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なんかねぇ千郁(受)のセリフ、半分以上は喘ぎ声だったようなw
男妾・女装・複数攻・近親・年下攻・強姦・教室えっち・媚薬・道具、果ては弛緩剤でフィストまで。あ~、挙げきれん。
とにかく何でもありの世界でした。
ヤンデレさんたちが手を変え品を変え場所を変え、延々とえっちしてるわけですが、それなりにストーリーがあるおかげか、あまり飽きたという感じはしませんでした。
10年前の作品ということで目新しさは求められないですが、話のタネに読んでみてもいいかも?
作者曰く「スーパーハードやおい企画本」とのこと。
しかし、出版が10年も前の作品の為確かにエロてんこ盛りではありますが、現在ではさほど目新しくもないのが実情。
きっと当時は画期的な作品だったのでしょう。
確かに全編エロまみれのものであります。
お約束の、縄・道具・強姦・凌辱・緋襦袢 など3角、4角関係の受けちゃんの体が壊れそうなほどの展開ではありますが・・・
千郁は母の愛人だった蓮見という男の愛人として亡くなった母の代わりを務めている。
そこへ家出した義理の兄・史城が10年ぶりに帰ってきて千郁のあられもない姿を見て強姦、ヒモのように千郁にまとわりつく。
そして、蓮見の息子で千郁の高校の生徒・菊地原も千郁を前から狙っていたと体を奪う。
史城は千郁を通して、母を死に追いやった蓮見への復讐を企てていたのでした。
・・・とストーリーを書けば、それなりにまとまったドロドロしたものが見えるのですが。
千郁に至っては、もう快楽が優先してしまい、言葉では一応「嫌」と言うものの、言いなりになって体を差し出す、まるで性奴隷のような存在です。
全く持って、彼の自己とか自我というものが見えてこないのです。
また史城も、好きでもないのにただ、ただ、千郁の体をむさぼり。
最後まで彼の目的がはっきりしないので、最後の終幕には驚かされるのですが・・・
高校生の菊池原にしても、話の中に存在が現れるも、具体的姿が見えてこないのですよ。
蓮見はあわれな最後でありました。
エロ特化本ですから、物語や登場自分の気持ちの機微など、ある程度おろそかになっても仕方ないのかもしれないですね。
と、いうことで、読後のモヤモヤは晴れることはありません。
またエロと言われても、筋弛緩剤を打たれてフィスト行為に及ばれるシーンは、もうけものでしたが、全体を通しての萌えのテンションを維持させるには至りませんでした。
10年前に読んでいたらよかった。
少し惜しい気がします。
私の中の三大エロBL作家の一人、鈴木あみ。彼女を三大エロBL作家たらしめるのがこの作品です。
高校講師の千郁は、今は亡き母・千鶴の代わりとして、彼女の情夫であった蓮見に囲われています。千郁は蓮見に母の「千鶴」という名前で呼ばれ、彼の母に対する執着心や欲望のままに抱かれ、その代償に生活を保障されています。
ある日、7年前に出ていったきりだった義理の兄・史城が帰ってきます。喜ぶ千郁を抱きながら、史城は蓮見との関係を続けるよう命じ、自分は気ままに出歩き千文のヒモ状態になります。しかしその陰では、父と母の死に関わった蓮見への復讐を企てていました。
一方、千郁は高校の受け持ちの生徒である菊地原に言い寄られます。実は菊地原は蓮見の息子で、蓮見と千郁の関係や、千鶴の死に関する事実を教えることと引き換えに千郁を抱きます。菊地原によって、史城が本当は千鶴を一人の女として愛し、だからこそ蓮見に復讐を企てたのだと知った時、千郁の史城への愛もまた歪み始め、捻れた人間関係が人そのものを壊してゆく結末を迎えます。
この千郁という絵に描いたように不幸な主人公は、義理の兄(ほぼヒモ)である史城、情夫である蓮見、その息子の菊地原に、とにかくやられまくります。
めくれどもめくれどもエロシーン!着物で縛られていたり、白衣で学校だったり、弛緩剤を使われてフィスト、氷を入れられたりと、手を変え品を変えバリエーション豊かに盛り沢山です。
だからといってエロだけで終わらないのがこの作品のすごいところ。きゅっとせつなくなるポイントが要所要所に入っています。史城の見せかけだけじゃない優しさや、狡猾に見える菊地原の一途さ、千鶴しか見ていなかったはずの蓮見の、千郁への想い。そしてなにより、翻弄されるばかりだった千郁のラストシーンでの決意。どれも共感し、その虚しく哀しい愛の様相に切なくなります。
フェティシズムとエロに満ちた愛憎劇、主人公総受、登場人物総ヤンデレ化現象の作品です。『遊郭』シリーズなどよりもどろりと濃い鈴木あみワールドが堪能できると思います。
鈴木あみさんの書いた本の中でも、かなりハードエロスな本です。
超過激な昼ドラという感じでしょうか。
貞操帯、真珠を入れている攻め、道具使用、紅い着物、拘束、フィスト、義父の愛人、義兄とも関係有、義父の息子から強姦、教室H、とにかく色んな要素を詰め込んだ感じでハード目です。
エロはもちろんですが、作品中に流れる喪失感ともの哀しさが好きです。
義兄でヒモ・史城(陽気でマイペースな攻め)×臨時高校講師で愛人・千都(被虐健気受け)
母の愛人だった蓮見に、千都は母の代わりとして着物を着せられて愛人をしている。
いつものように被虐的なHをされた後に、10年も姿を見せなかった義兄の志城が帰ってきて、侮蔑しながらも無理矢理に関係を結ばされる。
バレないようにアイツと上手くやれと言って、志城は千都のヒモになる。
千都に貢がせて遊ぶだけが目的に見える史城には、別の目的がある。
蓮見はいまは亡き千都の母親を千都に見ていて、とりつかれたように酷くしてしまう。
千都は大好きだった義兄が帰ってくるかもしれないと、家でずっと待っていた。
母の愛人だった蓮見を受け入れたのには、別の理由もあって。
謎が沢山ちりばめられている上に、登場人物達の矢印がとにかく複雑でドロドロしていますが全ては愛ゆえで。
愛故だからこそ、行為はどうあれ、全てが美しかった気がします。
千都が虐げられていても可愛くて、史城のことを考えて耐える所も健気でよかったです。
蓮見の息子で、年下攻めの菊地原が一番のお気に入りでした。
結局、ハッピーエンド?なのかと問われると難しいのですが、最後は読者の想像に任せると言った感じなエンドです。
菊地原の成長に、個人的に期待しています。
エロ:★5 ハードで鬼畜エロ。攻め以外の男と、複数関係を持つ描写有。
総合:★4 挑戦作で意欲があって、読み応えがありました。最後がもやもやが残るのだけが、残念です。