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包容力ある先輩×愛を知らない後輩の嘘から始まる切ないピュア・ラブ
shituren wa koi no hajimari
大学生の先輩後輩の恋です。
攻めはピカピカの王子様で、主人公の受けは複雑な性格(表面はヘラヘラしてるけど、じつは…)
受けが攻めを騙して付き合いはじめるんですが、ついてしまった嘘にどんどん苦しくなっていく。どんどん身動きが取れなくなっていく受けが、本当に切なかったです。
攻めの王子様っぷりは漫画みたいなんだけど、人間味があるんですよ。エッチなことするときにちょっとS入って野獣化するのもいい。
受けのほうは、へらへらしてる裏側にある健気さや弱さ強さが魅力的で。
この作品のいいところは、ユーモアのさじ加減ですね。
切ない話なんだけど、おセンチにならないように配合されたユーモアが、作品全体を陳腐化させないようになっている。
王子様攻めをいじれないぶん、脇役をがんがんいじってて、それがめちゃくちゃツボでした。
お間抜けなんだけど優しい書記係には惚れました。
王子様攻めに夢中になってる黄色い声のその他大勢の女生徒も、ウザいはずなのに妙に面白いし。『アイツの大本命』の女生徒たちを思い出しました。
やっぱり成宮ゆりさんの作品はいい。
大好きです。
実はこれはなかなか読むのが進まなかった・・・。
内容はすごく好きでとても良かったのですが、最初の始まりの設定っていうのが好みじゃなかったので、なかなか進まなかったって感じでしょうか?
でも読了はとてもよかったです。
でもラストは足早だったので、もうちょっと甘~い二人を堪能したかったですね。
普段の攻めと身体をつなげている時の攻めのギャップがとっても好みでした♪きゅんきゅんでとっても良かったです!!
どうしてもお金がいる一騎。いっぱいバイトしているけれど、それでも足りない・・・。
そんな一騎に大学の先輩の伊東が話を持ちかけてくる。
お金が欲しかった一騎は引き受けます!
でもなんで引き受けちゃったんでしょうね?こんな出来事がないと攻めの後藤とも親しくなることはなかったんだろうけれど・・・。こういう始まりというか設定は苦手です。
何故?お金がいるかというと・・・。一騎は一時期、児童施設に預けられたことがあるんです。
そこで辛かった心を癒してもらったんです。一騎にとっての家・家族は今もその施設なんです。
そこの園長が亡くなってしまって息子の代になったのですが、この息子が土地を売る!と言い出したのです。
なんとか今、施設にいる子供というか自分にとっては兄弟ですね・・・、彼らを守りたいと思ったそこのOB達はバイトなどを始めてお金を集めだしました。期限は1年。もうすぐその1年がやってきます。
一騎はすごくいい子です。伊東の言葉なんかにのらなければ!!って思いますけれど、それだとお話にならないのですけれど、幼少の頃は家族に恵まれず、その親を見返す為に勉強して薬学部へ入り、もともとノンケのはずなのですが、後藤を好きになってしまったのです。
後藤はというと、皆から王子様と呼ばれるようなお方です♪でもそんな彼にも辛い過去があるみたい・・・。
一騎が伊東から持ちかけられた話というのが、伊東は後藤を罠にはめたいというか、なんか裏では策略してます。
後藤がゲイだという証拠写真を捏造するべく、一騎に後藤を誘えといいます。
一騎は実はお金を作る為に男性相手に身体は売っていないものの時間を売ってお金をもらっているんです。
それを何故か?伊東は知っていたので、一騎に話を持ちかけました。
酔わした伊東を自分の家に連れて帰り、既成事実を作ったように見せかけて、前から先輩のことが好きだったので、責任を取って欲しいと言います。
一騎は本当に後藤のことが好きだったんです。絶対に断られるだろうと思っていたのに、責任をとって付き合うと言い出し、付き合うことになります。
そこからは結構甘~いですね。ちょっと遠慮がちできゅんきゅんの付き合い初めのカップルそのものでした。
お互いに何処か淋しい、欠けている所がある二人ですが、いい感じに補っているというか、成長して行く感じでとても良かったです。
でも嘘をついている一騎にとってはこれは束の間の幸せだという事は分かっているんですね。
伊東が一騎と後藤が仲よくなったのが面白くなくて今度は後藤の辛い過去・・・、スキャンダルを掴んできたんです。
それで一騎を脅します。だからそれを守る為に、一騎は弁明めせずに罰を受け入れます。
どちらもノンケだったけれど、何かに惹かれ、お互いの言動でどんどん成長していく所がすっごく良かったです。
Hになるとなんか野生的でそのギャップがすっごく良かった♪
読了はすっごくすっきりして、きゅんきゅんでちょっぴり切なくて気に入りました♪
成宮さんは、大好きな作家さんで、
私の萌をいつも直撃してくださるのですが、
この作品は、私の萌とはズレたかな?という感じでした。
大学生の一騎は、先輩の後藤に片思いをしている。
そんな一騎に、後藤をゲイであるというでっち上げの証拠を
用意しろというバイトを持ちかけられます。
ノンケな後藤が自分のものになってくれるわけがないので、
少しでも近づけることができれば、憎まれてもいいと思い、
後藤に近づきます。
こういう展開、大好きなのですが、
嘘のバレかた、後藤の性格、、、
もう1歩なにかテイストがあれば、もっと楽しめたのにな~と
切ない気持ちです。
後藤が王子様すぎて、もっと意外性があったら面白かったと思います。
誰にも心を開けないような受け様が初めて好きになったのは
同じ大学の王子様のような優しい先輩の攻め様。
だけど、それは遠くから眺めているだけで良かった思い。
それなのに攻め様をゲイだと貶める噂の片棒を担ぐように
脅された受け様ですが、この受け様は脅しに屈するタイプでは無いようですが、
バイト代も出すと言われ、ある事情から大金を必要としていた受け様は
その話に乗ってしまいます。
泥酔した攻め様に身体の関係があったと翌日騙し、
どさくさに紛れ本当の気持ちを告白した受け様。
断られることを疑いもしなかったのに攻め様から
付き合うと言われ、まるでお試しの恋人のような関係に。
憧れに近い好きの気持ちが攻め様と付き合ううちに
どんどん好きになっていく受け様は
騙していることが辛くなっていきます。
育った環境の為周りに偽りの笑顔を振りまける
受け様でしたが、攻め様の前では素の自分が
出てしまうように・・・・
過去をちょっとだけ引きずってる攻め様と
不器用な受け様がスローテンポで思いを通わせるまでの
ちょっぴりせつないお話でした。
でも、この攻め様は甘く優しい紳士的な一面の他に
かなり嫉妬深い隠れS要素があると思いました(笑)
ネタバレなしで書きます。
数冊しか読んでいないのですが、成宮さんの作品で一番好きでした。
多分、わたしが王子様攻めが好きなせいでしょう。
ですので、そういう攻めがお好きな方にオススメです。
ただ、表紙がちょっと…微妙といいますか…
残念な感じです。
受けは家庭環境の不幸で、いつも自分を守るためにヘラヘラしている一騎。
大学の先輩である攻めに憧れています。
攻めの後藤は、華やかな容姿と穏やかな人柄でモテモテ王子。
でも恋愛面はかなり古風。
後藤を一方的にライバル視している伊東から依頼され、一騎は後藤をはめる形でつきあいだします。
金銭をとある理由で短期間に欲している一騎。
後藤は本当に優しく、自分の言動を頭から信じている様子に罪悪感がつのります。
一騎自身は明るく軽薄に見せながらも、本当はかなり真面目なので。
全体に一騎目線で描かれているので、彼の誠実さはひじょうに伝わってきます。
王子様キャラの攻め目的で購入しましたが受けの一騎が気持ち良い子で、予想以上に楽しめました。
そして、後藤もやっぱり良かったです。
まず、優しい!表面的なものではなく!
やっぱり男は優しくなきゃね!(苦笑
一騎に対してとても誠実で、大事にしてくれるのです。
惚れました!
えっちシーンのギャップ萌えもありです。
そして、そして、伊東が本当嫌いでした!
嫌なやつーー!
一騎(受)の視点でストーリーは進みます。
「王子様」があだなの大学の先輩・後藤(攻)を、泥酔して関係を持ったと偽って付き合うという始まりも勢いがありましたし、二人とも寂しい過去を前向きに進もうとする姿勢に好感が持てました。
ただ、後藤の過去の女、義姉の存在がちらついてきてから一気に冷めました。
後藤と義姉とは高校二年で関係をもって、大学一年が別れたばかり。現在は二年生以上の一騎のふたつ上なので、フラれてからも3年間は好きだったと後藤も認めています。
そんな相手に新居の準備が整うまで部屋を貸すって…。頼まれて承諾したにしろ、自分から言い出したにしろ、義姉も後藤も無神経というか。「部屋を貸してただけ」ってその「だけ」って考えがついていけない。今好きな相手じゃないとはいえ、特別な存在扱いなのに後藤は気が付いていないんだろうなぁと、自分の中で後藤の評価が底辺に下がりました。
義姉も、離婚しても親権は渡さないって息巻く割には、新居まで仮住まいの準備もしていないうえ、具合が悪いからって義弟に産婦人科まで送ってもらうってかなり甘えた考えをする女だなと。未成年に手を出しておきながら悪者押し付けてフッた元恋人を頼らず、タクシーを使え!って思いました。
一騎は、強力なライバルがあっさり姿を消したって安堵してましたが、それで引き下がる女には思えません。車内でイヤリング落としたのを放置するような女なので、これからが大変ですよ…とそっとページを閉じました。
それ以外の二人のやり取りは本当に好きだったので、すごく残念でした。義姉が離婚して別の男との再婚準備を手伝っているというのなら、後藤が単なる善人ですんだのになぁ。