーリーそのものはそう地雷ではない。
文が非常に魅力的で、アコガレすら抱いてしまうほどなのに
なんでこうも脳が拒否するのか。キャラだめ、展開だめ、Hシーンは萎えるほどダメ!
嗜虐的な攻め2人も耐え難いモノありますが、
受けの無気力感と申しますか、自己評価の低さがイライライライラッとくるレベル。
三角関係・3Pモノ読んでいてここまで萎えるとは(苦笑)
3Pに甘さを含んだロマンスを求める自分としてはなんともはや。
うーん、コレは3Pモノとして手出しするのではなく、水原世界の一部として
とらえたほうが間違いない作品。
正直に言えば「シュミじゃない」が、心理描写や冷めた視点で書く乾いた文章など
テクニカルな部分はかなりカッコイイ。間とって「萌」。
高校生の時にクラスメイトだった攻め様二人に無理やり
犯された受け様、それから十年以上歪の三角関係を・・・
攻め様二人から気楽な捌け口と思われていると信じて
従順に二人と関係を続けてきた受け様。
でも、受け様はこの生活がずっと続くことを密かに願っている。
二人にも隠している義父からの性的虐待で受け様の心は
常に従順と諦めが当たり前で、でも自分は汚いと持っている
受け様は、どんな形であったとしても自分を求めてくれる
二人を自分から離れる事など出来ない。
義父との出来事で傷ついた受け様は神話のガニュメデスのように
自分を悪夢から連れ出してくれる存在を熱望していたから。
それが攻め様の二人だったのです。
受け様は二人からいつ捨てられても仕方ないと・・・
そんな予感が現実に?
でも、それは全然違うんですよね、攻め様二人は共に
受け様が好きで、歪な三角関係を解消してどちらかを選べと。
攻め様二人に翻弄されているように見える関係は、
実は受け様次第でどうにでもなるほどなんですよね。
受け様を手に入れる事が出来るなら攻め様二人は
きっとどんな事でもしてしまう、限りない受け様への執着愛です。
個人的にはかなり暗いお話なので苦手な部類です。
攻めが二人で、両方とも少しずつ違う嗜虐趣味があって、受けはトラウマから被虐嗜好があり、高校時代から二人と関係が続いている。
作者さん、過去作品の「青の疑惑」の別バージョンかとそれをほうふつとさせる作品でした。
後書きに描かれているように、大きな起伏のあるストーリーではなく、淡々と受けの気持ちを中心に描かれていきます。
攻めの、受けへの執着の形はそれぞれ違えど、自分のモノにしたいと思っている。
それが愛なのか?嗜好を満足させるだけの為の存在なのか?
と、問われれば何となく都合のよい男のような気もしないでもないですが、
それぞれに社会的地位もあって、将来もある
そんなエリートのような男達が、何のとりえもない(受けいわく)男に高校時代から十年以上も、関係を続けるはずがありません。
では、互いがライバルだから負けたくないとうい意地なのか、といえば、そういう面もありながら、やはりそれにより年月がやはりありすぎます。
その攻めの独占したいというそれぞれの気持ちを、実に受けがのらりくらりと、悩んで苦しんで、手放そうとしているわけではないのです。
むしろ、彼の嗜好を満足させる彼等の存在を彼が手放さないのです!
一見、主導権が攻めにあるようでいて、受けががっつりと握ってしまっている。
そんな逆転が実はあるような気がします。
受けが決して魔性とかそういうわけではない。
彼の密かな歪んだ欲望というのが、表出さないだけにジワジワっと染み出てきているような。。。
「青の疑惑」が積極的な”動”の世界なら、こちらは”静”
破れ鍋に綴じ蓋ではない、まさに二本の赤い糸を受けが絡め取っている、そんなお話でした。
淡々としていますが、決してこういう作風は嫌いではありません。
ある種病んでいる彼等の関係かも?
最近の水原作品は優しさのある淡々とした語り口だったのですが、これにはそうした甘さというのはすこしぬめっとした湿り気のあるものだったような印象です。
自分的には好きv
本も薄く、長くないのでくどくならないのがいいです。
配分をよくわかっていらっしゃる!