雪肌に蜜悦の牙～シューレ・ヴァンパイア～

記憶喪失ネタって萌えるんだな～

『蜜肌に～』に続いてこの巻もジューリオ×龍泉先生のカップル。
「イケナイ子だ…」な～んて言いながらも始終イチャイチャしている生徒と先生だが、個人的にはエリアス先生×光流のほうが好みだったりする。
生徒会長の光流が垣間見せるツンデレぶりのほうに興味をそそられてちょっと寂しいかも(笑)。

今回はそんな蜜月を過ごしている彼らに事件が発生!!
既にジューリオという伴侶のいる龍泉を、あきらめの悪いはぐれヴァンパイアがしつこく狙って彼の一部の記憶を消して、その身を奪おうとしてきたのだ。

といっても、水上さんの話は事件が起きても勧善懲悪の流れで無事に解決していくので、読み慣れている人にはネタバレせずとも結末は想像がつくと思うが、その中での記憶喪失騒動での二人のすれ違いが見どころとなっている。

本当言うとシリーズ中、周りに尽くしてもらっているばかりで自分から行動を起こす様子が見られない龍泉はあまり好きになれなかったが、もし受けが自分好みのキャラだったら記憶喪失ネタって萌えるんだよな～。

ま、いくら敵キャラの陰謀にはまったとはいえ、年相応に伸びやかで屈託のないジューリオを泣かせるなんて、龍泉には水上作品での甘々シーンでお馴染みのこのセリフを呟きたくなってくるぞっと。
「生徒も恋人も悲しませるなんてイケナイ先生だ…」な～んてね。