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先生、俺に愛はないですよ?
henai melancholic
最近、夜光花さんのをいくつか読み返している最中で、これは3度目の再読です。
初読時はピンとこなかったけど、久しぶりに読み返してみたら妙に面白く感じました。
攻めがこんなに厄介なタイプ(褒めてる)だったっけ??と。
全然人の話聞いてないうえに相当思い込みが激しくて、勝手に自己流解釈をしまくった挙句、落ち込んだり暴走したりと超〜厄介なお人。
でも、なんか後半のヘタレっぷりが妙にキュンとさせられるというか、ほっとけない気分にさせられるんですよね。(ヘタレ好きなので)
ピュアだし乙女だし。
あらすじにある「人形を壊してしまった代償として夏目と寝てしまう」件。
普通なら、「体で払ってもらおうか?」とここぞとばかりに弱みにつけこんで受けと関係を結ぶというのが、執着攻めのパターンだと思うんだけど、まさかの「君は穢れている!」発言(笑)
でも、受けの実家に押しかけて悶々……のくだりも笑いました。
乙女思考な変人攻めと、デリカシーない発言を時々ぶちかます受けという組み合わせも面白く、ちょいちょい笑わせてもらいました。
夜光花さんの絶妙なコミカルさが大好きです。
3度目の再読です。もう11年も前の作品なんですね。夜光花さんの作品で初めて読んだのがこちらだったのです。
これまでの感想は夏目が怖い不憫ってだけだったような記憶があるのですが。
数年ぶりに読み直すとすごく面白いです!
夏目の変人乙女ぶりが可愛くて、思い込みが激しく人の話を聞いちゃいない、斜め上に思い詰めて暴走してほっとけないです。
敦彦も色々災難でしたが、体で払うとか何様?だけど、もう夏目の反応が楽しくって!
夏目の根深い喪失感と孤独感、敦彦のトラウマ。夏目を追いかけ彼を理解しようとするうちになんだか解決していきましたね。敦彦が早く気がついていたら…。
夏目のどこまでも深い愛情にしびれます。
もうこれからは敦彦がそばにいてちゃんとついててあげてね!
それにしても敦彦の無神経さや鈍さに夏目がちょっと可哀想でした。もう振り回さないであげて〜!
表記とは違いますが、依存×ほだされ。
天才人形作家の夏目(攻)が編集者の中在家(受)に惚れたばかりに心身ともにボロボロに…。
一体の人形を愛していた攻めが、初めて人を好きになり…好きすぎてご飯も喉を通らない、仕事も手につかないくらい夢中に。
嫌われたと勘違いして自殺未遂のような事までしてしまう、危うい攻めですが私の性癖ドンピシャ!
受けに必死にすがる姿には、胸が締め付けられるくらい最高でした。
夏目は愛を伝えるのはストレートですが実は少しネガティブ思考で、臆病だったりするので、肝心な所は受けの方が男前。
攻めのマザコン臭もしますが、そんな攻めをまるごと受けが受け止めます。
子供のような攻めと、母性のある受けもまた大好物!
夜光花先生は一癖あって最後にゾワッとするイメージがあったのですが、この一冊は終わりも良く、執着攻めをたっぷり楽しめました。
夜光花先生といえばサスペンス、オカルト。でも本作は怖い話ではありません。
小さな出版社勤務の中在家敦彦が、怪我をしたベテラン編集者と交代して有名ビスクドール作家の夏目の作品写真集を担当することになり…という出会い。
夏目は気難しいと言われていたが、なぜか色々質問してきたりベタベタ触ってきたり、突然キスしてきたり。翌日は会社に花を送ってきたり!
夏目はハンサムだけど全然人の話を聞かない変人で、敦彦に超グイグイ迫ってきます。
敦彦は仕事にあまり熱心でなく、元々人形も嫌いで、夏目のアプローチにも全くついていけない。
仕事に対する消極性や、人形への余りにも強い嫌悪感、それを人形作家に見せてしまう無神経さ。それなのに夏目の家で人形を壊してしまい身体で払うなんて言ったり。
結局その言葉から夏目と寝る展開になるわけですが、このHシーンがもうなんともいやらしい。そしてそこが最高。
夏目の愛撫はもうネチっこくて、長〜いんです。でも敦彦が好きで好きでたまらないようで、初めてのHの翌日も離れがたく引き続きHシーン描写!
ノンケながらも快楽に目覚める敦彦ですが、傍にいてくれと懇願する夏目に先生と寝るのは人形の弁償の為で、男に恋も愛もないです、なんて言っちゃう。
そんな敦彦に一途な夏目。失踪しちゃったりホント変人だけどピュアなひとなんです。段々夏目を応援しながら読む感じになりました。
イラストは蓮川愛先生。綺麗で素敵です。
初読み作家さんです。
レビューから執着系というワードがでてたいたので、
心して読んでいましたがアッパー系執着攻でした(笑)
攻めの心の不安定さから不穏なワードは度々でてくるのですが、
始終さらっと読み進めることができ、私はよかったです^^
攻めにはマイワールドがありますが、
受けの言葉に落ち込んだり頑張ってみたり、なんだか可愛らしい印象…
執着攻めでもこういう感じなら楽しく読めるなあ
受けは人間味とリアリティがあって私は好きでした。
ゲイでもない一般人男性って大体こんな感じじゃないでしょうか??
そんな受けが攻めに絆されていくのはおいしいです。
受けが快楽に弱く、えっちでメロメロになってしまうエロ描写最高でした。笑
1冊丸ごと表題作です。中在家(受け)の目線で進んでいきます。
新米編集者の中在家は、人形が苦手なのに、ベテラン先輩の負傷により、人形作家の夏目(攻め)の写真集の担当になります。インタビューを始めると、夏目は突然キスをしてきて…という話です。
主人公である中在家のキャラが良かったです。流されやすいという自覚があるので用心もします(効果なかったりしますが。)し、夏目の行方不明字も悲嘆にくれることがない明るい気質は読みやすかったです。まぁ、人形を一括弁償できないからと身体を提供しようと考える発想にはちょっと疑問を感じましたが。それでも1回エッチしたら幾ら弁償というカウント具合でなく、分割払いに応じてくれるよね、という思考は好感が持てました。
夏目は愛する人形に似ているからと中在家に一目惚れ。いきなりキス。女装パネルを作成。プレゼント攻撃と押して押して押して…そのくせ夏目の「ダッチワイフ」「身体で払う」発言にビックリして引いて…でもやっぱり抱きたいから戻ってきて、という行動が可愛らしくて変態なのに素敵に思えました。蓮川先生のイラスト効果ももちろんありますけれど、偏愛に理由があるというのも変態を薄めていました。
ストーリーがきちんとまとめられていて、読後すっきり明るい気持ちになる作品です。ピュアな変態年上攻め、明るいリーマン年下受け、人形好きがお好きな方にお勧めです。
唐突だが、よく夜光さんの小説を語る上でもよく出てくる<執着攻め>って、一途すぎて○○~ってパターンの事なのだろうか?
だとすると、これから夜光さんの小説をいろいろ読んでいくにあたって、どれだけ攻めが相手を想う一途さ故に暴走したり引きずられるパワーがあるのかってのが、なんだか楽しみになってきた。
今回の攻め・夏目については、まんまタイトル通りの人形を通した偏愛。
長年人形を相手にし続けたせいで偏屈者なのかと心配していたが、何言っても全く通じない・拒否を受け付けないストーカー系と違い、ショックを受ける様子から相手の拒否が伝わる様子ではある。
…てことは、人の意見を聞く耳もちゃんと持っているってことだよね?ってことで安心した。
受けの敦彦のほうも考え方がなにかと後ろ向きなのに、苦手なはずの人形をきっかけにして前向きになるって辺りの話の持っていき方がいいなぁ。
最初は嫌々で仕事上の付き合いでの付き合いから流されて体の関係に入ってしまったものの、敦彦の心がいつ夏目に追いつくかってのも気になった。
でも、正直二人が恋人同士になる過程よりも、夏目の精神が安定して前向きになったのにホッとしたかも。
「剛しいら」風というご意見分かりますw
受は、今どきのフツーのクールな子だと思いました、ので私はさほどイラッときませんでした。
それに後書きで「ダメな奴だけど、自分ではいいヤツだと思ってる」キャラを狙って書いたといっているので、一人称の自己紹介と読者の受ける人物像が違うのは計算通りなんでしょうね
攻は、芥川や太宰みたいな雰囲気で、もっと美形で高身長な感じを勝手に想像して読みましたw
執着モノに見えて、ラブコメに近い、
夜光さんにしては、比較的ライトな作品です。
出版社勤務の敦彦(受け)とドール作家の夏目(攻め)。
夏目は敦彦を一目見た途端、恋に堕ちてしまいます。
それは夏目が執着しているドールと、敦彦が瓜二つだったから。
敦彦のキャラは、
“押しに弱く頼みごとをされやすく、決して嫌とは言えない
臆病な日本人気質である”と幾度となく書かれていたので、
アノ場面では流されまくって、
ダメダメ言いながら強引にされちゃう?と、
わくわく期待していたのですが…、
夏目本人に向かって
「男とキスとか勘弁してほしい」と突っぱねたり、
夏目のことは全く好きではないとキッパリ言い切るなど、
全然流されてくれないじゃないですかぁ(泣)
男は嫌い、ドールも嫌いで、拒絶の台詞もキツく、
あまり気持ち良く読めなかったなぁ(;_:)
また、夏目が自分を好きと分かっていて、
破損したドールの弁償を体で払うと自ら提案する場面などは、
(1体300万円!)自分の体の価値を分かっているのねと
ちょっと落胆しちゃったかな(´・_・`)
そしてそのドールの弁償が終わっていない状態で、
新たにドールを故意に5体壊すという行動も、
わわ、もったいない!!とあせってしまい、
話に上手くついて行くことが出来ませんでした。
夏目の目を覚まさせるためとはいえ、
もっと他に方法がなかったのか…(・_・;
一体300万円…です…よ…。(制作途中ですが)
一方攻めの夏目のキャラは良かったです。
ドール作りに没頭するあまり外部との接触がなく、
色々な面でずれていて、敦彦との会話もかみあわず
拒絶されるたびにしょんぼりするのは不憫でした。
そのため、なおさら敦彦の夏目への扱いが酷く見えてしまい、
夏目先生可哀想…と思ってしまいました。
ラストに敦彦の先輩が、
「お前は不平不満が多く、無神経で失言が多い」と説教し、
ちょっと溜飲が下がりましたが、
じゃあ最初の“押しに弱く臆病な性格”という設定は
どこ行ったんだろ?と不思議でした。
そして自称「遅漏」な夏目が、
むしろ「早漏」だったのは面白かったです。
やっぱり夏目先生は可愛い♪
それからこれは編集のミスなのかよく分かりませんが
“写真の右端に写っている女性”と書かれている部分が、
挿絵では左端に描かれていました…( ゚д゚)?
思わず素になってしまいましたが、
蓮川さんの挿絵自体は素晴らしかったです。
攻めに全く愛情がない受け、というのが
自分の趣味に合わなかったのですが、
お話としてはコメディ風でサラリと読め、楽しめました。
夜光さんでなければ萌評価だったかもしれませんが、
期待度が大きかったために中立です。
ネタバレなしで書きます。
夜光さんは大好きです。
ただ、ツンツン受けは好きでないため、夜光さんの作品の中ではあまり好みではありませんでした。
攻めは変態ワンコで好きでしたが、受けキャラが苦手かな。
受けの敦彦は出版社に勤める、ノンケ編集者。
過去のトラウマで、人形が大嫌い。
攻めは人形作家で、人嫌いの夏目。
杏珠(人形)をこよなく愛す31歳。
杏珠とそっくりな敦彦が現れて、夏目は敦彦に一目惚れ。
敦彦としてはピンチヒッターのような形で担当することになり、人形嫌いが手伝って不満タラタラ。
人形を壊してしまいお詫び(?)のような形で体を差し出す敦彦は、なんか男前でしたが…
原因がお詫びといいますか、代償として寝たので、えっちシーンは多め。
でも、えっちは『えっちぃ』なんですが、なんだか同じ体位が多いかなと。
ちょっとバリエーションが欲しかったです。