カグツチ閨唄

カグツチ閨唄
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×25
  • 萌9
  • 中立5
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
7
得点
77
評価数
26
平均
3.2 / 5
神率
19.2%
著者
西野花 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
大誠社
レーベル
LiLik文庫
発売日
価格
ISBN
9784904835432

あらすじ

特殊な体質を持つ葵は、保護者の将彦の傍らで静かに暮らしていた。だが、不意に現れた都築という男に強く惹かれ・・・。
西野花が放つ因習もの3P!!
(出版社より)

表題作カグツチ閨唄

管理者で義父、フリーライター、都筑高臣
交わった者に運を授けるカグツチ

その他の収録作品

  • 町の外
  • あとがき

レビュー投稿数7

カグツチ様

受が快楽を享受しまくっているためか、
エロの指数が跳ね上がってる気がする今作*。(*´Д`)。*°
エロ読みにはフィーバーな一冊でございます。

村の男たちに力を与えるために輪姦地獄。
しかし、受自体も発情体質なわけで、抱かれないと収まらない。
ある意味、需要と供給があいまった関係なのであります。
これだけ犯され続けているのに悲壮な感じにならないのは
受がそれを享受しているからなんだろうなと思うわけであります。

義父である攻に恋慕の気持ちを抱きつつ
村中の男に抱かれる日々。
そんな最中に現れたもう一人の男。
義父が好きなはずなのに、、どうしてもその男に抱かれたくなってしまう。
触れられただけで身体が反応してしまう。
そしてその男もまた~という展開。
自分の宿命を知っているからこその展開なのだと思うのですが
母親と寝ていた相手と~というのがちょっと気になってしまいました。
・・・よもや親子どんぶry・・・(殴

また、ラブの部分においては、なんだかんだ薄かったかなという
印象であはあるものの、
いやおうなしに感度が増す「鶺鴒」という設定をうまく
活かせてたのかなと思います。
モブ姦は美味しいのですが、やっぱり気持ちの変化で
感度が変わると二度美味しい気がするのです。

これからもエロエロな日常なのかななラストでしたが
精一杯エロエロしていただきたい!
わりとそんな印象の作品でした。スバラシイw

1

相変わらずのエロ描写ですわ

毎回西野先生のエロ描写はいいですねぇ~うん、うん!
オヤジコメントになりそうですが(笑)、お話はどこかで聞いたことが
あるなんて思われる方もいるかもな・・・
受け様と交わった人は願いが叶うとか、幸せになる設定で、
まるで男性版アゲ○ですな。受け様と攻め様のご先祖様の人為的呪いとか、
交わった人を幸福にする最後の一族とその管理をする一族のお話。
読んでいて、痛いと思う事が無い作品です。
主に、複数プレイなのですが、受け様は淫乱で男を狂わし、花の蜜のように
獲物を呼び寄せて、己の淫乱な欲望を満たし、その恩恵を相手に与える
ような設定なんだと思いますね。
攻め様の一族は、そんなフェロモン家系の受け様の攻撃?!が通じない家系で、尚且つ、受け様に一般男性では与えられない快感を唯一与える事が出来る家系の主人、だから管理者になれるのです。
受け様は、己のそんな境遇を不遇とは思っていない、でも攻め様は受け様を
愛しているので解放してやりたい。意思疎通がすれ違います。
そんな中、受け様の一族の流れを汲んでいるのではないかと思われる
あらたな、攻め様登場。この攻め様は、無くなった受け様の母親と関係が、
舞台は、そんな広くもない町の中でのお話で、この町の人は、受け様の
家系の方に1度は誰でもお世話になってるとか(笑)
受け様で利権をもくろむお人もいたりと、シリアス系なんだろうけど
私は、淫乱受け様の究極の入れ食いラブロマンスだと思います。

2

挿絵の8割がエロシーン

という、エロ度高めの本でした。
古い因習に縛られた田舎の村で、男たちに日々身体をひらく生贄のような存在が主人公。
でもこの設定自体、どこかで見たような設定のため、目新しさはなかったですね。
(というか、沙野さんの作品でつい最近似た設定の本を読んだという…)
人間関係はその主人公と、養い親、主人公の実母の昔の男との3Pです。
一見複雑そうですが、その設定はあまり活かされていないので、ドロドロ関係ものが好きな人には物足りないんじゃないかな。
あと、主人公が不特定多数の男たちに輪姦されるので、一穴一棒主義の人にも辛いかも。

特筆すべきは、エロシーンの多さ。
タイトルの通り、ほぼ全ての挿絵がエロシーンのものです。
汞りょうさんが好きで購入した自分としては大満足ですが、通勤電車など公共の場所で読もうと思う方は、周囲に多大な注意が必要かと。

総評としては、エロシーンが多すぎて、せっかくの設定を掘り下げられないまま終わった印象。
挿絵はさすがの汞りょうさん。安定した上手さです。

2

「カグツチ」「鶺鴒」・・自分の為の覚書

この官能小説は、フィクション。
代々血族で継いで、その町の住民だけの為に行われる因習、という設定のカグツチ伝説。カグツチと交わると、願いが叶い大成すると設定しています。
あらすじは、沢山先にあるので割愛。

調べたもの---
▶鶺鴒
 秋の季語、スズメ目セキレイ科 尾が長く上下に振る習性がある。
『日本書紀』「伊邪那岐・伊邪那美に交道を教えた鳥」このことから、セキレイは「教え鳥」や「恋教え鳥」と呼ばれるようになる。

★「カグツチ」は火の神で「蛇」神 
・・・「カグツチ」に関連する淫祀/淫祠の伝承は、一つだけあります。

▶カグツチ|加具土命・火産霊
イザナギとイザナミの「神生み」でイザナミが最後に出産した末子の火の神。
火の神であるがゆえに母神のイザナミは陰部に火傷を負い、それが原因で死んでしまう。
『古事記』:火之夜藝速男神(ひのやぎはやをのかみ)・火之炫毘古神(ひのかがびこのかみ)・火之迦具土神(ひのかぐつちのかみ;加具土命)と表記される。
「日本書紀」: 「ホムスヒ」(火産霊). 火の神

一般的に言う「カグツチ神の信仰」の対象は、火山の神/鍛治の神/焼き畑農業の神/防火の神として、秋葉神社などの祭神。

▶カグツチは「蛇」神。箸墓伝説の研究論文を作者は、讀んだのかもしれない。
子孫繁栄/豊穣を祈る、巫女が穴倉に入り「ホトを箸(光の棒/柱)で突く」型を行う祭祀が、昔、坪(子宮)型の古墳で行われていました。種撒き神事。

「後漢では淫祀と表され、会稽太守によって根絶された祭祀と同様のものが日本に存在していました。」縄文の逆襲、塚田敬章
「邪馬壱国の一族は主として蛇、鹿、鰐、狗で表され、ホトという自称が、他民族の女性器の名称に一致したようで、蛇がホトに入ったという形の話がしばしばみられます。ホトは火洞で熱源のある穴という意味になります。伊邪那美命が火の神カグツチを生んだとき、ホトを焼かれて死んだとされるのも理由のあること」

★もし、これをヒントにして作った小説なら、著者は中々の歴史通だと思います。
この祭祀の伝承は、奈良や元伊勢辺りに残って居ます。(伊勢神宮の昔の祭祀と関連あり)
補記//このままだと誤解を生みかねないので書き添えます。神々の交行は、気の触れだけ。宇宙で惑星が生まれる時と同じで、気の交流です。
淫習は、よく知らない人達が作った妄想です。

1

淫乱体質なんだけど、しっとり落ち着いてます

先月出た「月下の盟約」と同じレーターさんとのコンビ、そして3Pもの、ということで、そこはかとなく似てる!!
ただ、こっちのほうがエロ増しエロ盛り設定です。
それに、攻めの年齢が30代~40手前の男性と大人設定。
受けは淫乱体質で、全ページに渡ってずっとやってますww
しかし、自分的基準で全然エロくないんですよ。
えろテンコ盛りとエロいとは別物ですねw

ある町に引き継がれてきた「カグヅチ」の存在とその管理者。
そのものと交わると運気が上がる。。。いわゆる生き神様みたいな存在ですね。
そのカグヅチである奏は、管理者の鶺鴒(セキレイ)である義父の将彦が好き。
客である男達と交わりながらも、将彦と交わる時だけは特別な感情を持っている。
そんな時、町に取材に来たという都筑という男と出会うのだが、奏は、都筑に将彦と同じものを感じ、彼もまた鶺鴒であることを奏は感じるのです。

鶺鴒とカグツチだから惹かれあうという、運命みたいなものもあるんでしょうね。
なんで当然三角関係に!?
このお話はストーリー的には滅茶単純なんで、そのシンプルな中の関係性とエロを愉しむ本かな?
プレイ的には、色々やってますが大勢に回されていたり、乳首攻めも尿道攻めも、二輪挿しもありますが、奏自体が体質的に全てを受け入れて乱れて乱れて、、というそこを愉しむものでしょうか?
自分的にはもう、このあたりはスタンダードでノーマルで王道エロですv

特殊設定とはいえ、何か誰か性格的に痛い人があったほうが、面白かったかな?
とても優等生な出来の良いお話だったので、結末までスムーズすぎて刺激は足りなかったです。
自分的にはワクワクが足りないような気がします。
しかし、お話としてはとても落ち着いた良い出来だと思いますよv

5

土着の因習もの

読み始めて、ああやらかしてしまった!と思いました。
自分の苦手なエピソードが盛り込まれていたので、ちょっぴり読むのがしんどかったです。
いつもの西野さんの3Pものだろうと思っていたのですが、これに関しては自分がちゃんと確認しなかったのが悪い。
因習というか、民俗的な部分(巫女・生贄など)が絡むと、決まった攻め以外との凌辱シーンなどが出てくるので、苦手です。
いくら受けが淫乱体質で、あんあん気持ちよくなっていようとも・・・苦手です。
なので、私と同じくそういうのが気になる方は読まない方が無難だと思います。
私は西野さんの初期の頃の作品も、このあたりの部分で読むことが出来ないのです。

お話は小さな町の閉ざされた世界の中、その体質故の力や、運命や、力を持つが故の責務を受け入れていた受けが、外からやって来た別の世界(街)の男性と触れあってしまったことで、いけないと思いつつも自分のいる小さな世界以外に憧れを持ってしまうという感じでしょうか。
カグツチという不思議な力を持つ葵は育ての親で自分の管理者である将彦の事が好き、肉体関係もある。でもある時、外からやって来た男・都筑が気になってしまう。

既に好きな人がいるのに他の人に心を奪われる、もしくは動かされるってなんだかいけない恋ですよね。
こういうのは3Pものの醍醐味かなって思っているので好きです。
エロもてんこ盛りで、葵はもう好き放題されているし、幼いころから仕込まれてしまってる上にそのカグツチという性質も手伝って乱れまくっています。
でも、その中に自分の特殊な体質や、こうなるであろうという運命への諦めというか割り切って受け入れきってるというか?などがあってちょっと悲しく感じました。
もっと逆らえばいいのに!
短命に終わるというカグツチ。
今後の葵の末路や、葵に囚われてしまっている攻めの大人達は今後どうなるのかなーとか思いつつ。
一応、幸せENDなので、あまり深くは考えず幸せになれて良かったね、で締めくくった方がいいのかなー

読みやすかったです。
エロシーン以外トーンはそこまでテンションは高くありません。

1

カグツチとは何ぞや?

500年程前に、何かの薬を飲まされた寺小姓が淫らに変貌してしまい、周りの男達の情欲を掻き立てる存在となったのがカグツチのルーツとなる。
その寺小姓と交わった男達が運を掴み頭角を現して出世していった事から、その後のカグツチの血筋を受け継いだ者達は、出世を願う男達の情欲を満たし続けてきた。

そんなカグツチの生活や性欲を管理してきたのが、町の薬師であった古城家の者で、鶺鴒(セキレイ)という。
カグツチとセキレイが対になった形で代々血筋と役割を受け継いできたらしい。

受け=今代のカグツチである奏が沸点越えっぱなしで悶えまくる姿や、複数の男達に貪り尽くされて快楽に染まる様子は、西野さんならではの濃厚エロ描写で満足できた。
しかし話の本筋のほうは、所々で『カグツチとは何ぞや?』って謎が付いて回るおかげで、消化不良のものが残った。

カグツチなる者が交わった男達に運を授けるのと、性的に抑えきれない欲情との因果関係は解らず。
カグツチとして育てられた奏が自身の境遇に疑問を持ちながらも、周りに逆らわない従順さ。
それに、セキレイも血筋から受け継ぐはずだろうに、何故外部の人間の都築がセキレイなんだ?
…とか、読んでいても自分の頭の中で納得できなかった。

一番解らなかったのは、セキレイ故に将彦や都築に惹かれる奏の性と、彼自身が欲している愛情との違い?かな。
一応、それぞれに愛情は持っているんだってことで3Pで締め括ってはいるものの、最後まで奏はカグツチという運命に振り回されている気がした。

1

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