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haitoku no ha
安綱夜光と朧は双子の兄弟。
二人は、代々刀匠の家に生まれ、ふたりが 生まれる前からの取り決めで、夜光は剣士としての道へ、朧は刀匠の道へとそれぞれ進んでいた。
そして、二人には「双子」というだけでない強いつながりがあった。
しかし、夜光は剣の流派のナンバーワンである竪昭に惹かれていく……。
そんな最中、現れた十二単の美少女『夢冥』。
夢冥は、突如現れ、朧の作った朧が名前を付けた剣を集めていた。
そんな感じの話でした。
いや、なんというか……。
初期のBLだな……とう感じがものすごくします。
とりあえず、双子でいろいろやっちゃってるのはさておき(今更そんな倫理観など口にするつもりはありません)。
まず、そういうシーンが思い切りぼかされている。
なんていうか、ネット上の小説を思い出す感じがちょっとします。
そして、なんか全てが唐突……。
竪昭が人を殺すという事に、全く抵抗がないことにもびっくりだし(そして殺された相手に対する描写がまったくないことにも驚く)。
その役目をあっさり夜光に継がせようとする事にもびっくり。
その辺りはもうちょっと良心の葛藤を覚えてもいいんじゃないかなー……。
あんなに人を傷つけた事にショックを受けてた夜光なのに、段々欲求が「殺してみたい」に変わってるって描写が突然、現れるのはどうかと……。
そして、その倫理観の欠如が、まったくもって竪昭を魅力的に魅せない……という。
まぁ、そりゃね。夜光からすれば「強い」ってだけで充分、惚れる要素なのかもしれないけど、小説という形を取るからには、読者の共感は必要不可欠だと思うんですけど、なんだか思い切り、おいていかれたような気がしました。
いろいろつめが甘いなー……。