右手で持たないで

migite de motanaide

右手で持たないで
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×21
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

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レビュー数
3
得点
13
評価数
5
平均
3 / 5
神率
20%
著者
結城一美 

作家さんの新作発表
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イラスト
大和名瀬 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
ラピス文庫
発売日
価格
¥533(税抜)  
ISBN
9784829651773

あらすじ

「ねェ…今、どんなパンツ履いてんの?」受験勉強中のオレの気分転換は、ストレスと性欲の発散を兼ねたイタズラ電話だった。 ところが「そう言うキミのパンツは、何色なんだい?」…余裕で言い返す相手は男なのに、官能的なその声にオレの躰は反応しちまって!!その男、札幌在住の教師・恭介のせいでオレの進路と性生活は予想外の方向へ…。 受験生・駿と教師・恭介の、イタ電から始まる運命の恋。

表題作右手で持たないで

高校教師,27才
高校3年生,17才

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

ほほぅ…これは面白い。

萌☆☆☆か萌×2の☆☆☆☆かでしばし迷いました。
受けの跳ねっかえりぶりはいいとして、大人を「惚れさせてやる!」なんて単純すぎるんで。
が、発想がとても面白く新鮮。そこを買って萌×2です。

受験生のイタズラ電話から関係がはじまり、声というたった一つの接点から恋をするなんて、
なんかありそうじゃないですか!
さらに、電話の相手は教師。
それゆえ受験アドバイスもしてしまう。
いつしか声のとりこになり、静岡から北海道まで無理やり行ってしまう一途さ!
妙なリアルさがあるんですな、この作品。

電話代が払えなくなって、バイトに必死になったり、兄弟に泣きついたり
そこらへんもひどく納得がいく。

会話文がやや浮いている感じだが、展開は非常にやきもきさせてくれます。
イチオシ。

0

イタズラ電話からはじまる恋!

結城先生のデビュー作!

受験生の駿(受)は、受験勉強のストレスを発散させるのに、無作為にイタズラ電話かけ始めます。
ある日かけた先で、官能的な声を持った男•恭介(攻)と出会い、駿はその声に惹かれ、すっかり虜になってしまいます。
そらから声だけでの付き合いが始まるという、導入部からインパクトある興味をそそる展開から始まっていきます。
だいぶ前に読んだ作品でしたけど、恋のきっかけも、イタズラ電話の内容も内容だったので、発想が凄いな〜と!再読前からでもよく覚えていた作品です。
変態系のお話かと思いきや、イタズラ電話はきっかけでしかなく、その続く先は現実問題であって、高校3年生という駿の心情がよく映し出されている作品でした。
それからも電話の関係が続けば続くほど、声だけじゃ足らなくなり、会いたいと思うように…。
でも、このまま理想の相手を思い描いていたい気持ち!
2人の恋の運命は…⁉︎

「どんなパンツはいてんの?」と始まった時は、正直この作品駄目かもっと思ったんですけど(笑)
相手が「そういう君は?」って切り返した時に、「えっ!返しちゃうの?」逆パターン展開⁉︎…と少し気になり始め!
官能的な男性の声…の部分で想像をかきたたされて、あっという間にお話の世界に入り込んでました。
文章もまあまあで、テンポも良いのでサクサク読んでいける作品です。

駿が高校3年生という設定も良かったですし、微妙な時期の心理面と恋愛との葛藤も上手くおり込まれながら描かれているのも良かったです。
やんちゃ系ですけど、健気でとても可愛く見えました。

恭介も鬼畜系ではあるものの、オヤジスキーの私を刺激してくれる、美味しいタイプのエロ度合いで、ニヤニヤでした。
年の差&年上攻で遠方の北海道で教師をしている設定も良かったです。

きちんとストーリーもあって、甘さもあり、笑もあり、せつない部分も盛り込まれた読み応えのある作品でした。

ただ折角だから、ドラマCDが出てたら嬉しかったのにな〜と思います。

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結城さんのデビュー作

大和さんの表紙で見に留まった作品です。
主人公が高校3年生の受験生の駿となんと駿がストレスを発散するためにイタ電をかけた相手の恭介。
恭介の声が通話相手から「凶器」と言われるほどいい声らしく、駿もその声に魅了されます…というのがお話の冒頭部分。
殆どの部分が駿の一人称で書かれていて、私は1ページ目を読んだ時にその軽さがちょっと好みじゃないかもと感じたのですが、中盤から少し落ち着いた部分が多くなったので読みやすかったです(また最後は軽い感じになるのですが)。
一言でまとめると、高校生の元気な男の子が全く相手にしてくれない大人の男性に闘争心を燃やすお話なのかな…。
恋愛に関しては駿はまだ経験浅く純粋な所があるのですが、恭介はかなり遊んでいて、この2人は全く反対のタイプです。
駿の受験や駿の家族との出来事が色々起こるのですが、あまり深く拘らない方が楽しく読めるかも。
私は残念ながら主人公の2人にはそれ程魅力を感じませんでした。

余談ですが、結城さんがあとがきで恭介を「中年」と仰っているのですが、読んでいる間は私は全くそれは感じませんでした(汗)。
中年の定義は人によってそれぞれかもしれませんが、「27才で中年なのか…汗」と思ってしまいました。
まぁ、確かに電話で卑猥なことを言うのはオヤジかもしれませんが、口調が爽やか系?という印象だったので、それを全く感じさせなかったのかも。

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