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意味深なタイトル、過疎気味の村、神社、長年行方不明だった義兄――十数年ぶりに戻ってきた彼は誰かに追われてるようで…。というキーワードと序盤の描写からどんなにダークでシリアスな、あるいは淫靡で背徳的な物語が展開するのかと身構えたのですが、なんてことはない、意外と平和な義兄弟ラブのお話でした。
かといって「ラブラブ」と表現する感じの甘さはないので、硬質な物語になりきれないもどかしさがありました。あと受の言動が年齢の割に幼く感じました。後編に当たる「神送り」は完全に蛇足だよなあ…。
評価は迷って「中立」です。
思ってたのと違いました……。
タイトルが神迎えで、神社の家庭に引き取られた孤児の二人。
本当に、生け贄とかそういう田舎の風習的な話かと思ってたけどヤクザものです。
兄の有一が姿を消して帰ってきたと思ったら、跡目を継ぐか継がないかのヤクザになってました。
ヤクザものだけど大きな動きや展開もなく、跡目問題も深刻さを感じない。
礼司が27歳にしては幼すぎる。
将来は戻ってくるとしてもあっさり田舎を出ていって良いのか?
役場の人とか、神職につくために試験休みとかもくれてたのにね。断りの場面もなかった。ふざけんなよとか思ってそう。そんな人が田舎に帰ってきても歓迎されなさそう。
性的なシーンは多いけどエロさはそんなに感じない。
作家買いはしないけど、水原とほる先生の作品は好きです。
周防先生のイラストが好きで禁忌っぽさがあったから購入。
でも、この作品は微妙かな。禁忌っぽさも背徳っぽさもない。
再会&(義)兄弟という涎シチュなのに、見所はどこかしらん?という感じであっさり読了。
惹かれる過程や両思いになる過程がおざなりなので二人がくっつくカタルシスも皆無の上、義兄をなぜにやくざ設定にしたのかが全くわかんなかったので、点が辛くなっちゃいました。
頭もよくて誠実だった義兄がヤクザになって再び現れるんですが、そんな義兄に対して「乗り越えてきた苦難を思えば責めることはできないと」か言ってるけど、この感覚が理解不能。
義父に一度反対されたから家出して、目をかけてもらったからやくざになったって……正直第三者から見ると全部自分の選択なんだから同情の余地はないと思うんだけど。頭がいいんだからいくらでも他の選択はあっただろうに、学歴なくたって真面目に働いてる人はいくらでもいるぞ~。
その辺りを苦難ていう一言で美化するのはなんか違う気がする。
というわけで、根が真面目で頭もよくて両親に感謝と罪悪感をちゃんと抱ける人間が、なんでやくざになってしかも足を洗わないのかがわたしには謎なままでした。
義兄なりの事情があったのかもしんないけど、少なくとも本編中に触れられてる部分だけでは、むしろ設定とキャラが噛み合ってないようにしか見えなかったです。
あと、義父が障害になったり背中を押してくれる立場になったりと、話の進行上その都度都合のいいように描かれてるのもなんだかなぁ…。
個人的にこないだ神道の本(まさに作中でてきた神道と日本人的な内容。面白かった!)を読んだばっかなので、どうせならもうちょい神道の世界にも突っ込んでほしいと思ってみたり。って需要ないか。しょんぼり。
地雷というほどではないけど、地味にいらいらスイッチを押されてしまいました。ごめんちゃい。
う~ん、軽めでサラッと読んでいいような本でしたね。
義兄弟ものです&やくざです。大好きな設定なのに
今回は特にハマることも無く読みました。
背徳ものなのに切なさ感が少ない、10年の歳月の深さがない。
受け様・・・あっさり村から出て行き過ぎです。
なるほど、神は受け様でしたか?
甘いお話は大好きなのですが、好みの問題かな、
最後までさらっとで終わりました。
この叫び、この意表尽かし、一体どこへ持って行けばいい?
東京の田舎のさびれた村の神社の神官夫婦の養子になった互いに捨て子だった侑一と礼司。
侑一が高校2年の時突然家を出て音信不通になり12年、義母も義父も亡くなり、役所勤めをしながらも神社を一人で守っている礼司の元に、12年前の「必ず迎えに来る」の約束通り、兄の侑一が戻ってくる。
といった始まりだった本編。
この二人は義兄が出奔する以前からもうすでにラブラブだったんです。(ネタバレすみません!)
礼司は兄を責めるでもなく、帰ってきたことが純粋に嬉しい。
兄も弟を一途に思い続けていて、多少謝りはするものの、何だか二人ここぞとばかりにやってばっかりいました。
若干、侑一に礼司に対する執着が強めに見られるものの、基本礼司が侑一第一の人だったんで、侑一がワケありだろうと結局兄を選択するという、多少問題らしきものはあるものの、侑一を信じる心ありきで波瀾らしい波瀾がない(大汗、、、)
いや、侑一はその筋の人となったようですし、跡目問題も抱えているみたいだし、その次の『神送り』できっと!!と、痛さとかドロドロとかかわいそうな場面をワクワクしてまってたんですが・・・
侑一と共に東京に行った礼司ですが、神主の通信教育を受けながら働いています。
そこで知り合った年下の男性に想いを寄せられて、それが、侑一の結婚問題が絡んで礼司がヤクザに拉致されるのです。
やったー!!キターーーー!!いよいよ、痛い場面来る?礼司ボロボロ?お約束かもしれないけど、そのくらい波瀾がないと、何せヤクザだしwww
と期待したところ・・・・
冒頭の叫びとあいなりました(涙)
確かにしっとりした、落ち着いた揺るぎない二人の愛は美しいかもしれません。
都合よく進むのも、今どきの武闘派ヤクザは流行りじゃないってことかもしれません。
それにしても~
余りにもしっとりとしすぎて、雰囲気が良すぎて、甘過ぎて、兄弟エッチばかりしていてwww
「神迎え」「神送り」そうか、そうなのか、、、な題名をなぞらえた実に甘い洒落た話しにはなってましたが。
山とか谷がないと、眠くなってしまいます。
っていうか、次こそハラハラシーンが!?と期待したので眠くはならなかったんですが、その分脱力すごかったwww
後書きにて、作者さんが「友人に、水原ぬるい」と言われたと書かれておりまして、、、作者さんも思い当たっているのね、でも敢えてそれを書くか、ということでチャレンジャーかもしれません。
同じ健気でも、ちょいヤンチャで強くて男前な受けだったら好みのタイプだったんですが。
優しすぎます!これなら2本1冊じゃなくて、場面抜き出しの短編のままでよかった。妄想させてくれていたほうが・・・というのは読者のワガママです(ションボリ)