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ルビー文庫でございます、そしてタイトルが「アサガオ畑でつかまえて」で学園物でございます。
さあイメージしてみて下さいですーー夏のアサガオが咲き誇る学園の中庭、そこで生まれるボーイズラブ……最初、自分はそういうイメージしてたですよ。
そしたらアサガオはアサガオでも、あれですよ、男子トイレにあるじゃないですか白くて縦長の男性、小用のあれが。あっちのアサガオですよ!
アサガオが並ぶ学校内の男子トイレで鈴木[攻]は鳴海[受]に一目惚れしてしまうのです!!
そっちのアサガオかよーーーー!!
タイトルのアサガオ畑はそういう意味だったのですね、はい。
鈴木はガッシリ系単純男で思い込んだら突っ走るタイプ、それに反して鳴海は居ても居なくても周りが気付かない様な平凡で目立たないタイプ。
一目惚れした鈴木は別クラスなんですが教室に押しかけ、校内いたるところを追っかけ回し口説きまくるのですが、鈴木は筋金入りの女好きだった事もあって周りは本気にせず、鳴海本人にいたってはあまりの押しの強さにとまどうばかり。
口説く鈴木と鳴海の会話がかみ合ってるのかかみ合ってないのかもうおかしいったらないです。
「とりあえず友達から始めてみないか?」と言う鈴木に「同じ星に住んでる地球人ってとこからだったら」と答える鳴海。
この調子で抱腹モノのやりとり&鈴木の鳴海追っかけが繰り広げられます。
2人の側でいい味出してるのが、鈴木の幼なじみの森。彼は飄々と2人を面白がって見てたり鈴木に突っ込んだりしてます。
そんな風に話は進むのですが、次第に何故に鳴海がそこまで目立たないのかという謎や、森の心情等が明らかになって行くのです。
ホモは大嫌いと断言している森が、鈴木に感情をぶつけるシーンには胸締め付けられました。
エロシーンは無いですが、鈴木、鳴海、森の彼等それぞれの心の繋がりがいいのですよー。
まんださんの挿絵も良いです!特に鈴木と森のシーンは挿絵とあいまってぐっと来ました。
久能さんの学園物って最初はどんな話なのかなーと興味津々だったのですが、やはりひと味違っていてそれでいて心の芯に来る作品でした。