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tadashii neko no shotsukekata
保護者の借金のカタに売春クラブに売られて、調教されて、、
なんて見るとちょっと悲惨なのかしら?エロエロなのかしら?
なんて思うんですが実に甘くてかわいらしいお話でした。
きっと好きな人にはすごく好きなお話になるんじゃないかな?
本編の主人公怜二は、親戚をたらいまわしにされて、最後の保護者には見栄のために世話をされていたようなもので、色々なものをあきらめているような少年で、自分が売られた事を知ってもむしろほっとしているし、感情が薄い。
彼は余り声を出さないから”ボイスレスキャット”と言われる「ロシアンブルー」としてクラブの調教師・青龍にクラブの猫として調教されることになります。
もう一編に登場するのはクラブ№1の売れっ子「アビシニアン」の聖。
彼は3カ月間、ある企業の代表を務める叡次の元へレンタルキャットとして貸し出されます。
彼は身よりがないことと、病気の弟がいることから、自ら望んでこの世界に入ったお金と割り切ったポジティブな少年。
この二人の猫としての性質の例えや描写が、本当にその猫の特徴をよく出しているんじゃないかな?と思います。
自分がアビシニアンを飼っているので、特に聖の性格についてはなるほど~なんて結構同感してしまいましたよv
また、エロエロを感じない理由として、最後までするのはそれぞれの恋人となる相手とちゃんと心が通じ合って初めて、という部分があるからだと思います。
怜二には調教のシーンはありますが、それはあくまで開発でドロドロにされるものであらがえない部分もあると思うし、
聖に至っては、彼はお金の為にという大義名分がはっきりしているので、仕事とプライベートの割り切りがはっきりしているから。
青龍と怜二は、超アマアマの青龍のベタ惚れって感じの展開。
叡次と聖は、叡次の見た目を裏切る超ツンツンの傲慢ぶりとちょいドSな部分と、聖の初めての一目惚れの恋に一途に真剣に突き進む姿。
それらが、全然暗さや淫靡さを感じさせないから甘くてかわいいんですよね(少年達が17歳っていうのもあるし)
自分的には、痛いスキーなんでちょっとお子様編な感じがして萌え1個ですが、好きな人には絶対評価高いお話なんじゃないかな?と思います。
ホームラン・拳さんのイラストですが、攻めの体格がねえ、イマイチ女子っぽい。
体つきが薄いといいますか。
他の作品に比べると、ちょっと見劣り(すみません)してしまう感じです。
この感じがチラチラ頭をかすめ、のめり込みづらいです。
職業的にも攻めにはもう少しワイルドさが欲しかったなあと思うのですが。
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受けの怜二は義父母の借金のかたとして売春クラブへ売られ、『ロシアンブルー』という源氏名(?)を与えられた17歳の少年。
龍青は少年専用売春クラブの調教師をし、職業意識が高く今まで失敗をしたことのない男です。
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猫と呼ばれる少年たちが働く売春クラブがメインのお話です。
メインカップルの他に、別カップルのものも一本収録。
そちらは弟のために進んで売春クラブで働く『アビシニアン』の聖が主人公です。
この受けふたりはかなり対照的なので、飽きずに楽しめると思います。
怜二はまさに夢も希望もないといった少年で、人生を諦めています。
そんな怜二が調教とはいえ龍青とともに濃密な時間を過ごし、しかも自分をさらけ出すような行為をされることで変わっていきます。
龍青の方もプロであるにも関わらず、人から指摘されるまで怜二への態度が特別であることに気づかず、無意識に怜二に執着していた辺りがすごい良い。
こういう大人が子供へ落ちるお話、好きですねー。
聖のキャラは良いですが、出来れば一冊怜二と龍青のストーリーでじっくり読ませて欲しかったですねえ。
そして売春クラブのお話でしかもそのための調教なのに、妙にエロさは薄い。
もちろんそういうシーンはあるのですが、なんだろう上滑りする感じがしました。
これはわたしと作家さんの相性の問題なので、他の方にはまた感じ方が違うと思います。
萌と中立でかなり迷いますが、先に書いたようにどうにも龍青の姿が…
これがなければ好きなタイプの攻めなので萌でした。