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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
緊縛物を題材にしていますが緊縛そのもので受け様相手に
絡むような内容ではありません。
大手出版社勤務で仕事も順調、モテモテ生活をしていたのに
上司からのセクハラを拒絶したせいでマニア向けの雑誌を
手がける小さな子会社へ左遷させられながらも意地でも
負けたくない思いからマニアックな世界に疲弊を感じつつも
そこそこ評判の仕事をしている受け様に「匠」を題材に
ムックを出版する事に、そのサポート役が攻め様で
緊縛師で有名芸大の研究生でもあるお方。
初めはただのエロだとバカにしていた受け様ですが
攻め様の仕事の様子を見ることで反省します。
それはまさに緻密に計算された芸術品だと認めるのですが
初対面の時から軽く口説かれていて冷たく拒絶しても
いつも会話がズレてしまい受け様はイライラ。
攻め様の為に貞操の危機に・・・間一髪で助けられますが
今度は酔った勢いもあり攻め様と身体の関係が・・・
このお話は受け様視点なので攻め様の口説き文句が
今まで自分が女性相手にしていた話や行動と似ていて
遊ばれているのでは無いかと・・・・
シリアスな展開では無く、ノンケだった受け様が
常に文句を言いながらも次第に好きになっていく過程が
テンポよく描かれています。
後半、攻め様の浮気現場を目撃してはっきり気持ちの
自覚をしますが、その浮気相手は長年攻め様の緊縛を
支えて来た大事なパートナー。
ラスト近くで思わずシリアス&切なさ倍増!!って思いきや、
まぁ、読んで下さいませ。
最後まで楽しめる作品だったと思います。
緊縛師と聞いて、エスエムスキーの血が騒がないはずがありません!
しかし・・・全然そんな緊縛モノじゃありませんでした。
あくまでも職業が緊縛師だっただけだという・・・そこでついガッカリしてしまったのですが、緊縛苦手~という人には全然無問題な恋愛のプロセスが面白いお話なんで、イケると思いますw
しかし、緊縛師なのに緊縛の絵もないし、緊縛エチはラストだけだけど、あくまでも具体的じゃないし、表紙はエロそうな攻めの表情なんだけど、ふたを開けたら確かに掴みどころのない男と手の平の上で転がすような不遜な男だけど、一見がワンコ臭いし、この攻めの表情はサギだ!って思わず思っちゃったデスwww
いや、それは期待した自分が悪い!
良い学校に入って、よい企業に就職して、女性は選び放題で、と有名出版社に就職していた主人公・栄治が上司のセクハラを拒んだために左遷出向させられた、アングラ系出版子会社。
そこの社員は自分を含めてたった二人。
元来優秀だったんでしょうね、腐ることもなくその小さな会社できちんと成績を出す栄治。
そんな時に次の雑誌の取材で、緊縛師の嘉門と一緒に仕事をすることになるのだが、この男の為にトラブルに巻き込まれ、迫られ、口説かれて、あれよあれよと身体を奪われて、そしていつの間にか気が付く、自分が今までしていた女性をもてあそんできた手口そのままに、自分が翻弄されていることに!
実際のところ、この攻めである嘉門が全然よくわかりません。
確かに一生懸命栄治を口説くんですけど、その根拠は?
余り深くふみこまないほうがいいのかな?
とにかく栄治サイドに徹して、彼が翻弄されて本気になってまんまと彼の掌中におちて、本当に恋愛できるまで・・・というお話と思えばいいのだろうか?
それは確かに面白くて愉快だけど、栄治が翻弄されている様が面白いだけで、ふと振り返ると嘉門の影の薄いこと!!
その強弱のバランスの悪さが目に付いてしまって、実にこの本を読むのに1週間以上かかりました(汗)
やっぱりね、緊縛 の二文字に期待した時点でそれが間違っていたな(汗)
そして、最初のエッチ、、、嘉門が栄治を縛ってうごけないようにするのに、いつの間にか縄が外れてました。。。いつはずしたんだ!?
やっぱり緊縛師が出るからには、がっつり緊縛絵なり表現が欲しかったです。
ので、自分的にははずれたけど、素直に栄治にさえ乗っかれば、楽しいお話です。
あと、ダッチワイフっていうかダッチ兄貴が登場するので、それは愉快ですv
英治の流されっぷりがすごい。元々大の女好きで男は論外!ってなカンジで、熱心に口説いてくる嘉門を拒んではいるのですが、この嘉門がまたクセ者で簡単に英治を逃がしてはくれません。
英治もただツンツン拒むのではなく、相手に合わせて皮肉を交えながら言葉を返すのが良いですね。二人の妙にテンポが良い会話が面白い。
ただ、やはり嘉門の方が一枚上手。あれよあれよと言う間になし崩しにヤられちゃいます。
本当に清々しいほどの流されっぷりです(笑)
二人のムック本が完成し、各々また次の仕事へ取り掛かることに。そんな中、英治は嘉門から連絡がない事に心を乱されます。
ただ、この時点ではまだ英治は嘉門への想いを自覚出来ずにいる為二人の関係は進展しないまま。
そこで嫉妬要員が二人ほど出現します。まずは緊縛のモデルの女性。彼女を大切に扱う嘉門に英治は苛々。
その誤解は案外すぐに解けるのですが問題はこの後。
すれ違いの生活が続く中、編集長の山崎にムック本を嘉門へ届けてくるように言われ、英治は嘉門の暮らすマンションに訪れます。
チャイムを鳴らしても出てこない嘉門に痺れを切らし、部屋の中へ入る事に。
そこにはゴツイ男を連れ込み縛り上げる嘉門の姿があり、「自分を口説いているのに浮気をするなんて」と英治は激怒します。
ちょっとシリアスチックに…と思いきやそんなことはなかった!このオチを知ったら笑っちゃいます。
職業モノで良いテーマだと思いますが、内容自体は薄いです。BL的な萌えシーンも特になし。でも、二人の会話はテンポが良くて面白かったです。