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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
BLに嵌ったきっかけともなる異世界トリップは、私の中では特別枠というかやっぱり大好きな設定なので、『これは是非読まねば!!』と書籍の存在を知った時にすぐに購入してしまいました。
全体的にライトなトリップものといった感じなので、気負いせずファンタジーやもふもふ好きな方には是非オススメしたい本でした。
受けさんの幸永が、道路に飛び出した子供を助けることで自分が走ってきた車にぶつかり死んだかな…?という、少し可哀想なシーンから始まります。
ですが目を覚ますとジャングルのような場所にいたうえにそこに虎が現れるという、普通に体験したらヒヤヒヤする状況だったりもするわけですが。
その虎は人虎族といって人間にもなれる特別な虎で、人虎族の住む国の王でもあり攻めさんにもなるレイモンドだったのです。
なんだかんだありながらも、自分のおかれた状況を受け入れ順応していく幸永と年下のくせに精神的にも幸永を支えていくレイモンド。
人熊族に攫われるハプニングもありますが、これがきっかけで2人の気持ちが通じ合うことになるわけで。
最後はみんなに祝福されながらのハッピーエンドといった感じでした。
1つ疑問というか物足りなさを挙げるなら、レイモンド視点が書かれていないので、レイモンドがいつ・何をきっかけに幸永を好きになったのか、最後までハッキリと分からなかった事。
剣の稽古のシーンでそれっぽいのも書かれていたりはしましたが、結局きっかけが分からず終いで少しモヤモヤっとしてる感はあります。
ですが、本当に楽し読める異世界トリップものなので、長くも難しくもなくダラダラしないそんなお話が読みたい方には是非オススメです( *´︶`*)!!
若月京子さんの作品で、3番目ぐらいに好きです。異世界トリップ+甘々なお話です。
子供の代わりに車に轢かれたと思った幸永が、目を覚ますとそこは全く知らない場所でした。そして、現れた1頭の虎。虎は人虎族の王様レイモンドで、幸永は世界を幸せに導く神子という存在だと教わるのです。
幸永は、家族に会えない寂しさを癒してくれて、自分を大切にしてくれるレイにだんだん惹かれていきます。そんな中起こった幸永の誘拐事件。自分がいたい場所はどこなのか自覚します。
幸永が、前向きで一生懸命なコだったのが良かったです。皆に愛されるようなキャラは好きです。対して、レイモンドは、カッコ良かったり子供っぽかったり、読んでて飽きません。何と言っても、虎になった時の姿に萌えます。モフモフ最高です。
祝宴での、「初夜を祝して乾杯」の一言が、おかしくて微笑ましいです。
若月京子さん作品とはどうも相性が悪いんですが、今まで読んだ中ではこれが一番楽しめました。
元気やんちゃ系な学生、幸永[受]が交通事故の衝撃で異世界にスリップしてしまい、そこで神子として扱われ、虎族の若き王レイモンド[攻]と出会うのですなー。
その世界では一部の人間は獣化する事が出来て、種族によってその種類は違っていて、その虎族の王がレイモンドな訳です。
見知らぬ異世界に飛ばされてきた幸永は、なかなかポジティブ思考の持ち主で以前、やはり神子としてやってきた日本人の日記を読んだりしてどうやら死ぬ運命だった人間が神子としてこちらの世界にやってくるらしいと知り、死ぬよりは良いよなーとこの世界で生きる事に納得しちゃいます。
この作品で気に入ったのは何といってもレイモンドの虎化してる時の状態!
レイモンドは自由意志によって虎にも人間にもなれるのですが、虎の時が妙にかっこ可愛い。
幸水も虎レイモンドがお気に入りで、一緒に寝たり、洗ってやったり、柔らかな腹毛をモフモフしたり……ああっ、うらやましいぞ、でっかい猫みたいなその腹毛を自分もモフりてーー!!
幸水はこの世界の単調な味付けに飽きて、グラタンを作って大好評だったりするんですが……えと、マカロニはどしたの?
まあそこは似た様なパスタ的な物があってそれを使ったとか、いっそポテトグラタンにしたとかそういうのかもしれませんが、食べ物好きとしてはそこはもっとその世界での状況で限られた食材を元に知恵を駆使してとかそういうシーンがちょっと欲しかったかなあ。
はい、グラタン作ったよ(ひょい)→何これ美味いーー!!だけじゃちょっと寂しい気がするんですがどうなのか。
その後でマヨネーズを作ったくだりはその説明があってそこは良かったです、はい。
神子である幸水は他種族の王子に攫われちゃったりするんですが、まあ最後はレイモンドが助けに来てくれてめでたしめでたし。
レイモンド虎の腹毛モフモフ!でっかい肉球!猫好き(いや、虎だけど)としてはそこの描写がたまらんかったのでそこは楽しめました。
話も多少突っ込みつつもサクサクっと。
文庫の手軽度も考慮して萌評価で。虎のモフモフ度がかなり貢献してます。
一応「モフモフ」ものになるのかな?
でもトラって毛が硬そう(笑)
高校生の幸永(ユキ)が車に撥ねられそうな子供を助け異世界に飛ばされるお話。
目が覚めるとユキは見たこともない世界に(人虎族)。
そこに現れたのが人虎族の王様でレイモンド。
そのレイモンドがユキに「神子」なのかと問うてくる。
実はこの世界には度々(何十年、何百年)「神子」の存在が現れるという。
その「神子」というのが黒髪、黒目という日本人の典型的な容姿。
ユキは違うというが、目覚めた場所(聖域)に入れるものは、
限られた王族(虎に変身できる者)と「神子」のみ。
あれよあれよと「神子」扱いです。
実はこの世界、今とても荒れていて
雨も降らず作物ができず飢える者も出てきてるという。
「神子」が存在するというだけで、この世界は安定するというので
まさに神様、神様、扱いなのです。
元の世界に戻れないと知ったユキは嘆きますが腹をくくりこの世界で暮らす決意を。
(寂しいときはトラ姿のレイモンドに抱きつきモフモフ)
少しずつ言葉も覚え、この世界に馴染んでいった頃、ユキ誘拐です!!
誘拐場所は人熊族(人虎族の隣)
そこの第1王子・エゴンが無理やり気絶させてさらってきた。
ですがユキにとって人熊族は居心地が悪く、情緒不安定。
だんだんと世界がまた悪い方向に向かっていくのです。
それを心配した第2王子がひそかにレイモンドにユキの居場所を知らせ
やっと2人ご対面です。
そしてその後はおわかりの通り、結ばれて幸せに暮らしましたとさ(?)
小さい子供を助けるために、車にぶつかってしまった幸永が、次に目を覚ました先は、泉や神殿があるまったく知らない場所だった。
おまけに目の前には大きな虎がいた。
幸永は虎に「神子」と呼びかけられるも、幸永にはまったく心当たりがない。
いったいそれはなんのことで、自分はどこに来てしまったのだろう?
不安でいっぱいの幸永に、その虎――レイモンドは、自分は人虎族の王だと告げる。
そこは日本ではなく、人間とは微妙に違う一族が住む世界で。
人虎族であるレイモンドは、人の姿と虎の姿と両方をとることができる。
そして、幸永よりもずっと大きくてたくましいのに年下である。
そんなレイモンドと共に、謎の国で暮らすことになって……という話でした。
おそらく、幸永が飛ばされたのは、死後の世界の一つで。
現実世界の幸永は、もう死んでしまっているので元に戻ることもできなくて、そしたら当然不安だから、誰かに頼りたくなるだろうし。
おまけに、人虎族と対立する人熊族に攫われてしまって……という災難まであって、結局幸永はレイモンドとラブラブに……。
深く考えなければ十分に面白い話だと思います。
ただ、自分がこういう立場に立たされたらきっとめちゃくちゃ不安だろうなー……とか、いろいろ考え出してしまうとあんまり楽しくない状況だな、と思います。
幸永みたいに家族思いだと特に。
でもまぁ、幸永は前向きに頑張っているので、それにケチをつけるのもよくないと思うので、これはこれで有りなんだろうなって思うことにします。