この週末、きみは俺に服従するか?

魔術師の鎖

majutsushi no kusari

魔術師の鎖
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立2
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
5
評価数
3
平均
2.3 / 5
神率
0%
著者
ミッシェル・ポラリス 

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イラスト
祐也 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズムロマンス
発売日
価格
¥857(税抜)  
ISBN
9784775517321

あらすじ

週末を利用してラスヴェガスに来ていたジェシーは、
気乗りしないものの、誘われるままにSMめいたマジックショーを見にいった。
扇情的なショーのマジシャンが高校の同級生サヴィンだと気づくのと同時に、
サヴィンもまた、客席にジェシーがいるのに気づいていた。
ショーのあとでサヴィンと再会したジェシーは、
週末だけという約束で、SMという未知の世界へと誘われるが……。

(出版社より)

表題作魔術師の鎖

元同級生のSMマジシャン
地元在住の雑貨店経営者

レビュー投稿数3

特殊なSM小説

旅行で訪れたラスベガスのホテルで、SMチックなマジックショーをやっていたのはかつての同級生で、しかも正体は妖精界の王子様で…というかなり特殊な設定。
ぶっ飛んだ設定とは裏腹に、想像してたよりも真面目でシリアスなお話でした。

主人公は凄惨な過去を持つトラウマ持ちの青年。お相手のサヴィンは妖精界の王子ですが、故郷の妖精界は心を持たない残酷な妖精達の国で、滅亡の危機に瀕しています。


この作品、一番の売りは数々のSMプレイだと思うのですが官能的なエロさはほとんど感じないんですよね~…。
「セーフワード」とか「サブスペース」とか、それっぽい専門用語も登場するけれどあまり生かされておらず…。

そもそもサヴィンがSMをやっているのは快楽が目的というわけではなく…、
主人公にSMを勧めたのも、あくまで弱さを曝け出させる為の手段であって、過去のトラウマを吐き出して克服させるのが狙いだったり…しっかり意図があるんですよね。


終盤のファンタジー展開含め、終始シリアストーンなお話でどうしても単調に感じてしまいました。
挿絵がないのと、翻訳文独特の読みづらさもあって、400ページ超えのボリュームは結構しんどかった…。

海外の作品ということで、日本のBLにはない濃いめのSMプレイを期待して読んだ私には少々期待外れでした。

0

優しいSと意地っ張りなM

海外翻訳の小説なので、日本のBLだと意識して読むとちょっと違うのかもしれませんが、それを抜きにしてもかなり独特なお話でしたのでかなり評価が難しいと感じました。
少なくともライトに楽しめるとはちょっと雰囲気が違うかも。

設定がかなり特殊だったため、これは読んだことない類のお話だなあと思いました。
SM作品だと思って読んだのですが、ご主人であるサヴィンはマジシャンであり、その正体はなんと妖精界の王子様という…。

最後まで読むとかなり壮大なお話です。
しかし、その壮大さが少々読み辛かった。
主人公のジェシーは心に深い傷を負っていて、二人はハイスクール時代の同級生です。
ささいなきっかけですこしの間SとMの関係を持つことになった二人が本気で愛し合うまでを描いていますが、半分はジェシーの心のトラウマについて描かれていて、これがかなり辛くて重たいです。

肝心のSMなのですが、派手さやいやらしい感じはしなくて、ソフトで耽美な感じでした。個人的にはSM目当てで読んだのでもっとキツイプレイが見たかったです。
残りは妖精界に関するストーリーで、魔法やら決戦やらで少々複雑になっていきます。けして難しいお話ではないのですが、400ページ超えとかなりボリュームのある作品なだけに、やはり個人的にはとっ散らかった印象を受けました。

もう少し読みやすくまとまったお話だったらなあと思いました。 
ちょっとというか、かなり最後まで読むのに根気が要りました。

ジェシーは頑張りやで意地っ張りで口がへらないという、Mにしては珍しいタイプです。このこはとても好みでした。サヴィンもご主人にしては温厚で優しい人物で、SMのカップルとしては面白くて、カップリングそのものは萌えられる良いカップルだったと思います。

1

魔術師の鎖

BLの翻訳本は初めて読みました。

でも翻訳本特有のなんとなく入り込めない感じがあって、なかなかストーリーに入り込めなかったのが、すごく残念。

SMなカンジを楽しみに読んだけど、思っていたほどではなかったかな。

愛があるのか、ないのか、そもそも、どの辺から惹かれていたのか、よく読み取れなくて残念。

あと、人外の存在が出てくる話が個人的に苦手なので、そのあたりも、入り込みにくくてしかたなかった理由のひとつだと思う。

1

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