あらすじ
山中で感電死したのは八木清春か小早川頼尊なのか?他人の生死を透視する能力を持つ喜連川真純は、清春の真実を知るために自分の能力を利用、清春の最後の瞬間を見る―。
感電死したのはやはり頼尊だった。
滅んでいく肉体から抜け出た彼の魂は、気を失っている清春の肉体に迷い込んでしまう。
そして清春少年の脳の中で二人は精神を交流させ、無言のうちに互いのことをを理解し合う。
初めて頼尊の全ての想いが清春の心に流れ込み…。
武山脳神経外科には、超能力を持つ真純、清春、伽那の三人が暮らしている。ある日、偶然、清春の最期の瞬間を見た真純は錯乱状態に陥り、現実に引き戻されてからは体調を崩す。更に原因不明の心臓発作まで起こす。