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人気作家・榎田ユウリ×やまねあやのが贈る妖怪探偵小説、待望の第二弾!!
youkian yawa utsusemi no shonen
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
『妖琦庵夜話 その探偵、人にあらず』に続くシリーズ2作目です。
1作目とは全く別の事件を追った作品ですが、1作目から読んだ方が世界観の設定や登場人物の事がよく分かると思います。
今回の事件は妖人の「件の血を引く」と称する占い師が常連の客に刺されたことから始まります。
その事件自体はその客が占い師に抱いていた恋心から発したものでしたが、中には客寄せのためにそのように称して高い物品を売りつける悪質な占い師もいるということで、妖人を見分けられる伊織が捜査に協力することになります。
妖琦庵やY対のキャラ達は相変わらず個性的で、今回の事件に絡んだ新キャラが登場していますが、その中の一人、テルは前作の座敷童に共通する、守ってあげたいと思わせるキャラでした。
前作の事があるので、ちょっと不安を覚えながら読み進めましたが、前作とは違った結末で良かったです。
妖奇庵夜話シリーズ第2巻です。前巻よりも登場人物が減って、少し面白くなりました。
妖人の茶道家・洗足伊織の家に起居する、小豆洗いのDNAを持つ少年・マメ。実は、彼は実年齢20歳なのだが、外見も精神年齢もお子様なまま。ある日、自分と(外見が)同年代くらいの子共と出会い、親しくなっていく。一方、伊織と刑事たちは「件」を名乗る占い師が殺された事件の真相を追う…。
自分にはショタ萌え嗜好がないと、実感しました。全編を通して、マメにイラついてしまいました。「20歳なのに、なにこの言動!?」とか「萌え狙いだろ」とかいろいろと。
普通の子供ならば許せることが、外見と精神は子供(実際の年齢は大人)キャラには寛容になれませんでした。自分と歳が近いせいか余計に、しっかりしろと言いたくなります。
事件については予想の範囲内で、可もなく不可もなく。この巻では「妖人」はあまり事件に絡んできませんでした。ファンタジー要素もほとんど無いので、普通の推理小説を読むのと変わりません。
やっぱり「妖人」設定に意義があるとは思えませんでした。
伊織と伊織に執着する男の関係も煮詰まってきて、面白くなりそうな予感はあります。
次巻に期待します。