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ここから攫ってしまいたい……
kinki no housha
帯『ここから攫ってしまいたい……』
閉ざされた島の70年に一度の祭、その社を修理にやってきた青年榊[攻]と、宮司の息子尊[受]との島を舞台としたストーリー。
尊はその社の神への生け贄の為に育てられ、秘密の儀式が行われて、それを知った榊は彼を救おうとします。
小さな島での閉鎖的な儀式とあってもっとドロドロした話かと思ってたんですが、意外にドロドロ感は無くて割とあっさり目。
儀式も途中で終っちゃうし、島からの脱出も割に簡単に出来ちゃって、まあこれはこれでいいんだけどちょっと拍子抜け。
島から連れ帰ってからの部分が結構長めかな。
自分的にはもっと孤島の島の怖さというか不気味さや、儀式のドロドロ感が読みたかった気がします。
でもまあ尊は可愛いし、宮大工という仕事描写部分などそれなりに楽しめました。
んーーー、でもやっぱ息苦しくなる位のドロドロを期待して買ったっていうのが本音。
あまりにもすべてが簡単に行き過ぎて、ちょっと物足りませんでしたね。設定は悪くないと思うんですが。
真崎さんは好きだし、そもそも『ドロドロ』が持ち味の作家さんではありませんので、ほのぼの・甘めのトーンなのはまあいいんですが、それにしても浅すぎだと思ってしまいました。
脱出した時は、『え、こんなもの?』とえらくあっさり逃げ出せたな~と拍子抜けし、その後の神社へ行くエピソードでは、『ここで(追っ手が来るとか、とにかく『島』と)絡めるのね!』と思ったのですが、何事もなく終了・・・島はどうなったの?気になるよ!
いや、つまらなかったわけではないんですが、期待してたのとは違ってましたね。それなりに面白かったんですが、ちょっと残念です。
でも、稲荷屋さんのイラストは、もうとても素敵でした。
あらすじも見ずに稲荷屋さんのイラストというだけで購入。
まさか巫女モノだったなんて・・・!?
気がつけよ、おい!ってなもんなのですが。
そうなんです、巫女モノあまり得意じゃない(汗、、)
しかし、装束が巫女というだけで、よくあるお決まりの生贄(?)設定ではあるのですがあっさり&さっぱりしたものです。
逆にこんなに軽くていいんだろうか?とさえ。
大学を中退してまで宮大工になった攻めが、師匠の怪我である島の神社の修理に出向き、そこで宮司の息子と出会います。
実は攻めの母親の実家はこの島であり、訪れたこともあったのですが何分狭い島の事、それは黙っていました。
そこである晩目にした宮司の息子の定め。
彼に惹かれていた攻めは、自分の運命の神事の前に抱いてほしいと彼の元を訪れた受けを抱くことになるのですが・・・
もう!本当あっさりと結ばれて逃げおおせてしまってちょっとガクっとしました。
本編の後の話があり、本土のある神社へ出向いた時に受けも同行してそこで巫女のバイトにスカウトされる話があるのですが、本編があっさりしていたために、ここでひょっとして追手がやってきて・・・なんてサスペンスを期待してしまったのですが、それも裏切られました(ガックリ、、)
何かゾクゾクするような~とか、そんな話じゃないんですね。
受けが師匠の家に住むことになったから、島を出る時に口にした何百回でも抱いてやる、っていうのをしてくれない(!?)という、、その、エチの場所の問題?
それに伴うちょっとしたすれ違いみたいな話で、、何か萌え切らなかった(涙、、)
そして本編の前半部分で、触手プレイまがいのものが出てくるのですがそれも何だかあやふや。
3本目の書き下ろしはエチの為にあるといっても過言でもないサービスストーリーですねw
そこだけ妙にエロエロでしたのですが、、、
むしろ、キャラ的には宮大工の師匠のおじいちゃんがめっさ好み!
これぞ職人気質!!で、こういうのが萌えっていう、、主人公じゃないっていうところが自分でも笑ってしまったv
稲荷屋さんのイラストはすごくいいのです。
話がとっても印象薄くてちょい残念、、、
やっぱり巫女モノはエロか純情の両極端がいいのでしょうか?