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tsukiyo ni nemuru koi no hana
これは、王道アラブもののお話でした。
仕事でエジプトに来た受け様は同僚の罠のせいで
柄の悪い酒場で景品にされ、犯されそうになります。
そこへ攻め様が現われ助け出されますが
助けるかわりに俺様のものになれと告げられ
薬のせいで簡単に了承してしまう受け様。
あとは薬の影響もあって定番の凌辱系でした。
そして攻め様に気に入られた受け様はそのまま
攻め様の国へ攫われてしまう。
妾として攻め様に犯される日々が続くなかで
攻め様の事を少しずつ知るたびにほだされてしまう受け様。
まさに王道アラブですよね、凌辱あり、肉親の確執や
家督問題、傲慢不遜俺様なのに、たまに見せる寂しい様子。
受け様にしたら意思を完全無視されて好き放題犯されて
そしてやはり受け様定番の欲しい物は何もない無欲。
でも攻め様にしたら完全に可愛がってるだけなんですよね。
受け様が怒ってるのは、拗ねてるになるしね(笑)
最後まで王道一直線の展開だったと思います。
アラブ好きにはおなじみの展開なのではないでしょうか。
表紙イラストからわかるとおりのアラブものです。
その中でも王道一直線というのか、特にアラブに詳しくない・好みじゃない私が『アラブもの』と言って想像するような(おそらく)基本的な要素が余さず詰め込まれ、ストーリー展開もほぼ先読みできるお約束のまま最後までって感じです。
私は、前述のとおりこのジャンルはあまり読んでいなくて詳しくないんですが、危機に陥るきっかけが『朋哉(受)が同僚に騙されて~』というあたりは定番なのか、それとも新鮮なのかが判断できませんでした。
まあともかく、騙されて怪しげな酒場で襲われそうになったところを他国の王族(族長)のルシュディー(攻)に助けられ、そのまま連れ去られ・・・
媚薬に無理矢理に愛人ともうアラブ・テンプレート(と私が感じるパターン)を突っ走ってます。
助けられ、媚薬がどうののあたりでもうなんかこれ以上読まなくていいかな・・・と思ってしまいましたが、一応頑張って読みました。
あえて言うなら、ラスト朋哉が完全にルシュディーに流されるんじゃないところだけが意外といえば意外かもしれません。
う~ん、まあオーソドックスな『アラブもの』でしたね、と言う以外ないです。
あまりにも基本に忠実にやってくれてるので、いかにもわかりやすい『アラブ』が読みたいというときには、まさにピッタリな作品なんじゃないでしょうか。