目を閉じて触れて

me wo tojite furete

目を閉じて触れて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×24
  • 萌9
  • 中立5
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
7
得点
48
評価数
20
平均
2.8 / 5
神率
0%
著者
真崎ひかる 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
三池ろむこ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784344822856

あらすじ

治療のため目を使えない歳上の人と出逢い、少女と間違われているか否か訊けないままの志央。偶然の再会後、みるみる惹かれるが…?
(出版社より)

表題作目を閉じて触れて

30歳,失明しかけた過去を持つ陶芸作家
17歳,兄と二人暮らしの高校3年生

その他の収録作品

  • 目を合わせて触れて
  • 目を閉じずに触れたい
  • あとがき

レビュー投稿数7

面白かったです

真崎さんのお話ってどれも軽く読めるからけっこう好きなんですよね。
個人的にはちょっとあたりはずれのある作家さんなんですが、これは面白かったです。
テンポよく展開していって楽しめました。
あらら、お兄ちゃんてば弟好きすぎなのね!の楽しい展開。BLならではで良かったです。
歳の差も嬉しい要素。陶芸家っていうのも高ポイントです。
中学生の可愛いキス。
あのときのあの人かもしれない…っていうのが、恋愛っぽくてきゅんときました。

2

お兄ちゃーーーーん!!(涙)

兄の勤務する病院で出会った目の不自由な男性に、ほのかな恋心を抱いたまま別れて2年と少し。
とあるショップで再会した、目が見えるようになったその男に声がわりした自分はわかるはずもなく。
そんな再会モノ、17歳と30歳の年の差ラブ物語。
・・・なんですが!!
こういう年の差ものって、高校生の子供っぽさが鼻について苦手分野の自分です。
でも、でも、でも、彼のおかれた家庭環境、恋する気持ちが寄り添っていく様はもちろんですが、何と何と兄の弟への激しい執着が登場して、この話しを大変に面白くしてのめりこませました。
ズバリ、自分的基準で面白かったです!!
こういう意外があるから、苦手モノも辞められないのですね♪♪♪

志央は、父を昔にそして8年前に母を亡くして、10歳上の兄が大学進学をあきらめて育ててくれたこともあり、兄の過保護なほどの態度にも文句もいわず仲好く二人で暮らしています。
ある日、家の鍵を兄の元まで取りに行ったとき、目が不自由だけど本が読みたいと言う男と出会い、人見知りをせず、ものおじしない性格の志央はその本の朗読を買って出ます。
何回も通ううち、彼に特別な気持ちを抱き始めてしまった志央は、兄に病院に来ているのを見とがめられて其れ以来病院に行くのを止めてしまいます。
そして二年後、友人についていったとあるショップで気になった陶芸作品を目にし、そしてそれを作っている男・久喬に惹かれ、彼が昔病院で朗読した相手だったことを知るのです。
門限に厳しい兄の目をかいくぐって、受験生である身で志央はそのショップでバイトを始めます。
だんだんと近づいていく二人なのですが、、そんな時兄が!?

この志央が兄の言うことをただ聞くだけのいい子ちゃんではないです。
ちょっとブラコンな様子もありながらべたべたじゃなくて、それなりに今どきの男子高生生活をしている。
性格は明るく、久喬といるとちょっと天然風を見せながらもまっすぐなその姿がとても気持ちのよい、ちょいワンコなんです。
ただですねー、志央のお兄さんが本当にすごいブラコンなんです。
もう高校生なのに!っていうくらい過保護で済んでいる時はまだ許せたのですが、何気にちょっと度を超えた怪しさが・・・
お兄ちゃん目線はないので、彼の気持ちは不明ですが、主人公達の恋が進むにつれてどうにもお兄ちゃんが気になります。
彼は父親であり、母親であり、兄であり、とにかく志央が全てだったとは思うのですが、それが欲情も含んだ恋愛感情かどうかは不明ですが、彼の焦りもわかるのですよー。
そして、主人公達が結ばれる事になった時の兄の対応など、、、何かお兄ちゃんかわいそうになっちゃって(涙)
いつかきちんと仲直りして、そしてお兄ちゃんにも幸せが来てほしいと思うのですよ~。
このお兄ちゃんが本当!いい存在でした。
彼がいたから物語が充実しましたよv

そして、久喬なんですが、わりかし寡黙な人。
年齢差を考えて慎重にもなっている、気持ちヘタレ気味の人なんだけど、大人ならそこはしようがないかw
二人が結ばれるシーン、、、よくわからなくて、、、というその発言に、ああ、何かいいな~この二人♪
とういういしい姿にチョイ新鮮味が。
初めてのエチなんですが、具体的表現がないのも新鮮でした。

ただ二人だけの物語じゃなくて家の事、家族の事も上手く関わって充実した一冊になりました。

3

お話の展開がクルクル変わって楽しめました。

内容はクルクル展開していって、引き込まれていくんですけど、なんだろ?何かが足り無い?って考えたのですが、たぶん攻めのキャラかな?押しが足り無いっていうか、作中でも本人も言ってますけど、一回りも年上なのに、取り繕って待ち姿勢が気に入らなかった。私はどちらかというと、年上がグイグイ引っ張って甘やかして~♪っていうのが好きなのでちょっと物足り無かったです。
クルクルとものすごい展開が早いのですごくお話的にはすごく楽しめました。

冒頭では志央は中学生です。兄が努める病院に保護者である兄に進路の書類の判子をもらいに来たのですが、病院の庭にある大きな木の下でパジャマ姿で本をお腹に置いて寝ている人がいました。
空を見上げると雲行きが怪しくなってきたので、気づいていないだろう彼に声をかけます。
彼は目を包帯で包んでました。そんな彼が本を読んでいるというのです、そして読んでいる本は宮沢賢治。
志央も読んでみたいと思ったので、彼に朗読をかってでます。ちなみに彼は志央の事を女性だと思っています~♪

兄にこの事がばれたら怒られるだろうな~と思いながらも彼と過ごす1日30分という時間が心地よかったのですが、ある時兄にバレてしまい、怒られてしまいます。そして彼の元へもう会えないと伝えに行こうとするのですが、気持ちはまだ一緒にいたい!と思っている。こんな自分の気持ちに戸惑う志央。
そして戻ると彼は眠っていました。そして衝動的にかすめるキスをしてしまいます・・・。


それから3年後のお話・・・。友達の買い物に付き合わされて来たアンテナショップでとても気に入ったものをみつけるのですが、お金が足り無かったので後日また買いに来ようと思っていた所にその商品の創作者がその商品を引き取りにきました。その男性は永渡という人なのですが、なんとなく気になる志央です。

そして志央には兄がいるのですが、半分血が繋がった兄で、父親の連れ子だったのですが、その後母親が志央を運ですぐに父親はなくなってしまい、母親も亡くなっています。なので二人きりで暮らしています。
この兄というのがとても可保護です。高校生なのに門限は8時です。そしてかなり志央を甘やかしています。
大学にも通わずに専門職に就いて志央を育ててくれているのです。

店にくる永渡と志央の距離が段々と近づいてきます。そして言葉の端々でもしかしたら3年前の病院でのあの人が永渡だったのでは?と思いますが、キス泥棒なのであまりそのことには触れ無い様にしよう!!と思います。
段々と永渡に惹かれていく志央。永渡の工房に行った時に衝動的に永渡が志央にキスをしてしまいます。
それを嬉しく思う志央♪そして付き合い始める二人。

ここからがどんでん返しでしたね!!もうこうくるか?って展開にまたもやこうきたか!って展開。
お話の展開はとても楽しめるのに、そこに永渡の動きが全然見えない。最後にはちょっとは動いたけれど、それまでが動かなさすぎて・・・。

実は兄は血が繋がってなかった!そして志央をそういう目で見ていたとか!
本当の血の繋がっていた兄は永渡だったとか!
そして本当は・・・。っていう楽しい展開です。

他にショートが2編載っています。最後の1話は永渡視点で彼の今までの思いが綴られているのですが、彼は志央が男の子だと気づいていた!そして再会した時も志央があの時の子だと分かっていた♪
って所はとても良かったのですが、ならちゃんと行動起せよ!!って感じですけれど・・・。

3

兄がぁぁぁ・・・!

永渡(攻)はちょっと言葉が足りないというか、わかりにくい人ではありましたが、別に悪くはないです。志央(受)も、大人し過ぎず、イマドキの高校生(最初は中学生でしたが)って感じで可愛くてよかったです。
この2人のCPは、まあ物足りない部分はあっても、結構好きなんですよ。

しかし、兄が・・・兄が・・・なんでいきなりこうなるの!と驚愕。
でも、兄のこれって恋愛感情なんでしょうか?というよりも、ちょっと行き過ぎてはいても、単なる家族としての愛情の範囲(過保護?)に留めた方が、よかったんじゃないかと思ったんですよね。いや、あまりにもあっさり引いたから余計に。どうせ暴走するなら、もっと引っ張るとか。まあ、そうすると収拾つかなくなりそうですけどね。

私はもともと『兄弟BL』には特に惹かれないのですが、メインCPじゃない(脇の)兄弟の暴走ってこんなに怖いんだ、と発見した気分です。これって、たとえストーカーに近くても、結局両思いでCPになったら『そこまで(執着するほど)好きなんだ~』で片付くものが、脇からの一方的な行為ならまったく別物なのと同じかも。

作品としては結構好きなんですが、兄のエピソードがなくても、他で十分ストーリーの山も作れたと思ってしまいました。 そこがちょっと残念でしたね。

2

年の差ラブ! 出会いと再会の展開と雰囲気が良かった!

初読み作家さんです。年の差年上攻めの設定に魅かれて購入。

内容は、造形作家•永渡(30歳)×高校生•志央(17歳)の年の差&年上攻&再会もののお話。

年の離れた兄と2人暮らしの志央は、中学の時兄の務める病院の中庭で、永渡と出会います。
仕事中に事故で目に怪我をしてしまい、今はほとんど視力がない状態。
それでも宮沢賢治の短編集を読みたいと、永渡が苦心しているのを見かねた志央は自ら朗読を申し出ます。
それから、お互い肝心な事は質問しないまま、穏やかな逢瀬の時を過ごしていきます。
この始まり方の淡い雰囲気がとても優しく、志央の素直さが可愛らしくて好きです。

志央は、なぜか惹かれる気持ちを胸に秘めたまま、朗読で会える日々を楽しみにしていたんですけど…ある事がきっかけで逢瀬は終わりを告げてしまいます。
それから、三年後、友達の付き合いで訪れたショップで、気になる鈴の作品を見つけ、その作家さんが永渡だったんです。
再会を果たし、お互いに三年前の事に気がついているものの確信をつくような事はしないんです。
あえて言わないすれ違い感は好きでした。
逢うほどうしようもなく惹かれていき、それが恋心だとやっと気がつきます。
深い意味はないのかもしれませんけど、
三年前は志央からキスをして終わってしまい…今度は永渡からキスをして恋が始まる所が良くてすきです。

年の差というハードルは勿論、兄の存在が結構な障害になって立ちはだかるんです。
その展開に、過保護過ぎる兄という設定なのばかりかと思っていたのに、『え〜⁉』みたいな秘密が隠されていて、後半の展開は切ないというか、驚きというか…
それまで、2人の恋の淡い雰囲気を楽しんで読んでいただけに、違った意味で目の離せない展開になってしまい、驚きでいえば面白いのかなあとは思うんですけど、それまでの雰囲気が好みだっただけに少し残念でした。
ここまで、兄を嫉妬深い怖い人物にしたてなくてはいけなかったのかなあと、兄の誕生日プレゼントの為にこっそりバイトを始めたり、とても兄思いな志央の気持ちを考えれば考えるほど疑問に思ってしまいました。
それまでゆっくり進んでいたのが、兄と決別みたいな展開になったことで、2人で同棲を始める早さにも驚きでした。
でも、最後の兄からの手紙をみてしまえと、少し兄が可哀想な気もします。

永渡と志央のキャラはとても好感的で良かったです。
素直で一生懸命さがとても可愛らしい志央のようなタイプが、グイグイ年上の永渡に迫っていくのが楽しかったし、
永渡のような、ヘタレ過ぎていない、静かな年上攻もたまにはいいなあと思いました。
ある事実を知った志央が、永渡を思い決断した別れの場面も切なくてホロリです。高校生ながらも大人だなあと!
再び病院で再会し、今度は永渡が諦めず、志央をしっかり捕まえてくれたシーンは男前で良かったです。

ほとんどが、受け視点ですが、最後の攻め視点のお話は結構好きでした。
永渡が、凄く志央の事を思い好きかが伝わってきたし、結構意地悪い自分を発見して楽しんでいたり…でも志央には結局かなわないっていうオチが良かったです。

恋愛部分の展開や、主役の2人、友達、ショップの店長のキャラは作品の雰囲気にあっていて良かったし、好きなんですけど、兄がどうして…みたいな感じて終わってしまったのが、本当に残念でした。

年の差もの、再会ものが好きな方、エロは少ないですけど、恋愛の過程の雰囲気を楽しみたい方にはオススメかと思います。

0

かわいいお話。

初読みの作家さんです。
なかなかかわいいお話でした。

偶然の出会いで名前も知らないままに過ごした時間の中で密かに想いを募らせていく志央。
相手の男は目の治療中でほとんど見えていないから顔さえお互いわからない。
けれど、兄に見つかりそうになったことと自分の感情に惑うことで逃げ出してしまった志央。
それから3年経って、またも偶然に再会を果たすことになるのだが…。

1つの嘘から塗り重ねられていく嘘。
でも、それはかわいい嘘のようであって。
後々、相手も嘘?を抱えていたことにも行きあたりますし。

それよりも「血」の問題でしょうか。
兄と志央の関係もそれゆえに歪み。
というか、兄の方が歪んでいったようで。
それにしては最後は意外とあっさりだったようで。
一体どっちだったんだ!?という印象も。
いっそ、ガッツリ恋愛感情ですが何か!?とでもいう態度をとってくれた方が個人的には萌えたような気が。
そして、永渡との関係の中でも「血」がまた志央のネックになってくるわけですが。
そんなに「血」ってネックなのかなぁ…とか言い出したら終わりですか?
いや、ガッツリ、マジ兄弟とかだったらそれなりにネックなのはわかるんですが、異母兄弟とかなら、「ま、いいんじゃないの?」と思ってしまうのはそういうBLに毒されてるんでしょうか(笑)
そこにこだわるのが今イチ、ピンとこなかったような…。

単純に「血」とか関係なく、「嘘」を積み重ねていくことで関係が辛くなっていくようなお話の方が個人的には好みだったかなぁ。
たぶん、私にはかわいいお話すぎたんだと思います(苦笑)

1

目を閉じて・・・・確かに

物語の導入部分にひかれて購入しました

想像力の乏しい私でも風景が思い描けるような
なめらかな文章だと思いまして
読み進めたら、急に転調した感じがしました

兄弟2人で暮らしている生活
中学生の時に本を読んであげた
男性が忘れられない
偶然に再会しひかれていく

ここまでなら多少無理矢理展開があったとしても
ほんわかできたのですが

お兄さんですよお兄様
予想しなかった展開
これは、先生のおもうつぼだったのかも
しれませんが
私は 無理でした
一旦読むのを辞めてしまい
数日経過して又読み直しました

色々ぐるぐるもわもわして
お兄さんがかわいそうな感じになりました

真意はわかりませんでしたが
視点をかえれば
お兄さんが辛すぎる

途中まで志央のたちふるまいにイライラしながらも
ニヤニヤしながら読み進めたのですが
お兄様暴走により
気持ちがすっかり萎えてしまいました

河住兄弟は、度外視して
永渡さんだけに集中して読めば
読み切れました

永渡さんは好きなタイプです
長身で表情がでない
サラリーマンじゃない

後味の悪い作品でした

お兄さんフォローのくだりもあり
未遂だった感じにはなってましたが
そもそもの部分が

個人的には読み直しはもうすることがない
作品の一つです

0

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