心と体に甘く響く純度100%ラブ!

スイーツキングダムの王様

sweets kingdom no ousama

スイーツキングダムの王様
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×219
  • 萌17
  • 中立6
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
15
得点
183
評価数
56
平均
3.4 / 5
神率
17.9%
著者
砂原糖子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
二宮悦巳 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥560(税抜)  
ISBN
9784403522734

あらすじ

母譲りの美貌で男女問わず手玉に取ってきた珠希(たまき)は、バイト先のコンビニでちょっと親切にしただけの浮世離れしたサラリーマン・杏藤(あんどう)に告白される。
もちろん断る気でいたが、彼が大企業の御曹司(おんぞうし)だと知り付き合いを始めることに。
だが純粋過ぎる杏藤に、珠希もいつもの調子が出ない。
汚れきった自分を優しいと言い、大切なもののように扱ってくれる杏藤。そんな彼に珠希の心も……?
(出版社より)

表題作スイーツキングダムの王様

杏藤憧一郎,25歳,有名洋菓子メーカーの息子で専務
矢野珠希,17歳,バイト三昧の高校3年生

その他の収録作品

  • スイーツキングダムの生活
  • あとがき

レビュー投稿数15

幸せにおなり……

砂原さんのツイッターで、3月10日は砂糖の日ということで、それに因んでということで挙げられていたのがこちらの作品。
「浮世離れした御曹司・杏藤が、コンビニの高校生バイト・珠希に惚れる話です。
お会計で温かいものと冷たいものを別々の袋に入れてくれた優しさ(バイトとして普通)に一目惚れ!ラブコメです。」

ということで、面白そうだな♪と購入してみました。

が……

……ラブコメ?!

確かに、スレておらずまっすぐゆえのトンチンカンな言動が「宇宙人」と言われている攻めなんだけど、そうなった理由にはけっして笑えない過去がある。
そして露悪的に振る舞う受けには、あえてそうしてこなくては生きてこれなかったようなヘビーな過去がある……。

ラブコメということで笑える作品を期待して購入したという点では、期待ハズレでした。

が、しかし!
過去のトラウマゆえに毛を逆立てながらも精一杯生きてきた子が、心がまっすぐな攻めと出会って幸せになる……という砂原さんらしい作品だったので、その点では満足です。
そして言われてみれば、攻めのトンチンカンな言動が確かにちょびっとコミカルかもしれない。
(吹き出す程ではないけれど)



0

宇宙人純朴攻め

砂原先生の書かれるものは、バラエティ豊かな印象で少しお試し中。
当本はスイーツキングダム という言葉と二宮先生の挿絵みたさに購入。

パティスリーもの?と勝手に思っていて、想定とは違っていましたが、
割合Fitしました。
高校生なんて範疇外なのに、攻めの純朴宇宙人ぶりが好き♡萌より萌2です。
雑誌掲載分 150Pほど、書下ろし100Pほど。

地雷は 受けがちょっと可哀想な目にあうのがあるのと
ニグレクトがちょっとありますので、嫌な方は避けられた方がよいかもです。

受け:高校生、母親とそりが合わず高校から一人暮らし。
   男女を問わずモテる。
   あまり自分を大切にしていないけど、可愛い善人です。
攻め:事情で高校行かず、世間知らず。
   常識という言葉は通用しないが超善人。
   最近一人暮らしを始めた。
後は、受けの高校同級生少々、受けのバイト先の店長(くそ野郎)、
受けの母が出てきました。

カラー口絵は二人のちゅ♡図(着衣)。宇宙人のびっくり顔が拝めます。
中の図では、ずたぼろになった受けが攻めにすがる図。
きゅーって胸痛みます。
二宮先生って、ちょっと小生意気な高校生を描いていただいたら、
ピカ一な気が。

受けがちょっと辛い過去持ちでした。
それを純朴宇宙人が粘り勝ちで、くるんであげることが出来たので、
きっとこれから自分を大切にするようになるだろうと感じました。
エッチシーンも幸せ~な気分。
読後は安堵感でいっぱい。

人生まだまだ色々あるだろうけど、自分を大切にしないと
何事も始まらないと思うので。
二人で幸せをしっかりgetしていければいいなと思う一冊でした。

0

遅い初恋のお話

歳の差カップルとわくわくで手を出しましたが、杏藤の宇宙人具合というか、世間知らず感がちょっと自分に合わなくてすごく萌える!って感じでなかったのが残念でした^^;
意地っ張りでトラウマ持ち、という受け側の設定は大好きなんですが。

タイトルにある「王様」とは、攻めキャラである杏藤のことを指していると思うんですが、杏藤があまり王様ぽいキャラでなかったのでスイーツを題材にしているくだりもあまりぴんとこなかった気もします。
可愛いタイトルと表紙に惹かれる反面、意外と暗い部分のあるつくりになっているのは面白いと思いました。

20歳を過ぎてもどこか世間知らず、でもそんな自分を変えようとしている杏藤と、痛々しい過去を隠して強かに生きている高校生珠希。
痛々しさと強気が混在したキャラクターは王道ですが大好きです。
けれどやはりこのお話のポイントは宇宙人キャラの杏藤ですね。
自分の視点で好みを考えても仕方ないと思うけど、この人いい人だなあ、安らぐなあというのと恋愛のドキドキカッコイイ!ってちょっと違うなぁと感じました。

珠希は過去のトラウマから心での恋愛は出来ず、誰かと付き合うというのはお金と身体ありきだと思っています。
最初はお金を持ってるから…という理由で杏藤と付き合い始めた珠希が、お金で左右されない初恋を知るという、描きたいものがはっきり伝わってくるという意味ではオススメできる良作だと思います。

0

可愛いけど過去もある

砂原さんの作品は最近手にとるものの当たり外れが激しく(すみません、でも好きでつい買ってしまうのですが)、これもどうなのかなーとドキドキしながら読みました。

受けの珠希は、水商売をする母とふたりきりな美形高校生。
ある理由で家を飛び出し一人暮らし。
自分で生計を立てているためバイトをかけ持ちし、金払いの良さそうな相手となら誰とでもつきあったりとちょっとハスッパな子。

攻めは正反対な生まれ育ちの杏籐、25歳。
彼は、製菓やレストラン等を手広く展開する大企業の御曹司。
性格は温厚で疑うことを知らず、当たり前だが金払いも良いカモネギ体質。

お坊ちゃまなため世間知らず(わけはあるのですが…)な自分を変えるため一念発起し、杏籐がやってきたのが珠希のバイト先のコンビニ。しかも初体験!
とにかく何も知らない杏籐へ店員マニュアルにあるような対応をし続けてきただけの珠希でしたが、「秀樹感激!」ならぬ「杏籐感激!」となり、告白しちゃうんですよね。
うーん、世間知らずってある意味最強…

最初は珠希も杏籐のお金に食いつき、いつもの調子でたかってやれとばかりに友達を引き連れて奢らせたりしているんです。
でも次第に、杏籐があまりに純粋に自分を信じ褒め称え、壊れ物のごとく大切にあつかってくることに戸惑いはじめるんですね。

この辺り、ハスッパな仮面をかぶり自分で自分を守ってきた珠希の純な部分が、徐々に杏籐へ傾いていって顔を出し出すのがとても可愛らしいのです。

が、初めての杏籐とのベッドシーンで(杏籐はチェリーさん)珠希の今まで軽々しくしてきた行為が垣間見えてしまい、杏籐にショックを与えてしまうのです。
その瞬間珠希はひどく傷つき、自分を恥じ、再び弱い部分を覆い隠して逃げ連絡を一切絶ってしまいました。

実際、珠希のやってきたことには原因となった事件があって、それははやい段階からそうなんだろうなーと思ってはいましたが、それがいつバレたり、母親に突きつけることになるのかが気になり読み進めました。
母親は軽率な人間ですが、珠希を愛しているんですよね。
心配もしています。唐揚げのシーンはジンときます。

喧嘩別れしたその後、半分ストーカー入った杏籐のおかげでことなきを得た珠希の軽率な行動も、杏籐は深い心で受けとめるんですね。
じゃあ最初に受けとめとけ!とおばさんツッコミますよ。
や、でも25歳のチェリーさんなら仕方ない反応なのか?

久しぶりに砂原さんのわたしの中の当たり作品で、最後まですんなり読めました。
受けにも攻めにもツンツン嫌な子がいなかったからかしら。
次回も楽しめると良いなと思ってます。

6

正反対だけどどこか似てる2人

美形だけど性格がひねくれていて色んな男女をとっかえひっかえしてきた珠希と、
お金持ちの御曹司だけどどこかズレている杏藤の話。
珠希のバイト先のコンビニのお客さんの杏藤が珠希に惚れてしまい毎日のように来店する。
最初は面倒だと思ってた珠希だけど、複雑な家庭環境でお金に苦労しているため、杏藤がお金持ちだと知って付き合うことに。
お金持ちの杏藤と家を出て安アパートで一人暮らししてバイト掛け持ちしてる珠希は一見正反対に見えるのですが、家庭環境のせいで子ども時代から辛い目にあっているところが共通点なんですよね。
ざっくりした設定は王道ですが、2人の抱えてる過去が結構重いわりにさらっと読めました。
杏藤の純粋な性格のせいで珠希の毒っぽさがマイルドになってる感じ。

1

王道設定なのに新鮮、とにかく可愛い!

甘くて可愛いラブコメ、でも二人の過去はけっこうヘビー。
砂原作品はぶっとんだコメディもあれば、シリアスものもありますが、
この作品はそれらを6:4でミックスしたくらいのテイスト。

思わず噴き出して、にやにやして、でもちょっと泣けて、しっかりBL。
「あーBL読みたいなー」って時に、安心して読める良作だと思いました。

「世間知らずの御曹司」なんてBLの王道中の王道設定ですが、
今作の攻・杏藤は、砂原さんらしい味付けと、日常のエピソードがもういちいち可愛くて!
一見よくある設定でも、使い古された感じがせず新鮮でした。
コンビニでのやり取りには思わず声を出して笑ってしまった。

受の珠希も「生い立ち故にスレている美形高校生」と、これまた王道タイプ。
でも本質的には賢く、容姿を利用して上手く立ち回ることはしていても、
それに甘えてただ享楽的に生きていたら未来がないことはちゃんとわかっている。
そのあたりが苦労人ゆえというか、地に足がついてるというか…
過剰にひねくれたり露悪的にならないところが、かえってリアルに感じました。

書き下ろしの後半も、前半に比べると一見地味ですが私はとても好きです。
付き合ってからひっかかりそうなトゲや、過去のトゲを丁寧に拾ってる印象。

母親とのぎこちないやり取りも好きでした。
この人はすごく愚かで身勝手だったけれど、でもずっと女一人で稼いで、
周囲に対しても突っ張って生きていて、考える余裕もなかったんだろうという気がします。
もちろん親として許されることではないけれど。

たぶん彼女にも、珠希にとっての杏藤みたいな出会いがあったんじゃないのかな。
まともな結婚相手ができて初めて余裕ができて、急にぎこちなく母親になろうと振る舞う…
その行動は勝手かもしれませんが、心情としてはリアルに思えます。

惜しいのは、杏藤の仕事や過去に触れるエピソードが少ないこと。
それゆえにタイトルがちょっとこじつけっぽく感じてしまう。
そこまで拾うにはページが足りないだろうけど、杏藤視点の短編とかも読んでみたかった。

その点でちょっと迷ったけど、でも何度も読み返したくなる可愛さだったので、神評価で。

3

二人の関係が回りに。

 母譲りの美貌で、男女問わず、手玉に取ってきた珠希。
 男癖の悪い母親に呆れて、勝手に家を出た珠希は、ボロアパートに一人暮らしをしていて、生活がかかっていたのだ。けれど、決して売春をしているわけでなく、恋人にちょっとしたお小遣いや食事をおごってもらう程度だった。
 そんな珠希がバイトしているコンビニに、まったくコンビニ慣れしてないサラリーマン・杏藤がやってきた。彼は、店員として当たり前の接客をしただけなのに、どういう訳だか、すっかり珠希のことを気に入ってしまったようで、ついには珠希に告白してくる。
 当然、珠希はそんな変なやつ、お断りするつもり満々だったが、彼が大企業の御曹司だと知り、付き合いを始めることにした。
 けれど、超がつくほどの箱入りであった杏藤は、信じられないほど純粋で、珠希もいつもの調子が出せない。
 汚れきった自分を優しいと言い、大切なもののように扱ってくれる杏藤に次第に珠希も惹かれていく……

 という話でした。
 なんというか、早々に家を出ざるを得なかった珠希は、かなりすれてしまっていて、恋だとか愛だとかを信じるつもりもまったくなくて。
 一時しのぎだと思っているから、適当な付き合いをして、適当に別れてきたけれど、まったくそうではない杏藤と付き合ううちに、大切にされることの喜びを覚えて、次第に杏藤に惹かれていく、という話でした。
 まぁ、あらすじだけはこんな感じなんですが。
 珠希が変わっていく過程の中で、珠希が珠希の母親に自分の本音をさらけ出して、ぶつかり合って、ぎこちなく再び二人の間の距離を作り直す描写があるんですが。
 なんていうか、そういうところがこの小説はすごいなー……と感じました。
 二人だけの恋愛話じゃなくて、周りがいるからこそ、その二人がいるわけなので、例え恋愛が原因であっても、その人が変わり始めると、それが回りに影響を及ぼすのは当然のことなんだけど、それをなかなか当然にかけている小説はあんまりないので、すごいなー……と思いました。

 そんな感じで、思春期のすっぱさも閉じ込めた優しい小説なので、ちょっと苦いけど甘い小説が読みたい方にはぜひ、オススメです。

2

甘いものが食べたぃな

「君は僕のモノなのに」
この言葉に泣かされてしまいました。・゚・(*ノД`*)・゚・。
何度も言うようですが、砂原さんて、言葉のチョイスが上手いよね。
思わずきゅぅぅぅううううううううううううんとしてしまう。
ちょっとオマケで「神」評価でもいいんですが、瀬戸際というところで(笑

幼い頃から俗物に染まって生きてきた受。
酷い環境も受け入れてしまっている自分がいて、男女かかわらず身体を重ね
あまつさえお小遣い・・・
そんな受がバイトするコンビニそこで出会った攻との~なお話なのであります。
「お弁当あたためますか?」から始まった恋ってww
なのですが、変人なのだけれど、純粋でまっすぐな攻
この攻がすごく良かった。
優しいから心が痛いんじゃないか(。´>д<)っ彡☆ '`゙ヵ'`゙ヵ'`゙ヵ
決してシゴトとして自然のことで、トクベツ優しくしたわけじゃない
そんな自分に誠心誠意の気持ちを見せてくれる攻に戸惑いながらも惹かれていく受。
こいつ、ちょっとおかしいんじゃ・・と思いながらも心を許していく様がすごく良かった。
はじめての合体(言葉が汚い;)
未遂の最初。それから~な展開がすごく胸が痛かった。
初めて自分から欲しいと思った。けれどそれを拒絶さ・・・;;

後半の、カップリング後~なお話。
どちらかと言えばこちらの方が好きでした。
受の気持ちがすごくキュぅんと染みた。
アイツだけは。そんな風に言う受が可愛く。
なにより受が好きな攻が好きだった。   
途中、そんなにかな・・と思いながらでもあったんですが
(そこが神にしない理由)
読後としては良かったです。
途中途中の言葉がギュっとくるの多かったんですよね。うんうん。

きっと一生この攻は受のこと大事にニコニコしながら暮らしていくんだろうな
そんなふうに思える作品でした。読後のホッコリがイイ

2

ボンボン攻

帯『汚れた俺を、彼なら許して愛してくれる』

取り柄は「顔だけ」でスレた性格で17歳にして男女問わずタダ飯を食べさせてもらったりお小遣いを貰ったりしている珠希〔受〕
そんな彼がコンビニで一風変わった客、杏藤〔攻〕と関わった所から話が展開していきます。
杏藤はいい所のボンボンなんですが天然で他人を疑う事を知らない様なお人好し。
杏藤が珠希に告白するシーンも可愛いです、コンビニの商品についてるシールを台紙に毎回貼っていってそれが20枚溜まった所で告白するんですよーー可愛いぞー!
育ちや家柄も全く違う2人で、最初はいいカモだと考えていた珠希ですが、杏藤を知る内に次第に本気の恋に落ちて行きます。
珠希の母親が出てきた時にはこいつ邪魔するんじゃないかと危惧してたんですがそんな事もなく、ちゃんと幸せにくっついたとこも良かったです。

1

特に…

ちるちるでの評価は分かれてるな~と思いながらも、砂原さんは嫌いじゃないので購入してみました。結果はまあこんなものかなという感じ。前半は楽しかったのですが、後半は無難な感じに落ち着いちゃってます。

設定としては御曹司×薄幸美少年でありがちなもの。ただ前半は御曹司のあまりにも世間知らずな性格のせいか、若干コメディっぽい部分もあり楽しめました。薄幸美少年の珠希のつっぱった感じが、杏藤を好きになっていくにつ入れて徐々に可愛くなっていくのもよかったです。

ただ後半のできあがってからの二人はちょっと物足りなかったです。杏藤さんの宇宙人ぶりもあまり出てこないし、それよりちょこちょこ出てくる珠希の母の印象が強かったです。珠希の過去から関わってくるのは仕方ないにしてもちょっと出過ぎかな。しかも邪魔するわけでもなく、何のために出てきてるの?って感じでした。主役二人も最初のつっぱり具合や宇宙人ぶりがなりを潜めた感じで普通のカップルになってたのが残念でした。

2

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