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一人暮らしの受けが栄養失調になり、攻めの内科医に診察してもらいそのまま奇妙な生活が始まる、というストーリー。
「山なしオチなし意味なし」で、頭をからっぽにしてさらっと読めました。
思わせぶりな口ばかりで引っ張ったわりに最後に明かされる真実は、そんなものかというもので、作中のもやもや感を吹き飛ばすにはやや足りず結果いまいちな読後感になってしまいました。
二人の関係がなかなか進まないのは構わないのですが「いつ相手を好きになったのかわからない」というのも残念。
攻めの柾よりも、昌宏や浅井のほうがキャラが立っているので、柾にあまり魅力を感じられなかったのも原因の一つだと思います。
最後の屍累々の部屋からそうっと部屋を出て、笑いながら一目散にマンションまで走るシーンが好きです。
帯『大好きだから毎日だって会いたい』
久住さんの書く文章の雰囲気や優し気でそこは悪くはないです。
しかし内容がですね、退屈なんですよ。
焦点が絞れてないのでふわわんぽややんとした雰囲気。
そもそも敦史[受]が栄養失調になった理由もイマイチピンと来ない。
しかもその後で彼は野川[攻]の自宅でバイトで料理を作る事になる位で元々自炊は出来るんですよ。
周りに迷惑掛けたくない性格らしいのですが、読んでいる限りどうもそうは見えない。
なんだかなーって感じで読み進んでいくと野川の兄登場。
この兄の存在もよく分からない。
メインの2人はなんかよく分からない内にくっついてました。
喫茶店のマスターは物知り顔しているけれど特に何をする訳でも無し。
最後のマスターが母の義弟ってのはまあいいとしても、野川の従兄弟とかめんどい人間関係を持ち出す必要は無かったんじゃないかな。実際にたいして意味ないし。
余計な枝葉が多すぎでした。