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天使のようなセバスチャンが
謎の嫌がらせを受けるところから、物語はスタート。
セバスチャンへの嫌がらせの延長線上にルパートがいて、
彼が誰にも語ることが出来ずにいた重い過去が明らかになります。
ルパートの過去については、シリーズ1作目・2作目の伏線で
何となく予想はしていました。ある意味、予想通りだったのですが。
予想外の事もちょこっとあって、痛々しさが倍増。
作者はサラッと書いていますが、結構えぐい展開だよなぁと思います。
この作者は別シリーズでも、主人公が4人の男に凌辱されるのを
サラ~ッと書いてしまうので。
こちらもサラ~ッと読んでしまうのですが。
後から考えると、結構鬱展開というか。
これはえぐいぞ!と思う事が多々あります(笑)
ルパートの過去を知った上でも変わらず、
今まで以上の愛情を彼に注ごうとするセバスチャン。
そんなセバスチャンに癒され、何かの区切りのひとつに自分が立っている
事を感じているルパート。ルパートとセバスチャン、二人はこれからです!
という盛り上がったところで終っています。
このシリーズはここで完結なのだろうか?
終ってもおかしくはないけれど、微妙に続きもありそう?と思いながら、
あとがきを読むと……なんとシリーズ4作目があるとの事!
しかしこの文庫が発売されたのは1999年。
2000年8月現在、シリーズ4作目は発売されていません!!
この作者の別シリーズのレビューでも書きましたが。
久和まりさんは最近、新作を書かれていないようなのですね。
未完のシリーズを抱えて、久和さんはどこに行かれたのでしょうか…?
ネットで情報を検索するものの、行方は知れず。謎です。