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無理やりされても、そんなにイイか?
okubyou na koi
あらすじ読んで私好みの話だと思い購入。
確かに私の好きな健気受けで無垢な受けでしたけど、あまりにもありがち話過ぎてちょっと残念でした。
それにあらすじを見るとなんか強引でエロっぽいけど、全くそんな事ありませんでした。
大学生の湊はとても地味で存在感も薄く、控えめな性格。
中学生から高校生の間だけ、モデルの「十波」をしていた。
だけどそれはセレブ階級の顧客だけに送付するカタログのモデルという条件と、従兄のモデル事務所で仕方なく引き受けたからだった。
それ以来モデルをする事はなかった湊だが、大企業の社長である郡司から「十波」を起用したいと以来があった。
従兄の事務所ではモデルによるトラブルで、経営不振が続いていた。
湊は一度断ったのだがそんな、突然従兄が倒れて入院する事になった。
事務所の人から湊が思っていた異常に事務所が経営難だと聞いた湊はモデルを引き受ける事にした。
本当にありがちな話です。
何かヒネりが…と思いましたが、特になく。
簡単に説明すると、
御曹司である攻めに惚れられる受け
↓
戸惑いながらも付き合う
↓
攻めに女性モデルの恋人がいると報道される
↓
攻めから理由を聞くが信じられない
↓
一度攻めから離れる受けだが、攻めを忘れられない受け…
って流れです。
ヒネりなし。
(-_-;)
地味で控えめな受けってすごく好きなんですけど、ストーリーがちょっと…。
でもって、初めてのエッチなのに痛がることもなく、挿入されたら即快感って、どうなのよ…。
芽生ちゃん、初々しさが欲しかったよ。
(つд⊂)
それに「仕事」してるんだから、プライベートでの感情を仕事に持ち込む受けにちょっとイラッときました。
攻めがもうちょっと強引な攻めサマだったらよかったかも。
別におもしろくない訳ではありません。
ただ普通なだけ。
私の「萌え」とは違った。
本当にクセのない歳の差アリで王道一直線なので、ストレートに甘い話がよみたい時には良いのではないかと。
お話は『初心でぽわんとした受けが、紳士的な社長さん攻めに真綿で包む様に大事に大事に迫られる』というものです。
モデル事務所を経営するイトコに頼まれ、十波という名前で過去にセレブ向けカタログのモデルをしていた湊。そのカタログを見続け、十波に焦がれていた社長の穂高に請われ再びモデルをすることに。
本当は断りたかったけれど、イトコのモデル事務所のモデルが不祥事を起こしてしまい、経営状態が悪化していると聞いて、引き受けることを決意したという良い子でもあります。
穂高が本当に優しくて、優しくて。湊に好意を抱いているということを隠さずに、だからといって強引に迫ったりもしない紳士です。
それでも自分の気持ちを知ってほしいな、というのがあるのでスキンシップは怠りません。優しいハグや頭をぽんぽんと撫でたり、というのをナチュラルにやってのける。
長く海外留学していた、ということもあってか、穂高のスキンシップはとっても自然で!
初心な子はこれは落ちるわ~と思ってしまいました。
なので初心な湊は初めスキンシップが恥ずかしくて、どうしたらいいんだろう?と戸惑うけれど、それが段々ドキドキしたものに変わってきて、いつの間にか好きになっていた。
くっついてからは、デロ甘な展開です。
お眠な湊の描写が猛烈に可愛くて、その理由が色疲れだとしても・・・こんなむにゃむにゃねむねむを見せられたらそりゃ萌えるわなーとか。
甘い展開の後は、お約束の攻め側の女性問題が発覚、しかもキスしている現場を偶然見てしまい喧嘩になり・・・という流れ。
すれ違いから、穂高のマンションを出て実家に戻るというシーンがあります。
自宅には天文学を学ぶ湊のために星を見れるように改造した屋根裏部屋があり、そこは押し入れから上がれて、階段を収納してしまうとよい隠れ場所になる。
湊は穂高に探されないためにそこへ1週間ほど隠れるのですが…その時の湊の用意周到ぶりが素晴らしかった。その部分は多く語られるというよりは流れで語られるのですが、話の中でそこだけが異質というか?
悪い意味ではありません、ぽわんとしたおっとりさんな湊なのに、いざという時はそこまで行動力を発揮できるものなのか!と。感心したといいますか。
誤解が解けたあとは、これまた甘いエチシーンが入りハッピーエンドです。
同時収録の『優しい腕の策略』では本当に、愛されてるなー穂高さんたら湊をデロ甘に溺愛してるなーと分るものでした。
松幸さん作家買いの1作です。
あらすじからどうせまた私の苦手な『強引・傲慢な俺様攻』だろと後回しにしてましたが、読んでみたらちょっとイメージ違ってて郡司(攻)は大部分は紳士でした。
こういうの、あらすじのイメージが好みでも苦手でも両方に悪い印象与えると思うんだけど。実際、作家買い(好き作家さん)でなかったらまずこのあらすじで避けますよ、私は。絶対買わないし読まない。
湊(受)は、自覚してる通り地味です。それがモデルの『十波』としてメイクしてカメラの前に立つと、別人の如くなってしまう。
そして、ラブに関してもクライアントである郡司に、もともと『十波』に惹かれていたけれど本物の湊に会って幻想の中の十波ではない湊を好きになったと告白され、戸惑ったものの結局恋人同士になって・・・
いや、ありがちなんですが、それはいいんです。別に気になりません。
ただ、ラブラブになった後の郡司とモデルとのまさにお約束のトラブルとそこからくる誤解はともかく、その結果の2人の気持ちの行き違いのあたりがあまりにも安易というか正直私の好みの展開じゃなかったので、そこだけがマイナスです。
確かに湊は潔癖過ぎるきらいはありますが、経験も積んだ社会人が20歳の子と恋愛するというのはそういう部分も考慮が必要だと思うんですよ。
すべて『大人』になって割り切れというのはどうなのか。
いくら特別な気持ちがなくても、往来で抱きつかれてキスされるのを平然と受け入れるというのは疑われて当然だと思うし、それを相手が信じられないからって逆切れ(あれは逆切れでしかないと思ってます)してどーすんだ!それまでの優しい紳士像が崩壊するくらいの暴挙ですよ。
私は、湊が『モデルとのことは誤解だった』と知ったときに、まるで自分が悪かったかのように考えるのにも違和感ありました。
大事なのは『郡司とモデルの関係』そのものよりも、2人の感覚の違いや意思の疎通の方じゃないのかとさえ感じましたよ。
ただ、誤解だとわかったあとに郡司が開き直らなかったので、そこは納得できました。自分の感覚では大したことはないと思っていたけれど、湊に責められてもし逆の立場だったら自分も不誠実だと思っただろうと気づいた、と。
もしここで、揉めた原因の郡司の言動はスルーで湊が謝るだけで終わってたら、らぶらぶ復活しても読後感は決してよくはなかったと思うので、それはよかったです。
トータルでは『あまあまの王道』で安心してさら~っと読めます。