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ouji ga machi ni yattekuru
町って言っても、なんとなく村に近いような田舎が舞台です。
主人公の静央が神社に置き去りにされていた子、だなんてショッキングですが
ちゃんと引き取られて、町全体で愛情を注がれて育ったというのは
好ましい展開でした。
町役場に勤務し、若者が少ない中で懸命に町民に尽くす姿が
真面目で責任感が強くて素敵な25歳。でもDT…w
平凡な毎日に、ある日よそ者・犬養が現れるわけですけども、
田舎ゆえ、すぐに噂が広がって知らない人はいないとか
良し悪しに関わらずすべてがそんな感じでこっちがハラハラですw
初対面から怪しさが漂っていて、
素直な静央せすら警戒するほどなんですけど
口説こうとするしなんかチャラいのに
時々見せる言動が凄くまっとうなんです!!
静央の生い立ちは進んで他人に話せることではありませんが
何故か犬養には自ら言ってしまい、
「寂しさを自分で埋めようとしなくていい。
埋めてくれる誰かを探せばいい」と抱き締めてくれたのです。
男なのに、得体も知れないのに
戸惑いながらどんどん惹かれていく静央です。
あるおばあちゃんが所有の土地から温泉が出て、
それを町おこしにしようと町役場が動こうとする中、
東京からリゾート会社がやってきて、事件が起き、
更には犬養のカードケースからある写真を見つけてしまい
怒りと哀しさと悔しさで頭の中がぐちゃぐちゃに…。
事件解決の糸口は町を去ったはずの犬養からの電話で
写真の誤解もとけるのですが、
なんにでも一生懸命の静央が傷つくのが読んでてツラかった…。
その分、ちゃんと幸せになれますけどね♪
鳩村さんの作品は結ばれる過程も丁寧で安心して読めます!
そして人間的に攻めも受けも魅力的なのがポイント高いです!!
特に犬養は情が深くて、余裕がありそうなのに
静央の事に関しては心配ばかりしていたり 、
H(一回しかなかったけど!)では少しいじわるだったり…。
完璧攻めじゃないとこが好みです!!!
犬養の正体が明かされなくても、“惚れ”ですよ!
静央は初めての感情と気持ち良さにてろてろだったし
大体私はツンデレスキーですが
静央くらい素直なコもやっぱりいいなw
冒頭の「ラブホテル行かない?」が
ラストのオチでくすっと笑ってしまい、後味良かったですww
鬼塚さんはなんとなくシブいオジキャラのイメージが強かったんですが
ざっくりしたタッチが味で、二人とも男らしくてかっこよかった♪
帯を見ましたら、「超攻宣言! 謎のイケメン王子様×恋愛経験ゼロの王子様!? 最高の攻との出会いをお約束します」と・・・
いや、帯の煽りは大体大げさだから、、と自分にいいきかせながらも何気にイケイケ&オセオセ王子攻めなのかーーー?期待w
確かに、すごい強引な攻めだったけど、それは本気とも嘘ともとれる軽いノリの、あわよくば、な上での姿で、実際は結構イイ人なんだな。
ただ、物語の性質上彼の正体がラストまで不明で、その隠し方は焦らされるのにとっても効果的でした。
もう一方の童貞王子、これがまたノンビリしていておばあちゃん・おじいちゃんたちに囲まれて、しかも若干過疎傾向の村が舞台だから童貞でもしようがないか。。。
何と言っても、その舞台の田舎が実に田舎!
オレオレ詐欺も縁がなさそうで、過去50年のベストスリー事件は、屋根にヤギが登ったとか、神社に捨て子とか、村が町になったとか、実にのんびりしたもの。
その村の個人宅敷地に温泉がわいたのが事件の発端。
大手のリゾート開発会社がやってきて、温泉リゾート計画が持ち上がるのですが。
それと時を同じくして、何やら田舎に似つかわしくない男が村に現れ、主人公静央が自殺者と勘違いして押し倒したのが、いきなりラブホに誘われ、逃げ帰ると自宅にちゃっかり居候しているという、、そんな強引な男犬養との出会いから始まります。
温泉開発に関しては、この村のあまりの純朴さに色々思う所あるものの、何度も村の三大事件などと書かれたりしている通り、その村の特徴を表わしている事柄なんで、若干スルーww
それに、そうでないと犬養が活躍できませんから(笑)
さて、肝心の主人公達ですが、この静央は純朴だった分、犬養に流されちゃったかな?と思わなくもない。
とってもイイ子なんですけどねw
犬養、静央の生い立ちとか色々知って、何か自分の理論にあてはめちゃって、お前はさびしいんだ!とか、その穴を埋めるのは云々、、、だの、ある種その強引さで純粋な静央を洗脳したような感じがww
あ、だから強引な攻め?
また静央は純粋だから、それを素直に受け取っちゃって・・・だから恋愛が成立するんでしょうけど。
今まで、そこまで自分をかき乱す存在が現れなかった静央にとっての犬養は、まさに恋の対象にふさわしいでしょう。
犬養にとっては、静央の純粋さが好ましいのでしょうね。
若干、静央の幼馴染の警官も可能性はなきにしもあらずな雰囲気を感じはしたんですが、そこは田舎・・・やはりよそ者じゃないとねv
お話としては面白い。コメディっぽいけど結構シリアス。
主人公達の気持ちもとってもよかった。
ただどこに萌えるかって言うと、強引な攻め様や童貞王子にものすごく魅力を感じたというところまでは・・・
すべてにソツがなく、といったところか?
驚いたように目を見張る可愛い系の男の子、抱きよせるは目元涼しいイケメン…大好きな鳩村衣杏さん作品であり、表紙の雰囲気にも惹かれました。
舞台は、静王子町。特に観光名所もなく若者が離れていってしまう集落。
ここの「王子」的存在の静央が主人公です。
タイトルも町名も主人公の性格付けも「王子」がキーワードで、つまりは町から出ていけない囚われの姫ならぬ王子を、町の外からやってきたプリンスチャーミングが窮地から救い出す、おとぎ話の類型で語られているかのようです。
しかも囚われの王子の方は「捨て子」という出自を持っていて、町全体で授かり子として大切にされて、まるでおじいさんとおばあさんに竹の中から発見されたかぐや姫。
町に温泉が出て、都会のリゾート会社が開発しようと町に入ってきたり、と、静かすぎる町に一度に2件の「よそ者」が入ってきて町も静央もざわついてくる、という展開。
静央は軽いセクハラを仕掛けてくる自称「探偵」の犬養を胡散臭く思いつつ、気がつけば心の底にあったどうしようもない寂しさ、そんな事を感じてしまう罪悪感を暴かれて、でもそんな犬養に安堵と恋心を覚える。
静央が犬養に惹かれるのはすんなりわかる。でも犬養の方が「愛してる」となるのは少々性急かなぁとも思います。
ラストに1回のHシーンがあります。DTの静央は犬養のリードで可愛く乱れますよ。
1冊すべて表題作で、静央(受け)の視点でストーリーは進みます。
神社に捨てられた静央は町役場で働いています。のんびりとした田舎町でしたが、温泉が出たことでリゾート開発しようと話が持ち上がっているところ、静央は身投げと誤解して犬養(攻め)にタックルしてしまい…という風に始まります。
静央が見目麗しく王子だと呼ばれているので、始めはタイトルと逆だと思って読んでいました。犬養の正体が明かされ、「本物の王子様」ということで繋がりはしたのですが、私にはうーん…という感じで。
犬養自身は自分を騎士だと言っていたので、静央を王子に据えたままで良かったのではと思いました。タイトルでネタバレしてるわけですし、もったいない!
表紙イラストも素敵なのですが、内容でぴんとくるものではなかったです。カラーイラストの作業着姿の方はしっくり来たのですけれど。
ストーリーはカリフラワーを育てる田舎町で湧き上がるちょっとした事件という印象で、ほのぼのとしてちょっと泣けて恋をしてというもので、可愛らしかったです。序盤に出てくる静央の養母の口癖であった「器」の話も、人生の考え方として良いなぁと思いました。あとは、50年の間に起った事件ベスト3の「ヤギが屋根に!」の真相が気になりました(笑)
素直で頑張り屋の受け、軽いようでカッコイイの攻め、社会人カップル、田舎がお好きな方にお勧めの作品だと思います。