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furachi na paradigm sift
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
不埒シリーズの3冊目は、兄カップルのデキあがっちゃったその後のお話。
1冊ごとにすったもんだあり、濃厚エロあり、イタい人あり…
そして最後は大団円のこのシリーズでございます。
予想を裏切る濃さで、しっかりまとめちゃったこの二人を、
これ以上どういじろうっていうの?! …な読者予想を、
これまたナナメ上に鮮やかに、さらっと裏切ってくれた続編です。
サプライズです、今回のお話…実にサプライズの連続です。
ことの始まりは、攻様・直隆氏の元婚約者の出現から始まります。
(↑さぁ皆さん、「元」の部分に力を込めて読んでください。当然のことながら。)
この元婚約者嬢、性悪という領域はとうに突き抜けた性悪で…
その小賢しいことったら、マトモなゲイ男性には太刀打ちできないレベル。
崎谷作品定番の「突き抜けた悪役女」じゃありますが、
ここまで突き抜けているのも凄すぎる…十分にサプライズの領域です。
そして攻様・直隆氏は、これまた前作同様(いや前作にも増して)
「朴念仁セクシー度」が数倍くらい濃厚(苦笑)
懇切真面目にエロ語り…はよしとして、
大真面目に(カレーがハネるから?)裸エプロンときました。
やることなすことズレてます、でも筋は通すから帳尻が合う…そういう男です。
そして受様・マキ君…ハタチの乙女も裸足で逃げ出すほどの乙女思考で、
読者心を少なからずイラッとさせることに関しちゃ~あいかわらずです、やはり。
驚くべきはその思考回路の若さ! 30歳ですよ…彼は!
30男がここまで乙女節聞かせてくれたら、リアル乙女な読者はどうすりゃいいの?!
…という(女を焦らせる)くらいには、サプライズなウエットな受ぶりでした。
こういう人達がモメるのだから、その収集のつかなさは想像に難くないのですが、
これがけっこう、なかなか…可愛いと言えなくもないのだから不思議です。
はっきり言って、男二人の(しかも既にデキあがった)カップルの、
家庭内のもめ事話なんて可愛くもなんともないはず…
「どうせ最後には、どうにかなるんでしょ?」な想像がつきますから…。
それでも波風がひとつ立つ度に、「こんどこそもうダメかも…」とか、
「いやここは頑張ってくれないと!」とか、ハラハラさせられるあたり…
崎谷マジックがやはり、BL界の橋田壽賀子と呼ばれる所以でしょうか??
これでもかというくらいの(トライアスロン的な)もめ事に次ぐもめ事、
それに対して(脇役に至るまで)とことんひたすら語る語る自己主張(驚)
そしてその思考行動原理は、どこまでも女目線!
(↑…というか、女性読者を納得させやすい落としドコロ…)
崎谷氏&橋田氏に共通するマジックです。
要するに崎谷マジックのキモって、サプライズな読者サービスなのだけど…
そのサプライズが、続編を重ねるごとに予想を越えてってます(驚)
だからやっぱり…崎谷マジックは凄い。
さて…お楽しみのアノ場面、見どころはいろいろありましたが、
やはり1番は「裸エプロン」でしょう。
等の本人的には料理をしてるだけ~それだけなんですけどね(笑)
『不埒な~』シリーズ3作目で『不埒なスペクトル』CPの続編です(『不埒なモンタージュ』CPの短編も入ってます)。
うん、やっぱりキャラクターが好きだなあ。
直隆(攻)は安定の天然っぷりで面白いし、好みが分かれそうな気がする真幸(受)も別に大丈夫。
この上なくネガティブで後ろ向きな部分も、可愛くて健気だと思える範囲です。もともと『ネガティブ受』苦手でさえないし。
とにかく甘くてHも濃厚でした。
私はここまでHはいらないんですが、それでも濃すぎてうんざりというわけではないんです。キャラクター・CPが好きだからそれほどうるさいとは感じなかった。
ただ、引っ掻き回し役の直隆の元婚約者が見事な悪役でしたね。
それはともかく(もういまさら・・・)、彼女のキャラクターがねえ。特に最後の友人とのシーンは、言い草があまりにも酷くてもう気持ち悪かった。
『完全な悪役』自体はまあいいけど、もう少し中身を何とか・・・と思ってしまいました。
それに、真幸の家族問題がちょっと中途半端じゃないのかなあ。
すべて綺麗に丸く収める必要はないけど、正直『これだけ・・・?』と感じたんですよ。だったらここで入れなくてもいいんじゃないかなあ。先に繋げるためならなおさらですが。
とにかく、途中にアレコレあっても結局はひたすらあまあまのストーリーだった気がします。すごい修羅場になってもおかしくないくらいのいろいろだったのに、やっぱり直隆のキャラクターか!?
でもこの2人はそれがいいと思うんです。
同時収録の『安定≒倦怠』は『~モンタージュ』の明義×未直です。この2人も大好きなので(兄CPも好きですが、あえて比べるなら弟CPの方が好きだな)、少しでも2人の生活が垣間見えてよかったです。
あとは、真幸の仕事仲間で昔ちょっと~の日比谷。
個人的に、オネエ(言葉)自体は脇役ならどんどん来なさい!なんですが、メイン・特に攻になるともうダメなんです。
崎谷さんだからもしかしてさらにスピンオフ来るんじゃ・・・と思ってたら案の定でした。
次作が日比谷メインの『不埒なインセンティブ』になります。
あっまーーーーーーーーーい!!!
某芸人並みに叫びニヤニヤ堪能させていただきました。
攻めの天然でおバカなほど生真面目過ぎる (受け取り方によっては)マイナスに働く性格がプラスに働いて、ハイスペック彼氏へと昇華です+゚。*(*´∀`*)*。゚+
ネガティブでコンプレックス持ちの受けが 彼氏の浮気現場目撃!?
なんて展開は本来なら修羅場になるのでしょうが、ここの攻めは
・ド真面目だから嘘をつかない
・ド真面目だから誤魔化さない
・ド真面目だからわざとヤキモチ焼かせて駆け引きなんてしない
包み隠さず話し、受けの不安は1つづつ消して、ド真面目で嘘がつけないの性格のおかげで言葉に重みがあって、結果信用するしかない。喧嘩にもならない。
そんで受けが悩みを抱えて様子がおかしいのにも直ぐにキャッチ。
本人から無理矢理聞き出そうとはせずに周りから事情を察知し、受けが傷つかないように動くという、お兄さんハイスペック無双状態。
その上、ド真面目に自分の悪いトコに向き合って改善するように努力をしてるもんだから、欠点がなくなっていってるというw(ドを越した生真面目すぎるトコはご愛嬌)
自分が誤解されやすく気持ちが伝わりにくいの分かってるから
「好きだ」「愛してる」「かわいい」
ばかり言ってて、砂糖吐く甘さにニヤニヤが収まりませんでした( ´艸`)
スペクトルのCDを聞いて続きが知りたいなーと何気に手に取った本でしたが、想像以上に糖分摂取出来て満足です!
不埒なスペクトルの続編。攻の元婚約者が痛すぎた。お酒でのシーンでのセリフにはちょっと不快感がぬぐえなかったかな。いくら家庭環境がどうであれ。あと、受の事情もページの関係なのか、纏められず中途半端だったかなって思います。続きがあるのかな。一番のメインは攻のパン一エプロンでしたww
おっと、3冊目が出るとは思わなかったお兄ちゃんカップルその後編です。
まさか自分の一言からこんな展開になるとは思わなかったでしょうな……某声優杉田さん!貴方の事ですよ~!
真野兄弟の兄こと直隆〔攻〕は仕事は順調で、真幸〔受〕との仲も順調。
しかし真幸が直隆が元婚約者と一緒にいる所に出くわしてしまい猜疑心が芽生えます。
直隆の絶倫と天然っぷりも健全。
元婚約者はいっそ清々しい程の悪役っぷりで、崎谷さんがよく書くサバサバ系良い女よりこっちの方がむしろ好きかも。
真幸の兄と会ってどうなったのかなー、この辺はまた続きが出てくれると嬉しい。気になるじゃないですかー。
弟クンの未直視点の話もあって真野兄弟を揃って楽しめます。
ちなみにこの兄弟はどっちも好きですよん。
不埒シリーズ3作目は2作目のその後・・・直隆とマキのお話でした。
甘々な二人なんですが直隆の元婚約者が出てきたり、マキの家族の影がちらついてマキが情緒不安定になってしまいます。
婚約者の方はカタがつきましたが、マキの家族の方はまだこれから~というところで終わったのが残念。
先送りするならそのエピソードはなかったほうがすっきりしたかも・・・。
そして、このシリーズ絵師さまの最後の1ページがとても良い。見るのが楽しみ(拍手)
今度は真幸視点からの続編。不埒~3作目、CPはスペクトルの直隆×真幸です。
同棲を始めて数か月、ラブラブ新婚生活で幸せ慣れしてない真幸は、幸せすぎて不安になることもしばしば。それを友人に愚痴?のろけ?るんです。ほんとに幸せそうで、読んでてにやけてしまいました。のろけを突っ込む周りの人のノリも可笑しかったです。
どこまでもまじめな直隆が、まじめにキスを拒否したり、もめるたびに斜め上に行きつつもぐるっと回って正解にたどり着いたり、いいカップルです。
直隆の弟の未直が、「すっごいラブフィルター」と爆笑するシーンも笑えました。
新婚ということを差し引いても、めちゃくちゃベタ甘カプなので、それだけでも私にはほほえましかったです。真幸が信じられないくらい甘やかされてかわいくなっていて、直隆も人目もはばからない溺愛っぷり。こういうエリート大好きです♪
シリーズ三作目、前作不埒なスペクトルの続編です。
はい。おもしろおにーさんのご登場ですよー。笑
まさかの裸エプロン。
裸エプロンに萌えるんじゃなく爆笑する事、あるんですね。
そうだよねー、別に受けの専売特許じゃないよねー、サスガです、直隆さんww
今回は直隆の元婚約者がかき回してくれましたが。
いやぁ、見事な悪役お疲れ様でした。笑
なんであんな女になったかという同情的エピソードもありましたけどね。
うん。いい男見つけなさいな。
真幸の実の兄がコンタクトを取ってきたことによって真幸の精神が不安定になったりしてますが、そこはもうおにーさんがなんとかするんだろうと軽く見てました。
だって真幸ラブだもん。抜かりなく立ち回るって。
そう思いながら読み進めていたら、やはりうまく立ち回っていました。笑
真幸の実の兄には思うところが少々ありますが…(もっとうまく連絡取る方法あったんじゃね?とか、今更都合よくない?とか)。
まぁ、人の親になって、初めて知るものがあったんでしょう。
無条件に愛する、とか、どんなものでも許せる、とか。
おにーさんと一緒なら大丈夫だよね、真幸。
なんてったって最強だし。
巻末、モンタージュでの二人、明義と未直のお話がありました。
ラブラブな兄夫妻(笑)にあてられ、仕事が忙しい明義とは触れ合いが無く、未直くんちょっぴり寂しい模様です。
でも明義の体調を気づかい、負担にならないように振る舞う。
いじらしいわ…。
未直くんのかわいさにほっこりいたしました。
「不埒なスペクトル」カプの続編。
今回の軸は大きく二つ。
ひとつは直隆の元カノ登場。
崎谷作品にちょいちょい登場するわかりやすく「ヤな女」でしたね。
まぁ、今作は続編なのもあって、カプが両想いな前提なので、
元カノがいくらいやがらせしても、表裏があっても安心でしたがね。
もうひとつはゲイであることが現行犯でバレて、
一方的に絶縁された真幸の兄が今さらながら突然接触。
真幸のトラウマの根源である存在なだけに、
この後に続く感、満載です。
ところで、いくら天然でも「裸エプロン」はどうかと思うよ。
お兄ちゃん。
しかも、用途が違うし‥。
「不埒なスペクトル」の続編で、同棲を初めて一年弱が経った二人のラブラブな新婚さんっぷりが真幸視点で描かれています。
パラダイムシフトとは「当然だったはずの思想や価値観が劇的に変化すること」だそうで、前作よりも人間としてバランスの良い、最高の旦那様にアップグレードした直隆と、ペシミスティックな考え方から脱却しようと頑張る真幸の在りように、とても安心するというか…うん、なんか幸せな気分になりました。
今作では、直隆の元婚約者の女性と真幸の絶縁中の兄という二つの嵐に見舞われますが、勘違いはありつつもお互いのことを最優先に考えている直隆と真幸は本当にお似合いのカップルだと思います。
真幸が好きで居てくれないと自分はちっともかっこよくない、と語る直隆…本当に良い男になりました。相変わらずどこか抜けてるし、セックスの直前に素っ裸で説教かます変人だけど笑
真幸の家族のことは完全には片付きませんでしたが、男女だって結婚したら問題がすべて解消するってわけでもなし、一緒に乗り越えて行くという意味も含めて「末永くお幸せに」と思える一冊でした。