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ドッペルゲンガーが出てくる話が表題作で2編あって、白の残照は幽霊がテーマの話です。
ライバル関係から恋人への関係の変化に悩む所に、共感が持てました。
幽霊話の不思議とオカルトが混じる話が切なくて好きでした。
ゴーストマジック、ラブ・マジック
高校生・鮎河陵次 ヤンチャ硬派攻め×高校生・松江史生 強気受け
中一の時から同級生で、運動からチョコの数までなにかと言えば張りあって来た二人。
チョコの数には勝ったが、ミス松女のチョコをもらった鮎河と同点扱いにされてしまう。
次の決着はクラスの劇の主役を取るかで競争することにしたのだが、松江は転校することを父から聞かされて。
転校決定から、鮎河への勝負に対する張りあいをなくしたことで、ようやく自分の気持ちに気づかされます。
鮎河は普通に女の子を好きだし、可愛い彼女も出来たしで、先に自覚してしまった松江の方が切ない立場に。
新しい学校に転入したことで、とんでもオカルトな事態でドッベルゲンガーが出現します。
ライバル関係から恋愛への気持ちの変化の移行が自然なのもよかったですが、松江と恋人同士になった鮎河の態度の変化の理由がドキドキします。
女の子扱いしているのではなくて、松江だから大事にしたいんだって、ピュアな気持ちがとてもよかったです。
白の残照
大学生・高瀬瑞秋(真理)大人っぽい攻め×大学生・珠木柚流(美也)ヤンチャっぽい受け
祖母の家にあった出されなかった大叔父の手紙が縁で、高瀬の家へとたどり着く。
和風と洋風と言われた位にジャンルの違う二人に、ラブレターの縁で複雑な仲に。
昔、男同士で恋人同士だった二人は現在の二人と容姿がそっくりで、高瀬の意識が真理になって、柚流は美也と言われて抱き合う事に。
そんなややこしい事になるのですが、イメクラHと言うと身も蓋もないですが、種を明かせば単純にそうなります。
高瀬の中にいる真理が柚流を好きなのか、それとも、瑞秋が美矢を好きなのか、複雑に絡み合った感じが切なかったです。
まるでジャンル違いとまで言われた自分のことを、本当は好きではないのだと。
出会いに手間をかけられた所為でこんがらがってしまうのですが、幽霊側からのしっぺ返しもあり、短編なのでぐだぐだにあまりならず長さが丁度よかったかもしれません。
エロ:★3 普通
総合:★3 好きなパターンではありますが、もう一つはっきりした魅力が欲しかったかも。