kirara
fragments half
商業誌『束縛は恋の条件』と『ワガママはシーツの中で』の番外編集です。
1編目『Summer Vacation』(『束縛は恋の条件』)。
恋人になり、同居するようになった和興×晴加(と元からの和興の同居人・藤宮周)。
夏休みに旅行に出かけますが、2人きりではなく周と彼にずっと片想いしている最上章典と4人でのダブルデート(?)。
別荘で、あとの2人に聞こえるからと嫌がる晴加を強引に突き合わせる和興。情熱的です。
2編目『秋憂』(『束縛は恋の条件』)
晴加の亡くなった兄・一佳に淡い想いを寄せていた秋里にスポットを当てたSSです。
3編目『Deep Crimson』(『ワガママはシーツの中で』)。
実はこの同人誌自体『ワガママ~』本編のラストがどうにもスッキリしないというか、積み残し(拾い残し)があるんじゃ?という感じだったので(というより、当時は続編書くつもりあったんじゃないかな~と勝手に思ってました)、そのあたりを解決してくれるのかと期待したんですが・・・
実際には本編メインとは別キャラクター(脇で出て来た不破晃人と香原侑)の、いわばスピンオフだったんですね。しかもこちらもなんとも中途半端。そもそもラブまで行ってないだろう、これは。
この2人は本編でも特にCPとも明示されていない(あえて言うなら主従関係の)、メインの敵ポジションに近い脇キャラクターだったんですが、私はまったくこの2人には興味ないのでどうでもいいというのが本音です。
幼馴染みと言えばそうなんですが、実のところ侑が3歳のころ父に『犬が欲しい』とねだったら不破が来た、という。侑は不破が父の命令で自分の側にいると思い、でもそれがなぜか気に入らない。同じく幼馴染みでいつも一緒にいる、誡×七穂(本編メインCP)と自分たちを比べて・・・
なんというか、肝心の本編はないのに(いや私が知る限りはですが。あったらすみません)プロローグだけ読まされたような感じでした。
正直言って残念です。
う~ん、なんとも散文的な作品集でしたね。悪くはないんですが、どれをとっても中途半端です。コピー誌やペーパー再録なので無理ないのかなあ。
せっかく纏めるならもう少し何とかして欲しかったです(ものによってはかなり加筆もされているようですが)。