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二人が恋人になるまでの「恋のフォーカス」と、その1年後の話「恋のジャーニー」の2本からなってます。
何か攻めも受けも初めから両思いなのに、欲情も持っているのに。攻めが思いきれなくて、受けも健気に待っている感じがあって、それがいい方向へ動けばいいのだけど、何だかモヤっとしたものを残してしまって、いつもなら、それが等身大と思えばそうなんだけど、ギャップ萌えになるまではいかなかったのが正直なところ。
大学で出会って、卒業後カメラを持って二人で世界を放浪していた現在添乗員をしている義晃と、方やカメラマンになった廣瀬。
廣瀬は取材しては帰国して義晃の部屋へ帰ってくるという、いつも一緒にいる生活なわけではない。
廣瀬はゲイであることはカムアウトしており、義晃を好きだということもカムアウトしてる。
二人はキスくらいはしてしまう仲。
義晃は廣瀬が好きで、廣瀬は好きと言っているのに、どうして出来あがらないのか不思議でしようがない。
義晃が、社会的外見にこだわって一歩が踏み出せないというような事が書かれているが、その説得力は至極弱いのです。
ためらう理由がわかりませんでした。
大学で出会って、彼等は31歳。
もう十年以上も一緒にいるのに!?
義晃が一歩踏み出すきっかけとなったのは、正社員へのスカウトと、廣瀬のアメリカ行き。
それだけじゃ、やっぱり決め手に欠ける。
いつもだって、添乗員とカメラマンという大きなすれ違い生活は続いていたわけで、正社員になると内勤が増えて廣瀬をまっていなくてはならない時間が長くなるというのは、とてもよくわかるんですが、そこを大きくクローズアップすることもなく、ただやっぱり手放したくないとかってくっつくってどうよ?って、そこが一番ひっかかる場所でした。
義晃視点なのに、そこに踏み込まれてないのがね~
それと、イチモツ表現を”銃身”と表現するのにww
エッチになったら、義晃結構傲慢で「いいのか」って聞いてる描写に思わず笑ってしまったw
全体として義晃の輪郭がぼんやりしてつかめなかったのが原因かな?
そしてその一年後、相変わらずすれ違いの二人がトルコで偶然の再会をする。
互いに仕事のパートナーとして女性を伴っていることで、ちょっとした嫉妬とか、危ない仕事をしている廣瀬への心配で義晃が怒ったりとか、せっかくの再会でもりあがるはずが・・・な展開は面白いとおもうのですが、ラストの終わりがどうにも唐突で・・・
この二人は一生こんな感じ何だな~という流れでしかなかった。
まるで、トルコの観光案内みたいでした。
全体として、きれいにまとめているようではあるけれど、コレっという決め手部分がなくて、自分にはちょっと残念でした。
印象は、かなり薄いです。
ドラマチックでなくてもいいから、何か一つ欲しかったかな?と・・・
素人がすみません(謝)