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ningyo hime
深月さんのファンタジー大好きなんです。
私はもともとファンタジーも人外も好みなんですよね。
人魚のコロニーでたったひとりの(若い・出産可能な)メスとして大事に育てられたけれど、実はオスだったというのがわかってしまったミル(受)。
ある決意を持って人間界へ行こうとしたところを煕顕(攻)とその姉・響子に助けられて、ミルの婚約者だったシンも一緒に4人で東京へ。
煕顕がミルを、響子がシンを引き取って暮らすことになるんです。
とにかくキャラクターがよかったです。みんな優しいいい人で、それがこの作品のほのぼのしたトーンによく合ってました
こういうふわふわ穏やかなストーリーは、端々まで徹底して欲しいからそれでこそいいんです。よかったんですよ。
ミルは箱入りで大切に育てられた『お姫様』ですし、シンとは違って人間界のことをよく知らないということもあって世間知らずもいいところです。
でも、それが鬱陶しいのではなく、素直に可愛いと思えました。
あざとさというかわざとらしさをまったく感じないんですよ。これは深月さんの上手さかなあ。あるいは作家さんとの相性がいいということかもしれません。←私は結構こういう(イイ人ばかり・都合よ過ぎの)パターンの場合、胡散臭いと思ってしまうことも多いんですけどね。
煕顕も、ちょっと無愛想なところはあるけれどとてもいい男だし、響子がまた素敵でした。
この響子とシンの脇CPもすごくよかったです。BLだからメインにはなり得ないんですが、それでも読んでみたいと思うくらい魅力的でした。
ただ・・・ミルが『メスとして育てられた』こともあり、見た目も中身もすごく女の子っぽいので、そこが気になる・好みじゃない人には合わないかもしれません。
私はまったく平気というかむしろ好きなのでなんの問題もないんですが。
イヤもう、ホントに綺麗なハッピーエンドでした。
ご都合主義と言えばまさにその通りなんですが、アホらしいと醒めることなく幸せな気分になれる。深月さんのこういう作風がすごく好みです。
個人的には『神』でもいいと思ったくらい好きなんですよ。
イラストの青井さんは初めて拝見しましたが、とても丁寧で綺麗な絵柄でした。イメージぴったり過ぎて驚くくらいです。
すごく可愛らしいお話でした。あらすじだとあまり面白みを感じなかったのですが、読了感はとても良かったし、ファンタジーなんだけれど、現代モノで割りと設定もしっかりしてたし、このカップルはとても良かった。何よりもBLなんだけれど攻めの姉が良かったです。
前作も同じ感じのファンタジーというか御伽話みたいな感じで被るかな?なんて思っていたのですが、脇キャラに救われた感じはしますね。
深月さんの書かれる攻めはちゃんと受けを好きだという事を早い段階で自覚して、ちゃんと受けを守る所が好感持てます。
人魚のミルはコロニー唯一の成人前の女性としてみんなに大事にされてい育ちました。
何故かと言うと、近年このコロニーだけではなく女性が産まれなくて、子孫を残せない状態だったのです。
御伽話の人魚姫とは違って、言葉も話せるし、成人前であれば陸に上がれば、ヒレが自然と足に変化します。
そんなある日、遠い海から薬師がやってきました。ミルの成長が遅いのを心配したからなのですが・・・。
薬師のみたてで、ミルは女性ではなく男性だった事が分かったのです。
唯一、子孫を残せるはずだったミル。この事実にミルはある決心をして、陸に上がることにします。
ミルの事を心配した婚約者であるシンがミルを探しに出ます。
その時ミルは、陸に上がろうとしている所を人間に見られてしまうのです。
それが煕顕とその姉だったのです。
この姉の響子はすぐにこの事実を受け止めます。陸にあがると足に変わりますので、もちろん裸になってしまうんですよね。
響子は服を取ってくると実家に戻ろうとした所に、ミルを探しに来たシンも一緒にと言うことで、二人分の服を持ってくるのですが、ミルに持ってきたのは・・・、女性の服だったのです。
見た目のビジュアルはしっかり少女のミルなのです。
そして二人を実家に連れて行きます。そしてミルは人間の世界で男になりたい!!と告げます。
そんなミルに響子はあっさりOKして、ミルを煕顕が預かり、心配して着いて行くと言うシンを響子が預かる事にします。
煕顕の仕事はモデル事務所の社長です。
少し前に事務所の稼ぎ頭?というか一番の売れっ子が妊娠して結婚するからモデルは引退すると、言ってきたのです。そんな彼女の仕事を捨てて結婚っていう行動に何かもやもやしていたモノを感じていたのですが・・・。
とりあえず人間の世界で生きるというミルにモデルの登録をさせて、昼間は家で留守番させていたのですが・・・。
このミルちゃんとっても可愛いんです。何も知らない無垢な子です。まず煕顕の家でのミルの寝る場所はバスタブ♪そして元々が甘えたなのか煕顕の傍にべったり引っ付いています。
一度家でボヤを起したので、それからは昼間も一緒に仕事に連れて行く事にしたりと、ビジュアルもビジュアルなだけに、煕顕も変な気になりそうになったりと・・・。
そんなある日、ミルは煕顕に精通について質問します。そして本で見せてやるという煕顕に実践で教えて欲しいと!困った煕顕なんですが、誘われるまま教えます。さすがにこれ以上はまずい!と言う所でちゃんと自制する。
煕顕は会社の秘書的な女性と付き合っているわけではないけれど、それに一番近い存在の彼女と食事に行く約束をしていたので、ミルに今日は一人で家に帰りなさいと言って帰すのですが、その時彼女が実はミルにプロポーズされた!と告げてきたので、怒った煕顕は家に帰ってミルにどういうつもりなのか問い詰めます。
そして出て行け!!と掘り出してしまいます。
冷静に考えて自分は嫉妬していたのだと、気づきます。自分の気持ちを見ない振りをしていたけれど、自分はミルの事が好きなのだと!そしてミルには何か事情があるのではないかと考えます。
すっごくいい男ですね。ちゃんと自分の気持ちを認めるし、相手の気持ちも行動もちゃんと理解して自分を抑え事が出来る。まぁ情熱的ではない!といえばそれまでなんですが、ミルがどう見てもまだまだ子供なので、それは仕方がないかなぁ、なんて読みながら思いました。
そしてミルにはある決意があって、陸にあがってきたのでした。
人間の女性に卵をというか赤ちゃんを作ってもらって、人魚になってもらう!!
どうやって人魚になるかというと、自分の肉を食べて貰うという事なのです。ものすごい決意でミルは陸にあがってきたのですが、それを聞いた響子が、ミルの子供を産んで人魚になってもいい!って思えるということは、その人はミルのことをとても好きじゃないと出来ないことだから、ちゃんと愛している人を相手にして欲しいと・・・。
なにもかも子供でセックスもですが、恋愛という事についてもまだまだ未熟なミルです。
煕顕の事を好きだと感じるけれど彼は男だし・・・。そんなミルに響子は陸では男性同士でも結婚する事が出来るとも教えます。
そして煕顕は自分の気持ちをミルに伝えます。
このあたりはすごく大人な言動でした。となんか褒めまくってますね。結構好感度高かったんです。
ラストは響子と婚約者だったシンが結婚して、響子は陸の世界を捨てて、人魚としてシンと海へ・・・。
もう会えない!!って事はないんですね♪人間の文明の利器で携帯で連絡したりと・・・。
響子の子供は7つ子でした♪すっごい可愛いんです♪
響子お陰と言う訳ではないけれど、皆幸せになったとさ…♪
ずっと女の子だと思って、許嫁の卵を産む日を待ち遠しみにしていた人魚のミルが、本当は男の子だったと解った時のショック。
コロニー唯一の女の子として育ったその責任から、陸地へあがって何とか自分の卵を孵してくれる女性を見つけようと、出会った人間の男性・煕顕の元で男子修行をさせてもらいにいくことになる。
そんなかわいらしい人魚ひめは、ともすれば性別受けの為に、自分的地雷の可能性大な作品と題材であるにかかわらず、深月さんのファンタジーがとても好みであるために、地雷どころか何だか癒されてしまった!
人魚が陸上で生活するということについて、色々な設定があるのですが、これをいちいちご都合だ!と突っ込んでしまうと元も子もない(汗)
ネタバレになってしまってごめんなさい!
大人になる前の人魚は、陸にあがると尾ひれを足に変化させることができるとか、、
性交するとその形が固定されてしまうとか、、
でも、そういう設定がないとお話が進まないですからねww
ミルはとっても可愛いです♪
全然男子らしくない外見だし、性格もまるで子供みたいに健気で純粋で天然?
彼がまるっきり女子みたいなんだけど、それにこだわらなければとっても可愛くて、それさえも許せちゃいます。だって人魚ひめなんですからねw
ミルの許嫁で、彼が心配で一緒に陸上に付いてきたシンという青年もいるのですが(彼は煕顕の姉の響子さんの家に同居)、彼は人間の生活への適応が優秀なのに、ミルは要領が悪くてドジっこで火災報知機はならしちゃうし(笑)
ミルは「繁殖」という使命をいつも心にもってますから、煕顕に下心とか全くなしで「身体を見せて」とか「精子ってどっから出るの?」なんて天然の誘惑をするから煕顕困ってしまう。
お風呂場での、「見せてやる」なんて煕顕の発言に苦笑すると同時に、初めてミルの精通を見るシーンはなんだかエッチなシーンなんだけどほのぼのしててしまう!
でも煕顕、困っちゃうよねww据え膳みたいでねww
そして手はかかるけど、ミルの存在に癒されて好きになってしまう。
またミルはとにかく繁殖ばかり考えちゃうので、女性なら誰でもいいみたいな事を言うので皆にたしなめられたり、街で女子に声をかけるのだけどそれで何か違うな~ってわかるんです。
彼のこだわりを解いたのが、初対面の通りすがりの女子の言葉!
煕顕とかシンとか響子さんとか、ミルの関係する人じゃないていうのがビックリな展開なんですが、でも第三者に言われた方が説得力ありますよね、しかし、、、通りすがりとは(爆)
シンと響子さんという存在もあったから何となくラストは予感できたんですが、ファンタジーのまま現実も背負った展開と結末に、ただのファンタジーじゃないよな、ととても面白く思うのです。
イラストもかわいらしいですが、チビッコ人魚のまたかわいらしいことv
かわいい、かわいい、しか言ってなくて能がないですが、でもほっこりしてあったかくて優しくて、癒されるファンタジーです。