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君を…そういう意味で好きだと思ったことはないよ
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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
萌、、、という表現では判定できない作品でした。萌えどころは無いけど神です!上下巻の感想になります。
のっけから、恋愛では無い関係が攻めである高平と受けの橘田で表現されます。お互いでお互いを縛り合うというか、後ろめたさ、罪悪感に絡め取られています。
それでも高平の方は、肉体的に重症を負ったことと、事件で亡くなった警察官がいたことで、警察官を目指すことになります。ある意味、もとから強い、乗り越えられるタイプだったのかな。
対して受けの方は、危機感から話せなかった人と話すことができるようになり、乗り越えられたかと思いきや、実は過度にストレスを受けてでも攻めに気を使わせたくなかったという無理をしていた訳で。
抱き合うことで橘田はちゃんと寝られるようになりますが、その行為に愛情や恋心があるか?と言われると無かったのでしょうね。情、は確かにお互い持ってたとは思うんですが。
そんな関係を断ち切るために橘田は京都の大学へ進学し、二人は離れます。
橘田の父が再婚したことにより義弟(倉橋)が出来るのですが、進学のために彼の家庭教師を引き受けることから関係が始まります。
しかし、倉橋とも大学卒業を機に離れます。
それぞれがそれぞれの道を歩んでいたのですが、事件が起こります。この事件がキッカケで三人が顔をあわせ、倉橋の知らなかった橘田の過去を知ることになり、橘田は倉橋と再び出会うことで、否定できない自分の思いを自覚します。
事件の解決とともに、過去の事件も犯人か特定されますが、事項成立後であったため、逮捕には至りませんでした。けれど、二人には気持ちの整理がついたのだろうな。
で、橘田と倉橋はどうなったのか?私の読み込みではわからないままでした(苦笑)
橘田は「君無しでは生きていけない」と言ったものの、恋愛関係に発展していくのかなぁ〜。甲斐甲斐しい倉橋は作中にあったし、君は嫁か?!と思うくらいてしたけど、そんな感じで二人で生きていくのかな。
その後が読みたい。
ちるちるユーザーの方のオススメで気になって上下巻セットで購入しました。購入して正解でした。
全体的にハードボイルドなタッチで淡々と物語が進み、前半は始終感情を出さない中心人物の橘田の風変わりで重い半生が、第三者(二人の少年)の視点を通して純文学風に描かれました。橘田がとてもミステリアスな存在である事も手伝って、先が気になって一気に読みました。予想より斜め上の展開で面白かったです。途中からは橘田の就いた職業に関係し、橘田視点の本格的な刑事ものになります。こういう硬質系な文章は好きです。文庫本なのに文章量や情報量は多くて詰まっているので、ボリュームはあるように感じられます。
橘田と高平の関係も直接的な想いの描写が描かれないだけに、余計に想いの深さを感じて萌えました。ラブラブなのもいいけれど、こういう距離感があるBLもお互いの感情を想像する余地があっていいな。最後は役者も揃い、とても気になる所で終わったので、下巻を続けて読みます。
下巻では、過去の事件の真相も分かるんでしょうか。右斜め上の展開でこのままいって欲しいです。
個人的に萌2評価は、面白くて楽しめたけれど、プラスαがあればなお良し…と思う時に使う事が多いですが、この上巻は物足りなさがなく、神評価に限りなく近い萌2評価です。
奈良千春先生の表紙イラストがこの物語の展開を暗示しているような印象的なイラストでとても良いです。何回も見返してしまいました。中のイラストもハードボイルドな世界観に合っていてページを捲る楽しみが増えました。
「ファーストエッグ」で読み応えを感じた谷崎さん。
ミステリーとお仕事BLが好きでこちらを購入していましたが積ん読でした。
こちらはBL小説の中ではかなり本格派ミステリーというべきでしょう。
ただしカプの萌えが作者さんといつも全然違うので、ラブ方面はいつもイライラする!(すみません、でもホントなんです。。)
この作品はかなりラブ要素がおまけ的に付け加えられている印象(シャレードだし絶対いれなきゃだよねって入れた感じ)なので、やっぱり自分の推しカプと違うカプがくっつくのですが、あんまり気にせず読めました。
トラウマのある少年たちが、大人になり、警察という組織の中で同業者として再会し、という設定。
若い頃に体を重ねた二人だが、現在では心の傷を癒やす行為だったと冷静に受け止めていて、それよりも心の友として対峙するようになります。しかし、私はこの二人が恋愛でも絆を深めてくれればよいと思っていたのでちょっとがっかり。
上巻は、少年時代から大人になって再会するまで。
二人が離ればなれになった大学時代、義弟として仲良くなった倉橋が受けの橘田に関わってきて、やはり体を重ねますが、橘田は一方的に去り、今後は仕事がらみで再び会うことになりそう、というところで終わります。
それにしても奈良さんの挿絵がいいですねー。
高校時代の二人のベッドシーンがあるのですが、窓越しにのぞいている感じと、密やかな、そしてせっぱつまった二人の感じが、全くエロくないんですがいいです。
うなりました。
サスペンスものの上巻です。
現在から始まり→過去の回想→そして現在と話が展開しています。
心に疵をかかえた橘高と幼馴染の尚徳、義弟の倉橋の3名が登場します(三角関係?)が、上巻ではまだBL展開まで進んでいません。
過去のトラウマが結構重たい内容で、暗いトーンの作品となっていました。
なのでシリアスものが好きな人には読み応えがあると思います。
3人それぞれの心情がはっきりしていないので、下巻を早く読みたいです。
過去の事件の真相も気になります。(下巻で明らかになるのかわかりませんが)
谷崎さんの本を、キチンと読むのは始めてだったと思います。
ひゃー、びっくり!というのが感想でしょうか。
確かにBL、でも内容はBLの枠から飛び出して空中で一回転してる感じです。
でも、読んでいて救いがあったのは、攻め二人がどんな形であれ受けを愛しいと思っていたからかな。
受けの橘田は優しげな容貌でありながら、子供の頃の母の死をきっかけに笑顔を見せることはなくなりました。
現在は警察庁へ入庁し、警視庁捜査一課管理官。
攻めは高平と倉橋。
高平は、橘田が小〜高校までずっと共に刻を過ごした存在。
現在は所轄刑事課の刑事。
倉橋は、橘田の父親が再婚したことで出会った義弟。
現在はフリーライターです。
小五からカウンセリングを受ける橘田に付き添い、高平は彼がなるべく静かに過ごせるよう心を砕いてきました。
しかし、中学に入学した夏のカウンセリングで、殺人放火事件に見舞われ大火傷を負った高平。
その後、不眠となった橘田を高平が抱き、そんな関係を続けてきたものの、火事、そして幼い頃に起きた橘田の母親の事故死、それらすべての責任は自分にあり高平は関係ないのだと橘田は彼から離れます。
その後、京都で大学に通い、父の再婚をきっかけに倉橋に出会います。
倉橋は橘田に勉強を見てもらっている過程で彼が苦しんでいることを察し、欲望と庇護欲がないまぜになった勢いで関係を結んでしまう。
受け入れてはもらえていないと気づいていながらも、橘田から離れられない倉橋に橘田は、高平への別離と同様の行動で彼と別れを告げました。
この辺りまでで、一冊の2/3ほど使っています。
この間は火事や殺人についての明確な表記はほとんどありません。
舞台が2004年に進み、始めて動く感じですね。
この年にはふたりが中学時代に遭遇した殺人放火事件は、時効となりましたが、心には真実を知りたいという思いをお互い抱えていて、これが下巻でどう動くのか気になるところです。
わたしは自分に文体があうかわからなかったので下巻を買わずに読み始めてしまったのですが、警察物の硬いBLがお好みの方は、上下揃えてから読み出した方が良いと思いますよ。
同様の作品を上げるならば、かわい有美子さんの『光の雨』かな。
イラストは奈良千春さんです。
奈良さんのイラスト嫌いではないのですが、今回はちょっと違和感がありました。
高校生のふたりはまるでオヤジのようです…オヤジの濡れ場に見えてちょっとひいてしまいました。
レーターさんの個性は大事だとは思いますが、もう少し作品のキャラクターの年齢設定を重要視して欲しいなと思いました。
ふいに純文学小説を読んでるような感覚になることが何度もありました。刑事ドラマやミステリーなどとも違う、なかなかの読み応えでした。
くどくならない、濃すぎない、ギリギリのところの細かい描写などはBLジャンルを取っ払っても、個人的に好きです。
冒頭の男たち三人は、どの人が誰なのかぼんやり・もやっとした感じで始まっています。上下巻とも読み終えてみると、そのもやっとした感じを残したまま時系列でコトが語られてゆくさまに、かなーり引き込まれていたと気づきました。
ただ、下巻で最終的に三善という人物に行き着いてからの部分は、何だかまとめて畳みかけられて駆け足な感じもしましたけれど。
橘田(受)は最後まで笑顔描写はありません。例えば倉橋(攻)の存在によって変わっていき、笑顔を見せるようになるというようなある種お約束的なものが無いのも、自分が純文学風な好印象を受ける要因かなと思っています。
この話はかなりのシリアスと厚みがあり読み応えは充分です。
読み進めるとその重さにラノベというより普通の小説を読んでいる気分になってきます。
時間を現在から過去にさかのぼり、それぞれの関係について、かなり丁寧に書き込まれていますので、そこに面白みを見出してのめり込めるかどうかがこの本を好きになれるかどうかの分かれ目かも?
だけどかなり、かなり面白いです!!
もう下巻が待ち遠しい、早く読みたくてたまりません。
ある事により人と話せなくなった一真と唯一話す事ができる幼馴染の尚徳との関係は、それに追い打ちを掛けるように二人が巻き込まれた事件によって変わっていく。
そして、尚徳への依存から(多分本人はそう思っている)自立しなくてはと無言で尚徳から離れた一真が、義弟となった祥吾と、尚徳と同じような関係に陥るのですが、やはり自ら離れていく。
そして5年後、警察キャリアとなった一真は高卒で警官となった尚徳とある事件で同じ捜査に関わることになるのだが、そこに音信普通になっていた祥吾の存在が絡んできて・・・
一真の心は見えないけれど、でもかすかにそうなのかな?と思われる部分は、祥吾を尚徳と間違える部分にある。
祥吾が一真にのめり込んでいくのは、全く尚徳と一緒だ。
ただ、尚徳のほうが一真と心の傷を共有しているという部分、彼のほうが祥吾より一真に近い存在ではあるのだ。
一真に捨てられた事で祥吾がどのように変わったのか、まだそれは不明だ。
尚徳が警官を目指した理由、一真が警察に入った理由、それは同じものであるはずだから
今回発生した事件がそれに関係あるのか?
そして、祥吾がどのように絡んでくるのか?
二人の男に愛される、トラウマ持ちの警察キャリア。
そして、多分彼のトラウマを知らない分義弟のほうが執着が強く、捨てられた傷は根深いと思われる。
これからの本当の本筋の序章のようなこの上巻であったので、下巻の展開が待たれるのです。
ラブとかエロに萌えた!という評価よりも、小説として作品として好みである!という評価のほうが基準になるで、他BL作品とはちょっと違うラインかもしれません。
しかし、彼等の苦しい気持ち、切迫した状況と雰囲気と関係が迫ってくるものがあり臨床感が満ち満ちています。
一体どんな結末が待ち受けているのか?
彼等がどんな風に動くのか?
大変に楽しみです。