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心情的には神をあげたい作品でした。
読んでるあいだずっと、胸の奥がキュンキュン疼いてたまらんかったです。
ああ、BLは奥が深いなァ…こういう作品に出会ってしまうから、過去作品漁りをやめられないのです。
高校時代にバンドを組んでたメンバーが、四年ぶりに同窓会で再会して、またバンドをはじめようとする話。
メンバーそれぞれに「オトナの事情」ができちゃってて、昔のように簡単にはいきません。
「かつての夢ふたたび!」って話なんですが、短絡に「夢を持つのは素晴らしいことだ」って主張してるようなストーリーじゃなくて、オトナになってからまた夢を追うことの難しさやほろ苦さがたっぷり詰まってるんです。(オトナといっても、作中人物まだまだみんな、私から言わせりゃじゅうぶん若いんだけどねw)
コミカルタッチで読みやすいんですが、扱ってるテーマは奥深い。
なんかこういうのを読むと、この頃の作品のほうがBLテンプレから離れた良作がたくさんあるような気がしてきます。作家さんも自由に書けたんじゃないかなァなんて思ってしまう。まあこれは、秋月こおさんだったからかも知れませんが。
あと、受けの性格がめっちゃ私好みでした。
最初はオネエ言葉がビミョーだったんですが、読み進むうちにこのオネエ言葉にも理由があることが分かり、理由が分かるとキュンとしました。自分らしさを失わないための、鎧の一つなんだろうな。
攻めに迫っていくところ、おもしろおかしいシーンで笑えるのに、それ以上に切なくて泣けてくるし。
攻めもかなり好き。「知的クールなマイナス思考攻め」って、意外といない気がします。
うあー、
続きが読みたいよ~!!