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何回でも言ってやるよ 顔も、性格も、俺の好みだ
neko to boukun
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
最初読んでから「う~ん、、」だったので寝かせてみたんですよね。
熟成したかな?と思ったけどちょっと発酵度合いがまだ合わなかったか?
シチュとしては、真面目で意地っ張りで融通が効かなくて、貧乏クジを引いてしまうような設計士が、強引な社長にグイグイ押されて、反発しながらも彼を頼っていくようになるという流れ。
ま、確かに「猫」といえば逆毛を立てているところとか猫なんだけど、どうかな?
自分にはとてもまっとうな人におもえるのですが。
片や、暴君といえば傲慢で自分のペースで何でも引き込んでいってしまうところは暴君なんだけど、さほど横暴な感じはなく、題名表現はちょっとオーバーかも。
社長の息子が主人公・幸村の部署に来るのですがとってもイイ加減でチャラくてダメダメ男。
とうとう堪忍袋の緒が切れた幸村が怒ると、息子は親の社長の元へ泣きついて。
クビを覚悟で社長室へ行くと、客として来ていて一部始終を見ていた阿久津が「オレが面倒みるから」と強引に自分の会社へ幸村を引っ張っていく。
有名な設計事務所なんですが、ガッツリ仕事をしている風でもなく幸村にはちょっとガッカリするような人々で、しかも片手間(?)に経営している不動産会社も、訪れる客も少なく社員も何をやっているんだか。
そこへワケアリ物件の管理もしている事を知り、無償で自分が入ったアパートもそうかも?と思った幸村は、アパートにいるのが怖くなってしまい・・・
設計士という職業の設定で、有名な建築事務所ということだったので、もっと仕事にがっつり絡んだぶつかり合いとかアレコレなのかな?と思ったら、設計じゃなくて不動産のワケアリ物件ときたか!?
生真面目な性格の幸村は会社で仕事もなく、資料を読んだり見たり、デスクで自分の描きたい建築物の設計図面を描いているという仕事に、何かどうして幸村がそんなところで我慢できるんだろう?と不思議です。
また、元いたトラブルのあった会社なんですが、中堅会社というということですが、そんな社長の息子も息子なら、それを叱れない親も親だな、とあきれ返る始末。
この会社、将来が見えてるよ、、、
ま、それは置いておいて・・・
阿久津が好みのタイプだから幸村を引っ張ってきたという通りなので、彼は元々幸村をモノにしようと考えていたのかな?
幸村はそれにうまく、つり橋効果でノってしまったわけで。
原因としては、ワケアリも実は心霊ではなくて・・・社長の息子が絡んできた当たりがちょいこじつけっぽかったのですが、元いた会社を辞める理由にはなるので、やはり後付け感が。。。
別に全体としてもアリだし、お仕事を余り出張らせなかったから軽めのコメディとしての仕上がりは上々だったと思うのですが、萌えは足りなかった。
同じデザイン事務所の共同経営者の麻川という男が阿久津の元カレという設定で、それに幸村が嫉妬するのことで進展を見せることにはなってるのですが、他にも個性的脇キャラがいて面白そうだったのでそれもちょっと気になります。