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taiyou to tsuki no kaigou
これには大変興味のある人は多いんじゃないんでしょうか?
かくいう自分もヴィスコンティの「ルードヴィヒ/神々の黄昏」4時間版に熱中した時期もありました。
最近の方だと、ヅカとか舞台で「エリザベート」なんかも人気を博してましたが。
このお話は、ルードヴィッヒ2世の謎の死と、オーストリア皇太子の死を上手く絡ませ、架空の人物をキーパーソンに登場させたことで、作者さんなりの推理小説に仕立て上げた、面白い創作推理歴史モノになっていたと思います。
ただあまりにも有名な人物と史実(謎に包まれてはいますが)であるために、読者さんのイメージみたいなものがかなり左右して好みや萌えを左右するな、と思われるものでもありました。
かくいう自分も、あのヴィスコンティの耽美な世界のイメージが強すぎて、登場人物の言動や、イラストがどうにも障害になってしまって、歴史モノの感覚がかなり薄い印象を与えてしまいます。
裏を返せば、現代調なんで読みやすくて、とっつきやすいという利点ではあるのですが・・・
主人公レオとマックスは大貴族の息子で、亡くなった皇太子とも歳の離れた兄弟のような交わりがあったという、名門の家柄の出です。
マックスが皇帝じきじきに、ルードヴィッヒの死の謎を解くために現地のバイエルンにやった男達が次々と謎の失踪を遂げている、その原因を探れという指令を受け、レオと共にかの地のシュタルンベルク湖近くの城へ出向く。
そこに待っていたのは、美貌のシュメルツァー公ルードルフとその妻・マリアと子供たちでした。
ルードルフの生い立ちには複雑なものがあるのですが。。
そしてある晩、マックスが行方不明になり数日後湖から男の腐乱死体が上がり、マックスと断定されるのです。
一体マックスを殺したのは?そしてルードルフとは一体どういう男なのか?
推理モノなので進行に関わる内容はタッチしないようにしましょうw
自分的に、幼い頃からつるんで一緒に過ごしてきたレオとマックスが出来あがるような雰囲気を持っていますが、それはラストまでそうなるんではないか?と思ったりもしたのですが、そこは自分の思う通りにはいきませんでしたw
ルードルフは妻子があるのに、ヤンデレのというか病んでる誘い受けです。
レオがルードヴィッヒに似ているという設定らしいです。
誘い受けで、何となく怒りにまかせてその誘いに載った風のレオはルードルフにそんなに執着あるようには感じませんでした。だからかな?愛という部分は薄く感じました。
むしろ、女性の愛のほうが深くて怖かったです!
その部分は、かなりドロドロしたものがあったのですが、BLイタイスキーとしては、男×男において、この痛さが欲しかった。
病んでるルードルフだけでは痛さがたりなかったかもww(それは個人的趣向)
ということで、あまり主人公達に触れてませんが、ちょい萌えという点は自分には薄くて普通の謎解きストーリーにBL風味があった、程度の恋愛割合だったような気がします。
いっそ、耽美調で進めば本当はBL的恋愛が感じ取れたかな?と自分的感想です。
自分的には、元から持っているイメージというのが大きなネックだったようです(涙)
ただ、冒頭に書いたように、作者さんの想像は面白い!です