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迫りくる死の匂いに触発されて
gokudou wa suit to rengoku wo hasjiru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
普段あまりレビューは書かないのですが、大好きなシリーズなので頑張ってみます。
今回はまさかのイタリアマフィアとの対決編。全く新たな戦いではなく、根底には芦澤の地位争いや木崎・諏訪問題も絡んできます。最初は極道エロス…と言った娯楽色が濃かったこのシリーズも、様々な人間模様で味わい深くなりました。
可愛かった榎田くんはすっかり精悍な青年に成長し、芦澤のただの恋人ではなく、誰にも代えられない精神的支柱になったなあ…と今作でしみじみ思いました。
木崎が去った後の芦澤の下では本庄やら岸谷やら、魅力的な舎弟がしっかり頑張ってます!またその弟分達が、木崎を慕っているのがまた泣けます。中原作品は長編になればなるほど人情モノになり、胸がしめつけられるんですよね。
今作ではとうとう、榎田くんの良き理解者であった大下さんが引退宣言をしてしまいました。こうやって終盤へ向かってキャストが一人ずつ退場していくのは、ほんと悲しいです。
木崎と諏訪の進展は全く見られず、まだまだ二人の未来は真っ暗ですが、芦澤の決意で少し救われた気がしました。どうかみんな幸せになれますように(泣)!
小山田さんイラストが最近神かかってきた今回のこの表紙イラスト!
オオー!榎田男らしいけど芦澤もまたいい男の横顔を見せて舞台はイタリア?
何だかオラわくわくすっぞ♪
さて、木崎と諏訪の問題が芦澤の足元を揺るがそうとも
彼を慕う頼もしい舎弟達とそして強い意志を持った芦澤を信じて、また男らしい態度を見せる榎田が光ったこの巻。
男らしいといっても、強いとか目に見えた力という意味ではなく
数々の修羅場を経験してきた事により生まれた芦澤への揺るぎない信頼と愛の上からの態度なんですね。
だから危機に陥ってもあわてふためかない。
元来のふんわりした雰囲気というか素直な部分はそのままだけど、決して臆病じゃない。
もう彼等の絆の強さは前までのストーリーにて確固たるものになったので、その点については何も言う事ありません。
互いを素直に欲しがり、身体中で相手を感じて、決して受け攻めあるから攻めが優位というわけではなく、受けでさえも受けながら相手を支配しているような。
それがエッチ場面の臨床感や情熱になっている。
そんな関係が好ましいカプです。
お話は、今回芦澤のオヤジの隠し子騒動と榎田のイタリア研修旅行がリンクして榎田が拉致される展開に。
わざわざイタリアまで!?というのにはグローバルになったものだと(笑)
日本だと芦澤のホームグランドになって優位になってしまうから、というその為にこんな遠回りな罠を!
このお話が次への布石になるのでしょうね。
また血なまぐさい事がつづくのでしょうか?
また今回気になったのは御老公(w)大下さんの引退!?
諏訪と木崎の事だって、全然無関係じゃないし。
全然予想ができないのです!(それがいい☆)
舞台がイタリアということで、以前の本に乾燥パスタプレイを作者さんが後書きで書かれていたんで、超期待したんですよ♪
パ・ス・タ、パ・ス・タ♪。。。
ところがーーーーー!!ぎょえ~!!うわ、あんなもん入れちゃうんです(驚)痛くないかい?痛いよね?
読んでのお楽しみ、ということで。
番外は芦澤舎弟の本庄と岸谷のお話。
今回も二人はというか岸谷が活躍しました。
男が恋人というのが認められないが、芦澤への信頼は深く、ただ理解できないだけな岸谷。
彼が榎田の男らしい部分を見て、ちょっと改めたのかな?そんなお話でもあり、馬があわなそうでいて、実はとっても仲良しになれるんじゃないかっていう本庄と岸谷の見えない友情というか仲間としての絆というか、渋い男たちのお話が【二匹の獣】として載っております。
まだまだ続きそうかな?このシリーズ
続きを楽しみにしております!
イタリア編てことで楽しみにしておりました。ジャケでは鳥と青い空&海で、お花も舞ってるし。
いやー....甘かったぁ。
榎田さんは怖い人に怖いことされて痛かったりするのですが、読了直後の印象は「甘かったです、ごちそうさんでした」という感じです。
このシリーズ、アクションとエロが楽しみなんです。
シチリアというほぼ四面楚歌状態の土地で、ドンパチやらかしてくださいました。
ジャケでお二人とも拳銃を持ってますけど、榎田さんは肝心な時に安全装置外してないという、おちゃめさんです。
エロのほうは....芦澤氏は結構なお道具好きだけども、海外で戦う時にまでは持参していないので、意外なもので榎田さんを楽しんでらっしゃいました。
え...榎田さん、痛くない?痛いに決まってるよ?て思うんだけれど、甘くてラブなんですよねぇ。
で、体のほうでもイタリアンを楽しまれたようです。
痛いと言えば、舎弟氏が劇薬みたいなん背中にぶっかけられてしまう場面があったのですが、コレが寒気のする痛さでした。
文章のうえだと拳銃やナイフでやられるとか、顔が変わるほどボコられるとかはある程度目にすることもあるので、たぶん耐性ついてるのだと思います。
でも液体で爛れるのは....あーコワ...。
短編の「二匹の獣」は中原一也さんなら、芦澤&榎田の二人がきっと猛烈エロエロしてるのねと想像するところですが、どっこい本庄氏と岸谷氏。甘かった後の、喉が焼けそうなウイスキーて感じ。
なのになぜだか「ほんとは仲良しなんじゃーん♪ウリウリ」て茶化したくなったのですよ。
大下さんは次回作には出てきてくれないのかなぁ...。でも、お疲れ様でした。
巻末の淡いトーンのイラスト、ほっこりというよりプッてなってしまいました。アーチ状のタイトルとクランクアップって(笑)
極道スーツ本編8作プラス、番外編1作の9冊に続いての本作。
内容的には、木崎x諏訪の不在が引き続き通奏低音のように流れていますが、新展開が始まります。
何と、シチリア・マフィア編…!です。
芦澤の組は、組長の隠し子が見つかった、という事でまた後継者問題で揉め事が起きそうな不穏な空気です。
一方榎田には、イタリア・ミラノで行われるイタリアテーラーメイド協会主催の交流会イベントへの招待状が届く。
大下さんの引退時期も近いということで、今しかない、と参加を決める榎田。
そして、ミラノでの楽しい観光、同じテーラーの仲間とのスーツ談義、地元で布地や小物を選ぶ楽しさ、が描かれるのですが、所々不安の種も。
出発前に芦澤から渡された携帯電話をスられたり、部屋の電話が使えなくなったりで、芦澤と連絡の取れない榎田。
そして帰国の日…
お土産の箱から白い粉が出てきて捕まり、あっという間にシチリアに拉致される榎田です。
ここから、日本でのシマを狙うマフィアのドミニクからの激しい拷問や、すぐさまシチリアまで榎田を助けに現れる芦澤、本庄、岸谷たちとの大立ち回りの連続!
いや〜完全にアクション映画ノリですね。エンタメ度満点。
しぶとく周到なドミニクに何度も捕まり、その度に命の危険が…!ハラハラ度も満点です。
しかし、絶体絶命の瞬間に現れた姿無きスナイパーは、おそらくは木島?
ドミニクを榎田の目の前で射殺する芦澤ですが、もう榎田は動じません。
そして、ドミニクと血の絆で結ばれたマフィア幹部・ベリッシモはおそらく芦澤を許さないでしょう。そしてそのベリッシモこそが桐野組長の隠し子…!
いよいよ芦澤が組の最高幹部になるのか、裏切りとされて殺されるのか、ベリッシモに負けるのか!
次巻「極道とスーツと、罪深い永遠の愛」が遂に最終完結巻となります。(そちらはすでにレビュー済みです)
いよいよ完結の極道スーツ、スケールがデカすぎ。中原先生さすがです。
エロ的には。
尿道責めがエグいです。食べ物を挿れてますので、苦手な方は注意。
また、死の危険の後の激しすぎる咬みつき流血Hもあり。
ついにイタリアマフィア登場。メインCPのイタリア編です。
スーツの展示即売会に招待された榎田。そこで事件に巻き込まれます。芦澤のいる組の組長には隠し子がいるらしいが、それは若頭である芦澤とキャリアで衝突する存在。しかしなんと、イタリア人の血が入っている模様。
そんな手の込んだお膳立てするかな~、的な色々な疑問はつきないのですが、舞台が変わったことで、シリーズも後半で少しマンネリからの脱却が見られたかな、というところ。
相変わらず、良いところで木崎の影が。こちらのCPはたぶん最終巻に決着しそうな雰囲気。今作ではほとんど触れられません。
大下の引退、芦澤のキャリアアップなど最終巻での大きな展開がありそう。